UAE戦速報
速報、思いつきコーナーへ
車を飛ばしてビッグアーチから帰ってきました。そしてネット界をちらりと覗き、ビデオを見ながらこれを書いています。

F3については、TVではラインがまっすぐかどうか、真っ直ぐでないなら誰がどうずれているかがほとんど確認できないようです。宮本と森岡はピッタリ合ってます。しかし、服部はダメ。上下動のベクトルが合っている時も必ず遅れていますし、上下動のベクトルが逆の時もありました。これは、以前から私が主張していることを証明していると思います。3人が個々に同じ判断を下すことなどフル代表ではできないのです。日本でF3に統率者が不要になるのは、まだまだ先のことでしょう。

その服部はヘディングと一対一、人には強い。頼りになる局面もあったのですが、基本的にF3には向かない選手です。それは中国戦の時点で明らかになっていたことですが、改めて今日確認したことがあります。
1)人に着きすぎるためゾーンを崩して、つり出されてしまい、スペースを与えてしまう
2)両足がベッタリ地面に着いていて、F3のフットワークをしていないため、方向転換が素早くできない。
3)DF間の距離を適正に保てない
4)首振りが不十分であり、ゾーンのケアとマークの受け渡しができない
これは私が松田に対して指摘した弱点とほぼ同じです。マンマークタイプのDFの特徴がしっかり出ています。しかし、前述の通りヘディングや体の入れ方が松田よりも上だと思います。ただ、一生懸命他のDF2人に合わせようと努力していたことは見て取れました。

TV画面では服部の一対一の処理が頼もしく見えたかもしれません。しかし、何故一対一になったのか?オフサイドが取れなかったのか?ハーフウェーラインを越えるシーンが少なかったのかを考慮すると、この試合の服部はF3のDFとしては落第です。もしも今回のスタメン起用意図が服部対森岡のオーバーエイジ枠の椅子取り競争であったのなら勝負合ったと思います。

それにしても日本の中盤のデキはひどかった。期待値が大きいだけにそう思うのかもしれませんが、パス特に決定的なパスが通りません。安易に中盤でボールを失うシーンも多く昨年の五輪代表のオーストラリア戦に近い雰囲気がありました。フル代表では、これからまだ基礎的な部分の修正がたくさん必要だと思います。

さて、宮本ですが、ラインコントロールはマンマークタイプの服部がいて中盤のプレスがほとんど効いていないのに、あれだけのラインを保てるところが凄い。けれど、ボリビア戦に比べたらラインは明らかに低かった。上下動が合わない時の修正やDF間の距離の修正もあまりやってなかった。それと、スライディングタックルや前につっかけて行ってボールを取れなかったシーンが一度ならずあって、ちょっとびっくりしました。見たところディレイをかけたほうが安全に処理できたケースであったように、思えました。もしかしたら、試合日程の短い五輪本戦を見越して、「省エネ」ゲームの指示でもあったのでしょうか。でも、ヘディングでの強さやカバーリング能力の高さは相変わらずでした。

さて、試合で一番目に付いたのは、両チーム全体が「省エネモード」です。しかしそれはポジティブな運動量の管理ではなく、日本側ではリーグ戦の最中のこの季節に試合をしているからといった様子がありました。UAEがそれにおつき合いしてくれた理由は自力の差によるものかもしれません。全般的に雑な試合だったと思いました。(特に攻撃に関して)二点差をつけて勝ちましたが、修正すべき点はたくさんありました。

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