マルタ戦前半終了間際のコーナーキック
速報、思いつきコーナーへ

マルタ戦前半終了間際の3本のシュート。

1本目のFKは、壁に立ったNakataがグラウンダーのシュートに右足を出して触ったため、ボールはループを描いて川口の頭上へ。オウンゴールかと思われたのだが川口が反応して掻き出したのでゴールにはならなかった。しかし、Nakataは触るべきだったのか疑問は残る。ひょいと足を伸ばしただけに見えるのだが、これでブロックできるとは思われない。DVDで見ると、Nakataの体重は左足踵にかかっているようで、右足はほとんど力が入っていないようだ。これでは、ボールの勢いに負けてコースが変わるだけだろうと容易に想像できたろうからだ。オウンゴールの可能性を考えるべきではないか?

これと対照的に、3本目のミドルシュートでマルタ選手の正面にいる日本選手(宮本?)は、身体を広げると川口のブラインドになる可能性があるためと思われるが、シュートコースを狭める役割以外はしていない。

2本目のコーナーキックは、ドイツ戦の2失点と同じくスペースにけり込まれた。このシーンではマークが外れていない。ヘディングした選手のマークは日本左ゴールポストやや手前にいた大黒(日刊スポーツの写真でそれと分かる)。大黒は、DVDでリプレイしてみるとボールに向かって走り込むマルタ選手がボールに触る直前、大黒は追いついているように見える。しかし、マルタ選手がフリーでヘディングするのを防ぐことは出来なかった。DVDではマルタ選手に追いついたとき大黒のスピードが落ちたように見え、そのタイミングでマルタ選手が大黒の前に回り込んでいるように見える。日刊スポーツの写真を見るとマルタ選手はほとんど飛んでいないし、大黒に至っては完全に体勢が崩れている。セットプレーは必ずしも高さ勝負ではないし、フィジカルコンタクトで雌雄が決せられるとも限らない。大黒はスペースにけり込まれたCKの落下点が分からなかったようだが、マルタ選手は変化球の弾道から落下点が分かったのである。

この試合のマルタ選手のセットプレーで蹴られるボールには鋭く曲がるものがあり、ヨーローッパの弱小国が強豪と戦うためにセットプレーの変化球を武器にしていることがよく分かる試合だった。

仮に、日本がF組の他の3国に比べて実力が劣るとするならば、日本がセットプレーでいかに得点できるかが勝敗の分かれ目になるものと思われる。

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