立ち方ひとつ
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 サッカーダイジェスト6,27号31pの写真を見てみると横浜でのフランス戦における森岡、フランスの黒人選手の立ち方の違いがわかる。
森岡はつま先を体の外側に向けており体重は明らかに踵にかかっている。奥行きが分からないのだが、バックバランスになっているかも知れない。これに対しフランス選手はつま先を体の内側に向け、体重はほぼ、親指の付け根にかかっているものと思われる。この2人が次に走り出すまでの動作の数・量は森岡のほうが遙かに多い。フランス選手は親指の付け根が体幹により近いところにあるので少ない体重移動だけで走り出せるのに対し、
森岡は、まず、踵から親指の付け根に体重を移動させ、さらにフランス選手より多く体重を移動させねばならない。これだけでコンマ何秒か遅れるであろう。森岡がこのフランス選手より判断力に優れ、かつ、足が速いという条件がなければ、追いつくことは不可能ではなかろうか。これは、小さいが大きな差と言わざるを得ない。 
 そのうえ、森岡は若干膝を曲げているが、フランス選手のひざは更に曲がっている。森岡のほうが、より脱力状態にあることは一目瞭然だ。2人の臨戦態勢の意識の差が如実に現れている。森岡のほうが集中していない。くだけた言葉で言えば、森岡のほうが、より、戦う意識が低い。おそらくフランス人のレベルで考えれば本気ではなかったフランス選手と比較してさえである。
 わずか、1枚の写真ではあるが技術、集中力、試合に取り組む真摯な姿勢において完全に敗北していることが読みとれてしまうのだ。

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