早野監督とガンバボーイズ 2
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 ネット上で数少ない早野監督擁護派のH-ICHIJYOです。かといって狭義の意味で早野監督が優秀な監督だとは全然思っていません。私は元から、一部のガンバサポによる声高な「ガンバフロント無能論」に反対ですし、「ガンバフロント」に問題がないとも思っていません。ようは単純な選手は悪くないみたいな擁護論や、雰囲気で行われるフロント監督無能二元論には、抵抗があります。早野監督についても同じ事でサッカーの試合を注意深く見るように、多方面から早野監督のメリットデメリットを検討すべきだと思っています

 私が早野監督を擁護する理由は、指導者や指揮官としての資質からではありません。むしろ、監督の本分とも言うべき指導者や指揮官としての能力には不満がたくさんあります。けれど、その他のところで早野監督はガンバには必要な人材ではないかと推測しています。端的に言えば早野監督はガンバにおいて実質上は別のポストに就くべきだったということです。広報も含めて、Jリーグや協会との折衝や選手の管理、外人監督を招聘したのであれば選手と監督との繋ぎ役。そういうポストのほうが早野監督には向いていると思うのです。

 でも、現在のガンバを見ていると早野氏が監督で良かったなぁと思う点があります。采配と選手起用そしてフォーメーション等の不満は解消されていませんが、早野監督だから可能なことがあるのです。その説明の前に仮説をお読み下さい。もしアントネッティが再び監督になったら宮本と稲本のポジションはどうなるでしょう?稲本はともかく宮本はまたボランチに戻され、ダンブリーがリベロに戻る公算が大きいと思います。大黒はもう少し出場機会が増えるかもしれませんが、二川はまたサテライト出場のみになるかもしれません。全く新しい外人監督が来たときには、外人総入れ替えでニーノやダンブリーがいなくなってしまう可能性があります。そして監督が選んだ新しい外人が日本になじめず活躍できない可能性もあります。その上なお宮本のボランチ起用の可能性があります。そうなってチームがごろっと変えられて名古屋や市原のように負けが込む可能性は誰も否定できますまい。2ndの好調は選手が少し大人になった事と、サッカーの神様がそれを祝福してくれたことだと思っています。2ndの好調は早野監督のお陰とは言い難い。この前提として1stの苦しみも早野監督やフロントの責任ばかりではないと思っています。
 本題の早野監督で良かったと思う点は、この一点。他の監督がガンバの監督をするよりも宮本が自分の色をチームレベルで出せることです。このメリットをどれほどの事とお考えになるでしょうか。私は早野監督が采配、選手起用その他で見せるデメリットよりもいずれこのメリットは大きくなるのではないかと考えています。

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