アジアカップ(サウジアラビア戦の感想)
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圧勝でよかったですね。次から戦いやすくなります。いくつか気のついたことを書いてみます。

1.F3の放棄と「ガンバもどき」ディフェンス
システムはF3ではありませんでした。地上波の中継でも私の覚えている限り、フラット3とは、とうとう一言もいわなかったようです。ずう〜と、3バックといってました。
「F3は宮本しかできないシステムである」が、日本の常識になりつつあるようですなぁ〜。
 PSG戦の時から気になってましたが、松田が手を挙げてオフサイドをアピールしてもほとんど取ってもらえていません。何が原因かまだ、わからないので、断定は出来ませんが、どうも、松田はオフサイドトラップのかけ方に難があるようです。
 3バックだということらしいですが、TV画面からは森岡と松田だけ最終ラインにいることが多く、3バックをベースにして、しばしば、4バックにする3〜4バックらしい。ベースが3人か4人かの違いがありますが、なんか00年の早野・宮本コンビが採用したシステムに似ています。(宮本がいるとラインディフェンスかといえば、必ずしもそんなことはないと思います。今のガンバの3.5バックはラインディフェンスの時間帯もありますし、そうでないときもあります。かなり柔軟なシステムで一見、危なっかしい場面も多いように見えて、その実めちゃ堅い)トルシエの師匠は早野監督だったのか?何でこんなことが起こってるんだろう?代表の試合を見てると、「ああ、大阪ではいつもやっているやつな。」と思うことが、99年からずうっ〜と、続いていましたが、宮本がいなくても、ガンバに似ていると思うなんて、なんでやねん?とおもうよなあ。それなりの理由はあるのでしょう。
 3バックだと、3人の間がずるずる近ずいてしまうので、4バック気味にして、DFの役割をハッキリさせる。アジアA代表は世界の五輪代表より相対的に弱いので、2人のCBでも守れるし、攻撃力も上げる効果があるとか仮説を考えてますが検証できていません。

2 大量点になった理由
 一つ、14分頃のピンチの後3バックが下がり気味だったことが、一つの理由と思います。ラインを下げると、中盤が間延びするといわれて、おおかたの理解では評判が悪いのですが、スペースが出来るので、点は入りやすくなります。
 まあ、サウジの時差ボケとか、サウジの選手は子供なので体が出来ていないから後半足が止まったとか、マスコミ関係にはガンガン!ボケをかましてもらいたい。

3 「しぼる」動きなど
 CBのヘッド時にカバーにはいる動きは松田がヘッドするとき以外はやっていないようです。まだ、ヘッドが改善できないようです。松田に関しては、14分のピンチ時に前に手を出して防ごうとしていること、イエローカードをもらったときは、手で相手を他をしていることなど、以前から指摘さているラフプレーの問題点は何も改善されていません。どちらも1点もののプレーです。
 さらに、キック時に膝から下の振りが他の選手に比べ、目立って遅いのも気になります。 

4 サウジアラビア
 足技はうまいなあと思いましたが、トラップミスが目立ちました。技術的に日本の方が上回っているのかな?とも思いました。
 また、五輪で通用しなかった森岡が1対1で通用していることから考えて、シドニー五輪の南アフリカ・スロバキア・ブラジル・USAより、サウジアラビアA代表の方が弱い可能性があります。

5 日本チーム
 3バックはもろかったので、対日本スカウティングをきっちりしてくる韓国。攻撃力のあるチームなどにはこのままの守備では苦しいと思います。前半何度もカウンターからピンチになっていることを見ても、カウンターに対する対処法が確立していないように思えます。シドニーでも気になっているのですが、特にディフェンスでいままでやっていない戦術を使うため、選手が消化し切れていないんじゃないかと思います。宮本がいないので仕方がないのでしょうが、戦術はどんどん古典的になっています。でも、それすら消化できないんじゃあ、いかがなもんでしょう?
 攻撃では、小野が冷静なのが嬉しかったです。キーパーとの1対1を冷静に決めるシーンはユース代表の試合でも見たように思います。彼の特徴の一つにあげれるかも知れません。

6 フィジカル
 五輪では2対1で囲い込む守備を多用していたことから、私は、トルシエは対ヨーロッパ、南米、アフリカには、日本人の1対1の能力には見切りを付けた可能性が高いと思います。サウジ相手には2対1のディフェンスが減っていること、比較的1対1のシーンが多いことから、アジア相手には日本人も比較的1対1で互角に戦えると考えているのでしょう。トルシエの目から見ると世間では世界レベルとかいわれる松田の身体能力も宮本と五十歩百歩程度にしか見ていない可能性があります。

7 松田が何故真ん中か
 ラインがないのですからラインコントロールをさせることが目的では無いようです。おそらく、彼にはストッパーをさせて1対1の場面に顔を出させるより、スイーパーとして常に余らせておくほうが2対1を得意とする松田に向いているという判断ではないでしょうか。

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