二つのインスパイア
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ミケロット氏の3バックパート1

J-NETのミケロット氏の3バックパート1にはインスパイアされました。なくしていた鍵を見つけた心境です。「3人のCBがピッチの横全体を3等分するように展開する」のはドグマに過ぎないのであれば、今まで分からなかったことが分かってきます。

五輪本戦で、3バックが間隔を狭めていたのは、コンパクトに守ろうとする動きで、代表の戦術。しかし、森岡は2人で守れるところを3人で守るので、しぼりすぎになる。これに対し、宮本はよりDF間の適正距離を取ることが多いので、しぼる動きをしていても展開しているように見えるということなのか。なるほど。

3バックが間隔を狭くとるときは、ファーサイドが手薄になる。そこをケアするために、宮本はサイドハーフを呼び戻す。

そうすると、守備が厚くなった分、攻撃が薄くなる。でも、勝つためには、守備の人員を適宜、攻撃的な本来のポジションに戻らせねばならない。

サイドハーフをどのタイミングで、呼び戻すのか、また、攻撃に行かせるのか、つまり、攻撃の時間帯、守備の時間帯を決定する権能をDFが持つ必要がある。それでなくては、効率的な守備及び攻撃は出来ない。ゆえに、宮本は攻撃を演出するDFである。ということなのかぁ。やっと論が繋がった。なんかすっきりしたなあ。

クレバー・リベロ氏の薄明

シドニー五輪の選手起用は、いくら議論しても、推測の域を出ず、選手、監督のあれはこういう事だったんだよ。というコメントが出ない限り、真相は藪の中ということなんでしょう。

ただ、クレバー・リベロ氏が言うように、総合力で森岡が起用されたということも有りかなと思います。実際、サッカーai紙上で宮本が森岡か自分かどちらが起用されるか直前まで監督は迷っていたとコメントしてますし。森岡、宮本のどちらが起用されても、2000年前半のチーム作りは失敗だったとトルシエが認めたということだと思いますが。

私は、ユニットでの比較は行われたかもしれないと思います。つまり、稲本−宮本−都築のガンバユニットと稲本−森岡−楢崎の代表ユニットの比較だと思います。都築の召集は、やはり、ガンバ守備陣でワンセットだと思うのです。トルシエは五輪チームの再構築が間に合わなかったので、既存のクラブチームの中で最強の攻撃ユニット、守備ユニットをそのまま代表で流用するという、急造チームを作るときに良く行われる手法をつかう構想があった可能性は十分あると思います。(例えば、フランス戦のセレッソユニット)

宮本と森岡の個人能力の比較ではなくユニットの総合力の比較で代表ユニットをとったのかなあという考えも捨てきれないでいます。どちらを主軸のユニットにするか、選手交代のしやすさなども判断材料になったのかもしれません。(ガンバユニットで宮本→森岡の交代をするよりも、代表ユニットで森岡→宮本の交代をした場合の方が機能するとか)

色々な可能性の検討は出来ますが、可能性は可能性に過ぎないです。
まあ、私の議論は、あくまで推測なので、あんまり意味のある分析とも思いませんが。私自身は、宮本の起用法は宮本のコンディションから説明する方が無理がないと思います。


決勝の戦評を書きたいけど、TVじゃよくわからんところが多過ぎ。なんかとんでもない勘違いをしてそうで怖い。

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