デジャヴ −ジーコオールスターの船出−
速報、思いつきコーナーへ
______それは、4年前にあまりにも似て。
リヨンの圧倒的に攻めているように見える日本が、ジャマイカのカウンターに
沈む。ファンの城に対する怒号とロペスコール。
10月16日の日本のファンも、日本が圧倒的に攻めているように見えたので、
3点差ぐらいで勝つと思っていたのに、まさかのドロー。
同点にされて以後、応援が消え入りそうに小さくなったのは、ファンの失望の
現れであったのだろう。

1分中村パスカット狙われる。
2分中村ボールを奪われる。ジャマイカは中村のところでのボール奪取
を明らかに狙っていた。TVでイタリアリーグを見れば、誰の目から見ても中村は狙い目だ。ヨーロッパのリーグに出れば出るほど中村はボール奪取の標的になるだろう。
4分日本右サイドで松田ボールを見失い、1対1に負ける。
4分中村パスカット狙われる。
6分小野のゴールを導き出したNAKATAのボールキープ。小野のゴールではジャマイカの守備は数が足りているのに、サイドで小野をフリーにしている。大したことない守備だが、局面局面で、ゴール前に密集するので組織力のないチームにはこじ開けるのは困難かもしれない。
8分名良橋1対1で身体を入れ替えられ、かわされてシュートを打たれる。
ジャマイカは1対1では圧倒的な強さを示した。日本のディフェンスの崩壊は戦術と無関係なところで起こっている。局面の攻防、1対1に勝てないのだ。ベテランを多く入れたこの日の日本はフランスワールドカップの頃と技術レベルが上がっていない。日本チームは1対1にならない戦術を採用するか、選手選考を根本的に見直してフィジカルコンタクト技術に長けたDFに切り替えるか、どちらかを選択せざるを得ないようだ。
9分ボールこねくり中の中村、ボールを奪われる。
11分ジャマイカのプレスにあい、中村ミスパス。
13分中村パスカットを試みられる。
14分ジャマイカ選手にドリブル突破され、ゴール前で横パスを出される。秋田の足がもつれて、ゴール前でパスカット失敗。お年寄りですねー。6対2で日本数的有利のはずが、稲本スライディングで奪ったボールがこぼれ、後方からフリーのジャマイカ選手に走り込まれる。ここで、服部、名良橋たちんぼ。5対3になり、松田がマークを外して追いかけるが、服部スライディングタックルを振り切られてシュートを打たれる。局面局面で抜かれ、かわされ、すり抜けられるシーン。
15分松田からのパスを中村奪われる。
このとき、アナウンサーは中村がターゲットと気が付いている。
16分日本ゴールに迫るジャマイカ。シュートは撃てないが、日本右サイドでジャマイカ1人フリー、名良橋はこの選手を約20秒間で1回見るだけでポジションは内に絞りすぎ、いいパスが右サイドに出たら、まず、対応できないんじゃないかと思う。
18分ジャマイカのカウンター。宮本を彷彿とされる、松田のディレイ。途中から我慢できなくなり、ゴール前に走ってしまったのはまだまだ。


21分稲本の浮き球パスを日本左サイドで中村はトラップミス。TV画面からでも、中村がボールを目で追い続けており、ピッチ上の展開を見れていないことは明らか。判断のタイミングが遅すぎる。

24分松田から稲本へのパス。稲本には余りプレスがない。
26分服部が中村に、ワンバウンドではねたボールをパス。中村トラップ失敗。
26分稲本パスカット成功。ラストパスは、鈴木オフサイド。この試合で最も活躍していた中盤はやはり稲本。
29分稲本のインターセプト。稲本はボールを取れる。NAKATA、高原、鈴木と続いて、小野のシュートはバーの上。
36分鈴木とNAKATAでボール奪取。

37分ジャマイカの攻撃。ロングボールが日本左サイドに入り。ジャマイカ選手は駆け寄ってきた小野の頭の上をヘディングで、服部がマークしていた選手にワンタッチパス。服部は密着マークしていたにもかかわらず、ジャマイカ選手に反転され抜かれる。1度松田とマークを受け渡すが、松田がジャマイカボールホルダーを追い越してしまう。服部追走するが、切り返されシュートに持ち込まれる。パスターゲットにはマークがついていたので、楢崎は守りやすかったのかもしれない。このシーンも、連携ミスと言うよりは、1対1の敗北。

39分松田と服部の間をスルーパス。狙われているのか。
41分中村スライディングでパスカット成功?高原が拾う。これを成功と言っていいのか?
45分NAKATAのセンタリングを鈴木斜め後ろにヘディング。

