一対一とヘディングについて |
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一対一に強いとか弱いというのはどういう事を指し示すのか? 私は字面の通り一対一でボールを獲られないまたは一対一でボールを取れることだと思っています。一対一イコールがっぷり四つのチャージみたいなイメージを持って語る風潮に異議を申し述べます。 一般に一対一に強い選手というのは大柄な選手であったり、身体能力の高い選手とされています。私はここに疑問があります。相手の動きを読むことと相手の動きを阻止する技術、相手の裏をかく動きができる技術や読みが、まず重要なのではなかろうかと。 こういう読みや技術が同じレベルであれば無論、身体能力に優るほうが分があります。読みや技術で少し勝っているだけでも身体能力がとても負けていたら、一対一に強いのは身体能力の強い選手ということになるでしょう。 ちなみにヘディングも同じ事で、落下点の読みも含めてポジショニングと正しくボールを捉えて狙ったとおりに飛ばせる技術が一番大事。ジャンプ力+身長があるにこしたことはないけれど、ちゃんとボールを捉えられないとまず話しになりません。ヘディングに関してジャンプ力+身長は副次的なもので、空中姿勢や、敵のチャージからの体の守り方、そして首の強さの次ぎに強弱を決める要素になると思います。例えばレッズの盛田やベルマーレの船越。彼らよりもジェフの林やコンサドーレの播戸の方がはるかにヘディングは得意です。 DFのヘディングについては状況を整理して考えればジャンプ力+身長が大事な時があります。しかし、前述の通り、身体調整能力つまりタイミングとボールコントロールはとても重要です。 ここで何が言いたいかといえば宮本は読みと技術が優れている分一対一もヘディングも弱くないという事実です。それは理論から導き出されるものではなく、一つ一つのプレーをつぶさに見ることではじめて分かります。逆に大柄であっても一対一に強くない選手、ヘディングの下手な選手もいます。大柄であるが故に見過ごされてる欠点だってあります。 私はガンバの試合も代表戦もよく見ていますが、宮本選手がヘディングで負けたシーンや失敗したシーンはほとんど見たことがありません。一対一ですこーんと抜かれたシーンもそんなにありません。イメージ先行の抽象論には辟易しています。 |