ナイジェリア戦観戦ノート
速報、思いつきコーナーへ
・TV観戦だよ〜。

・様子見のため、低めのラインだったのだろうか?画面に最終ラインはほとんど写らない。もっとも観客や監督、シュートシーンのスロー再生等の無駄な映像が多くて、ピッチ全体がどうなってるのかはほとんど不明。以下のラインの高低は、わずかに映る最終ラインの切れ端と中盤の選手の状態からの推測による。

・開始早々からババンギタをオフサイドで仕留めており、最終ラインがプレイエリアを限定することを示している。

・前半2分宮本がフォアチェックに出て失敗、このときに松田の膝が伸びているために、松田の動き出しが遅れてしまう。しかし宮本が最短経路で敵の走り込む走路をブロックしながらゴール前に向かうパスをカットして大事にいたらず。1プレーに2つの効果がある「一粒で二度美味しい」”アーモンドチョコプレイ”と名付けよう。

・3分、守備に振り回されて走り回る戸田。トルシエの言うグアルディオラとかいう選手はこういうプレーをする選手なんだろうか?

・7分、松田の方が先行してたのに敵に追いつかれて、有利な姿勢で競ることができずファウルになる。松田は足が遅い。

・日本の右サイド戸田、波戸、松田の3人は数的優位にもかかわらず、しばしばファウルになってしまう。

・10分、中央から宮本がサイドへカヴァーに出る。森岡や松田か中央のときにはなかなかお目にかかれないプレー。川口が飛び出さないことにこれ以降も要注目。

・11分、松田がロングボールの対してヘッドをしないで、足で処理する。ヘディングが下手なことに対して、自覚があるようだ。

・前半ナイジェリアの攻撃は日本の左サイド(中田浩二側)から来る時は、オフサイドで処理できてる回数が多い。

・松田のフィードはとりあえずの陣地回復の意図しかない。これに対して宮本のパスのほうが遙かに戦略的である。その証拠に宮本のパスのほうがちゃんと味方に通っているし、決定的チャンスとなっている。これに対して松田のフィードはしばしばナイジェリアが余裕で先に触っている。最終ラインからのゲームメイクと最終ラインからのフィードは似て非なるものである。

・14分、中田浩二がセンタリングをカット。このときも宮本は”アーモンドチョコプレイ”宮本は一人でナイジェリアの選手二人のパスコースと走り込むコースを消している。

・17分、宮本のフォアプレス。フォアチェックとフォアプレスの言葉の厳密な使い分けの必要性を痛感するなあ。

・18分、松田のボール奪取はナイス。ただし1対1ではないよ。2対1です。

・20分、宮本の美しいジャンプヘッド。前のナイジェリア選手はびっくりしたんじゃなかろうか。これでも、「宮本は高さがない」なんて言うんだろうか?

・23分。宮本に黄カード。セルジオさんは、必要なバックチャージだったと解説していたが、本当だろうか?後ろには松田がカバーに入っており松田に任せても良かった。にもかかわらず、バックチャージすると言うことは。松田が1対1に強い選手であると信頼されていたなら、バックチャージの必要性は薄かったと思われるんだがなあ。

・23分、またまた13番がオフサイド。

・日本の一点目は柳沢の得点というが、触ってたかなあ?よく見えないよ。

・ナイジェリアの一点目。ナイジェリアのFKはかなり速い。少し落ちてる。松田のヘッドは完全に空振り。松田はオウンゴールよりもほとんど飛べてないこの空振りの方が問題だろう。西澤のコントロールミスもあるが、松田も空振りヘッドのあとボールを見失っている。論理的な失点。

・宮本のフォアチェックが失敗して、松田がその尻拭いにスライディング。それがカニばさみスライディングになっていてサン・ドニのフランス戦同様ひやっとする。スライディングにいくタイミングが遅いようだね?早いブレイクより早いチェックが必要。つまり、松田は反応が遅いのでは?という疑念が沸く。

・30分ババンギタのセンタリングを宮本が余裕しゃくしゃくでカット。完全な読み勝ち。宮本は、後方から追走し、最短経路をみいだして、こともなげにパスカット。ファーストのFC東京戦の佐藤の攻撃を阻止したのと同じプレー。視界の隅からDFがいきなり出現したのには、ババンギダもたまげたろう。宮本が一人で左サイドのあの位置にいることが、どういうことなのかを思料すべきだと思うのだが、サッカーネット界では誰も指摘しないなあ。最短経路を見つけられず、いつでも相手選手を後ろから追走している松田との差が分からないんだろうか。宮本はトルシエ以上に孤独なのではなかろうか?このあとの川口がシュートをはじいたプレーはもちろんナイスだが、なぜにミドルシュートが飛んできたのか。宮本が真ん中にいるとPエリア内にそうそう侵入することもできないのだ。そして的はミドルシュートを狙うことになる。宮本の版図にはいる前に、ミドルシュートを打つ。これは宮本攻略の基本である。