後半
1分高原ボールを取られる。
このころは、まだ松田が深い位置にいて、角度がついている。このあと、名良橋が上がり、秋田、松田、服部のF3もどきの時間が約30分続く。
2分服部ミドルシュートはクロスバー。
2分TVでもはっきり分かるF3の動き。連携はあってますなあ。
4分中村ボールを取られる。
5分松田のロングフィード。名良橋にとおる。
5分中村こぼれ玉をシュート。左足であわせに行ったためスピードが無くGKがキャッチ。
8分稲本ヘッド。よくヘッドするようになった。
14分松田のフィード通らない。
19分松田ポコポコヘッドほとんど距離が出ない。松田のヘッドはこれ1回か後1,2回あったか無かったか。ヘディング係は秋田と決まっていたらしい。ジーコも空中戦で松田は役に立たないと認識しているようだ。

26分ジャマイカの浮き球パスがトップ下から前線へ。名良橋が下がりすぎているため、オフサイドにならない。松田が余ってしまい、後ろからハーフスピードで追走。ボールホルダーは名良橋と秋田でサンドイッチするのだが、名良橋が身体を入れ替えられ「サクッと」抜かれてシュートされる。3対1で負けたシーン。組織以前の問題ではないか。身体能力の高い選手に替えましょうね。

27分松田のスライディングタックルはナイス。
29分秋田フィード→高原は通ったが、高原のヘディング→鈴木は通らない。
32分松田のフォアチェックは一応ディレイになるが、日本の右サイドでフリーになっているジャマイカ選手を名良橋が全く見ていない。同分30秒前には画面上内で日本選手6人に対してジャマイカ選手4人で数的優位を保ちながら、ジャマイカには2つパスコースになる。ボールに日本選手が固まりすぎて、いわゆるダンゴ状態であったためであり、数的優位が必ずしも守備の堅さに繋がるわけではなく、かつボールホルダーに重点的にマークにする守備の脆さがよく分かるシーンである。同分30秒には日本の右サイドのフリーの選手にパスが出るが、この時さらに反対側にフリーの選手がいる。幸いパスを受けた選手スターレットがトラップを失敗して右足で打てなくなってしまい、左足でキーパーとニアポストの間の狭いところを狙わざるを得なくなる。難しいシュートは枠外へそれて、日本は事なきを得る。
33分「柳沢の持ち味」とはアナウンサーの名言である。そのとおりで柳沢はオフサイドが多く。この動きを美辞麗句で塗り固めると「DFの裏をつく動き」となる。このあと、松田が一発でかわされる。TVでもフリーが2人確認できる。この2人が左右に開いていてパスコースは2つある。この時間帯のマッチアップはほとんど日本が負けている。
34分失点はまたもやあいている日本の右サイドのスペースが使われたところから見てみると、Pエリア内フリーのジャマイカ選手が2人いる。次のヘディングの瞬間にはGKも含めると7:3で日本が数的優位を倍以上保っている。なのに、フリーでヘディングされているところに、数的優位を保つだけでは守備にならないことを雄弁に物語っている。ヘディングは日本選手に当たって跳ね返るが、その瞬間にGK前中央にまたもや2人フリーのジャマイカ選手がいる。人数がたくさんいることで、かえって自分が今どこで何をすべきかということが分からなくなってしまう選手が多いのだろうか?日本選手に当たって跳ね返ったボールが再びジャマイカ選手に戻ってシュートを決められる。楢崎が何とか手に当ててはいるものの、シュートの威力が優ってゴール。しかし、たとえ楢崎がボールを枠外に弾いたとしても、ゴール前フリーの2人に決められていた可能性が高い。
 シュートを打った選手をそもそも見ていたのは服部だが、なんでこんなに簡単にマークがはずされるかは、まず姿勢が低すぎて体重移動が容易でないからスピードがない。服部の姿勢はボランチのディレイの姿勢であり、DFの姿勢ではない。
35分名良橋がボールを取られる。

総じて中村のパスはたしかにときどき非凡なものがあるが、試合全体では中村の存在の論功行賞は難しい。この試合については功<罪だといえる。ジャマイカは、あきらかに中村がボールを受けるところにボール奪取の狙いを定めていたから。

40分柳沢が持ち味をまたもや発揮。つまりオフサイドにかかる。
41分名良橋の身体の向きが逆。神様も含め鹿島の代々のブラジル人指導者は、矯正できなかったのか、しなかったのか。

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