メインスタンド上方で観戦。寒い。
この日は、ほぼ、無風で西日がきつかった。
前半ガンバは逆光だったので、Hondaは、前半勝負でなければならなかったのだが、
前半は0−0で終わってしまった。
hondaの守備ラインは細かく上下する宮本タイプのライン4。
後半はCBが下がる守備陣形になってしまったのだが、
前半は守勢から一挙にハーフライン手前かハーフラインまで押し上げる。
中盤をコンパクトにして、攻撃の厚みを増そうとしているのは明らかなのだが、
中盤が、いわゆる中盤の底に固まってしまうので、前線は孤立してしまう。
サイドから突破しても、FWがアウトサイドから走ってしまうので、
簡単に木場と実好に先にボールを取られる。しかも、木場と実好は歩いていた。
手も足も出ないとはこの日のhondaを指すのだろう。
ディフェンスの教科書を見る思いがしたが、後半開始から、実好を宮本に変えてしまった。
復帰一戦目の宮本の調子は悪く、1失点目のシュートだけでなく、
ガンバ右サイドからのhondaの攻撃で、ことごとくセンタリングを入れられた。
宮本は全く役に立っていないのである。
何となれば、リーグ戦後半のマルセリーニョと同じく、筋肉が弱っているのか1歩目が出ない。
タイトなマークをせず、肉体的な接触をさけ、コースを切りに行くのだが、急速に動けないため、
相手の動きについていけず、体勢不十分となりマークがずれるのだ。
1失点目は、明らかに宮本の動きは相手選手に遅れていた。
ひざが曲がらず、前傾姿勢がとれないので、急速な反転や移動ができない。
宮本の出足が遅れるので、木場と山口が宮本のカバーをしなければならず、
後半はhondaが攻めているように見えたことだろう。
逆に、動けないため、サイドにつり出されることもなかったが、
ヘディングもかなり負けていた。十全なジャンプができないようだった。
ただし、終了5分前ぐらいからかなり動き回る範囲が増えていた。
試運転としてはこれくらいなのだろう。
1回前線に出ていった時は、左サイドでフリーになりスペース感覚の非凡さは見せるが、
細かく動けないため、持ちすぎになってチャンスをつぶしている。
児玉新の登場後左サイドの児玉にロングボールをピンポイントで送っており、
筋力と筋肉バランスには問題がないようだ。回復は急速に進むと思う。
児玉は、非常に新井場ににていた。しかし、左利きなので、新井場とは違うところからボールが出る。
Hondaがドリブルで簡単に抜けてしまうので、児玉には食い足りなかったか。
hondaのDFはマグロンをほとんどフリーにしていた。
マグロンが1点しかとれなかったのは、ガンバのセンタリングが前半特に精度を欠いていたからである。
信じられないくらい決まらなかったのだ。
マグロンのヘッドで特にすばらしかったのは、2点目で自らのヘッドをポストに当て、
跳ね返りに走り込んで、ゴール前にさらにヘッドで折り返したシーンである。
マグロンがヘディング時にボールをいかによく見ているかが分かる。
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