・稲本のボール奪取はあんまりファウルにならないが、他の選手がボールを取りに行くとファウルになる。逆に稲本をこかせばファウルになるが、稲本、鈴木、柳沢以外の選手はファウルを貰えない。稲本に関して言えば、Jリーグと審判の基準が逆転している。

・相手FWと同じ高さにいるのは宮本一人のケースが散見される。つまり敵FWと駆け引きをしているのは宮本一人なのではないのか?

・最終ラインが映るときはPエリアよりちょっと上ぐらい。宮本のラインにしては異様に低い。

・36分の松田のカットも足。ヘディングが上手な宮本の隣では、下手くそな自分が恥ずかしいんだろうか?15番の速いリスタートはオフサイドだが、それに気づいて念のために走り出してる選手は宮本のみである。しかも副審のジャッジを首を振って見てる。視野が広いなあ。

・38分、ナイジェリアの選手と最終ラインが走りあいになってる。松田は足が速いはずなのに、一番遅れてやってくる。なぜ遅れたかというと、高めの位置でお地蔵DFをしてしまったから。敵に正対して足を門にしてたところに、パスを出されて横を抜かれ、体の重心が後ろにかかっていて(バックバランス)になっていたために、素早く反転して走り出せなかったから。

・40分、中田浩二→柳沢の大きなサイドチェンジセンタリング。柳沢のボレーは大きく外れるが、よしとしよう。トラップしてシュートを打とうとしたらボールをかっさらわれていてカウンターになる確率が高そうだった。

・42分、宮本フォアプレス。このころには日本の後方のボール回しはほとんど宮本経由になる。このチームは完全に宮本に掌握されている。

・43分、ナイジェリアのシュート。ファーは宮本がケア、ニアは川口。宮本と組むと飛び出さない川口について特筆しないわけにはいかないだろう。

・44分の柳沢の惜しいバックヘッドは波戸からのセンタリング。波戸にボールを送ったのは宮本の長いパスだったことに注目。宮本がDFライン中央から、戦略的なパスを再三送ってることを無視しないならば、宮本こそがもっとも攻撃的なCBである。DFのファンタジスタ宮本!

・46分、松田おなじみのヘディング。なんだかなあ。



・5分、宮本がパスを受ける。その位置がハーフウェーラインを越している。前半とは最終ラインの高さがかなり違うことが分かる。時間を追うごとにラインが低くなり、やがてフラットラインでは無くなる森岡とは対照的である。宮本は完全に最終ラインを掌握。宮本の最終ラインは、色々なようその関数ではない。相手FWとの駆け引きのために宮本が作り出すものだ。

・10分ラインはフラット。松田が前に出ているがブレイクなんかしていないよ、湯浅さん。ブーレみたいに腕を回しても、ヘッドは勝てないね、松田くん。もしかしたら乱視?松田は目が悪いのかもしれないという疑問は常に頭に置いておく事とする。

・15分オフサイド。キリキリ締め上げにかかるか宮本。

・16分、オコチャのシュート。稲本はスペース消す動きをしているが、戸田は立ちん棒。どうも、戸田が良いようには思えないのだが?
・17分、アガリの攻撃。宮本はパスコースとシュートコースを消している。9番のケアは松田の分担のはずだが、また松田が遅れている。9番のほうが先にヘディングの体勢に入って飛んでいるところに、遅れて松田が身体を当てている。ヘディングの体勢は崩せているので悪くはないのだが。この試合で目立つのは松田がたたらを踏んで相手選手に出遅れるシーンだ。たたらを踏むのは相手の動きに慌てる松田の特長だが、この試合では特に目立つ。松田は動き出しが遅いため、鈍足の印象が強い。

・22分、松田を抜いてババヤロのセンタリング。ヘッドでクリアしたのは宮本。続いて宮本のカヴァーリング。宮本よりも低い位置にいてた松田よりも、戻ってきた宮本が対応するとはこれいかに。はっきり言おう松田は鈍足。少なくとも宮本よりも足が遅い。この場合の足が速いとは、より早く有効なプレーを実現できるスピードのことと定義しよう。松田自身も自分の足の遅さを体感したことだと思いますよ湯浅さん。

