サンフレ戦速報
速報、思いつきコーナーへ
UAE戦の疲れが残るであろう稲本、宮本の主軸がどれぐらいのパフォーマンスをみせるか?また、運動量のどれぐらい意識して管理できるかに注目して試合を見ました。

その前にUAE戦を振り返ると日本代表全体が省エネモードで試合をしていたと思います。稲本あたりは、それが幸いしてサンフレッチェ戦でもJリーグでの週2回の試合ペースで走っていました。ところが宮本はUAE戦で初手合わせの服部のとのラインの上下動に苦労し、森岡の集中力の欠如時に走っていたりして、UAE戦出場選手の中では一番疲労した選手です。この疲労がサンフレ戦の後半、露骨に響きました。公式HPの本人のコメントにあったとおり、UAE戦では相当疲れたのだなと思いました。

前半のガンバは、吉原が苦手なはずのポストプレーで頑張ります。FWがボールを簡単に失わないのでラインがあまり低くなりません。そして、ゆっくりとボールを回す余裕がありました。お陰で試合はガンバ優勢、しかも45分を35分くらいに短縮してしまいます。

けれど後半は立ち上がりから、ガンバは走ってしまいます。走ることによってチャンスは生まれた部分もありますが、得点には至りませんでした。サンフレッチェは、山口が欠場して事実上ガンバでただ一人のパッサー二川にタイトなマークをつけます。ただし、始終べったりマークするのではなくトラップの瞬間にキツイ当たりをしかけることで、二川のバランスを失わせて、二川のトラップがぶれたところに別の選手が寄せたりします。このあたりの二川対策は、これから試合をする別のチームも必ずやってくるはずです。首位のガンバに対するスカウティングは綿密に行われるはずです。ニーノに対するデータストックもできているでしょうから、J再開後は本当に厳しい試合になることと思います。それに対する準備をガンバもしっかりやってほしいと思います。

後半途中に二川を下げたのは、もっともな采配だと思いました。けれど途中起用された小島のせいではないのですが、前線でのボールキープができなくなってきて、後半立ち上がりに走ったこともあって、だんだんとサンフレッチェに押され始めます。サンフレッチェがユース育ちの森崎兄弟を揃えて1トップに変更して中盤を立て直しにかかると、徐々に試合の主導権をガンバは失ってしまいます。

二点リードしていても、ピンチになるとガンバボーイズはあせってしまいます。空いてるスペースでボールを回して相手の時間帯をやりすごすとか、安易に前線にロングボールを出さないようにすれば良いのに、そんなことができません。

持久力に優れた宮本ではありますが、ともかく消耗度が試合前から違います。60分くらいから集中力がきれかけてしまいます。そうすると、露骨にガンバはバランスを崩してピンチになってしまいます。サンフレッチェの二点目、久保のシュートはファインシュートですが、入らなかったサンフレッチェのシュートの中にはガンバ守備陣のミスがいくつかありました。

早野監督のこの試合の選手交代は◎。二川→小島、森下→木場、吉原→松波というのはいずれも守備対策です。松波の調子が良くなかったが残念でしたが、交代の意図は良かったと思います。

宮本が、いっぱいいっぱいになるとチームバランスは一挙に悪くなりますし、彼を頼りにする選手のプレーに支障が出てきます。これはガンバだけでなく代表についても同じかもしれません。さて今後早野監督、トルシエ監督はこの問題をどのようにコントロールするのでしょうか。