・28分、松田と宮本の見事なF2。中田浩二が抜かれた後、宮本は左によってる。松田はゴール前中央で、背後を一瞥して敵の走り込みたいコースをブロックしながら宮本と同じ高さで下がることでフラットラインを維持し、パスコースのスペースを消している。このプレーは誉めるぞ。いつでもこういうことができる選手だといいんだが。

・30分、この時間帯もフラットラインは健在。トルシエはどう思ってるんだろう。オコチャがまたもやミドルシュートを撃ってきたことを。けど、この後のFKは危なかったな、8番がフリー。直前のTV画面では宮本が松田に向かって8番の方を指さして何か言っている。8番は松田がケアすべき選手だったのではないのか?また、このFKは変化球で、落ちている。宮本のジャンプは高く、タイミングも合ってるけど、変化球のコースを読めていないのでさわれていない。伊東がターゲットを読んでケアに行ってるため事なきを得る。1点目の松田のヘッド空振りを見事に修正している。伊東に拍手。

・31分、オコチャ相手に宮本は1対1で勝つ。ナイジェリアの攻撃は、松田サイドから来たときの方がピンチ。宮本よりも松田や森岡の方が1対1やヘディングが強いなんていうのは幻想でしかない。宮本は、オコチャ相手に身体の入れ替えとブロックでボールを2回連続して取っている。森岡や松田もこのようなプレーができるレベルまで精進して欲しいものだ。今からでは難しいかもしれないが。

・35分アガホワのゴール。ヘッドが下手で足元で処理したい松田。でもその足元だってそんなに上手いわけじゃない。アウトサイドで宮本にはたこうとした?なんでそこまで松田のヘッドの下手さ加減を隠匿したいのか湯浅さん。それと松田が右から敵が来ているのに、右足でボールを触ろうとしたことをなぜ批判しないのか?松田の利き足は右足だろうが、自分の身体を使って相手をブロックして、左足でボールを触ろうとすれば失点しなかったんじゃないかな。ヘディングするという選択肢はなかったかな。

・39分、足を地に付けたまま松田真上にヘッド。落下点を読むのに苦労し飛べない松田。だから打点が低くなるんだよ。

・40分、宮本が高い位置で左サイドへダイレクトパス。効果的な攻撃を演出する。

・41分、アイエグペニのシュート。真ん中で別の選手のケアをしていた宮本が先にニアに駆けつけている。川口もニアポスト近くでゴールを守っていて宮本と交錯しかける。しかしあれは松田がアイエグペニの一番近くにいて、松田がするべきことだったのではないか。松田の反応は遅いため身体を入れ替えられてたたらを踏んで当初よりボールから遠かったはずの相手選手を追走することとなる。その松田のカバーのため宮本はこの試合で獅子奮迅だった。

・45分、宮本の右足トラップだが、三次元プレイで高い位置。トラップも自分の身体に吸い付くようにボールを落としている。仮に松田がこのプレーができるなら二点目の失点は有ったかどうか。しかも宮本は、このトラップの後すぐにパスが出てる。

・47分、服部のマリーシア。相手がボールを持った瞬間右手で突き飛ばして、タッチラインを割らせてマイボール。

・鈴木の得点は昨年のJ1セカンドステージのガンバ戦でのスルーパスと一緒。ゴールにほとんど背を向けたままボールを受けて、ダイレクトに斜め後ろにボーを蹴っている。あれでは守備者はボールを蹴るタイミングも、ボールの出所も分からないだろう。斜め後ろにボールをコントロールできるのは、鈴木の最大の特徴、この一点において鈴木は凡庸なFWではない。

・鈴木が入ってから、2トップの連携が良くなったのは同じくクラブの選手同士だからでは?アントラーズお得意の攻撃パターンなのではと思わせるプレーが散見されました。これはトルシエが攻撃のパターン練習をほとんどしていない可能性を示唆している。だから西澤は森島とセットではないのかと思う。もしそうであるならば、FWはクラブ内でのコンビネーション練習が命であり、オートマティズムの成熟とは縁遠い存在やね。

・川口は飛び出さなかった。宮本に対する川口の信頼はかなり厚いのだろう。

・前半と後半で日本の最終ラインの高さが違う。ラインの高さは、プレスの有無、相手との力関係、敵味方の状況などから計算され、一つしか解のない「関数の演算結果」であると一般には理解されているだろうが、宮本にとってはゲームコントロールの道具であるため、「関数の演算結果」に+αの範囲がある。

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