ぷちぶるモノローグ
Petit Bourgeois Monologue
かんたんスペック
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1、難波に歩く!

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吉本の前にピンクの超ミニスカートであみタイツのオッサンがいました。有名人らしいです。平日は女子高生が群れをなして取り巻いているそうです。思わずうなずくほどの美脚っぷりでした。 道具屋筋に差し掛かる手前でぼくの目の前を飴を舐めながら歩くおデブちゃんのゴツイ女に率いられた似た者5人組みが通り過ぎました。
「あのオトコはどない?」
「あかんわ!あんなん」
豪傑な逆ナン集団でした。でもそんなことよりぼくは源ちゃんがハードゲイを釣り上げてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしていました。




2、道具屋筋 その1

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道具屋筋とはかっぱ橋のようにあらゆる厨房用品が置いてある場所だと源ちゃんに教えてもらっていました。源ちゃんは如何にいろいろなものが置いてあるかを説明するのにこう言いました。
「イカ焼きの鉄板からたこ焼の鉄板まであんねん」
・・・なんか商品の幅が広いような、狭いような・・・と思いました。 でも実際は本当にすごかったです。家庭用のたこ焼の鉄板から業務用の鉄板までありました。




3、道具屋筋 その2

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道具屋筋にあるお店はそれぞれ得意分野が違うようですがそんな中に包丁のお店がありました。店内は刃物がビッチリ並んでいましたが正面の一番大きいショーウインドウになんとモノホンの火縄銃が売られているのを発見しました。 思わずみのさんにあれは何に使うの?と火縄銃を指差して聞いたら 「まぐろを捌くのに使うんや〜」 と言いました。 どうやらみのさんが見ていたのは火縄銃の周りに並んでいた直刀のことだったんですけどもしかしたら関西では・・・と一瞬思ってビビりました。




4、摩訶不思議だよ 五階百貨店 その1

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その五階というお店(共同店舗?)は3階建てでした。いきなり意味が分かりません。狭い店舗の中にカニ歩きで入っていくとそこには問題のスポットがありました。片いっぽっきりの靴が壁一面に積んでありました。 文中謝罪で申し訳ありません。 一足販売の存在を認めます。>関係者さま。 その陳列はてっきり固定されていると思ったのですがただ積んであるだけでした。何気に殿中さんが一足引っこ抜いた時には靴の壁が崩落するかと思って心臓がキリリと痛くなりました。それにしても片方しかない緑と黄色のチェック柄の紳士靴など誰が買うのでしょうか?




5、摩訶不思議だよ 五階百貨店 その2

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ホコリを被った靴の壁の正面のケースにはテスターが並んでいました。良く見るとFlukeだったりして侮れません。良く見ると横にはスナップオンやらベータやらの高級工具が置いてあって訳が分からなくなってきました。 目が廻ってきたので表に出たら地面の上にリード線を並べて売っているおばあさんがいました。しかしそのリード線はグニャグニャに曲がっていたものを強引に束ねただけです。恐らく元手は無料だと思います。 ちなみに他にはフロントパネルが砕けて内部の基板がボキボキになっているビデオデッキ等が販売中でした。




6、実録!もうひとつの五階百貨店

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さて、先の五階ではあまりの衝撃に値段を聞くことすら出来ずに敗退した訳ですが、さらに不可解な現場に移動しました。看板には「こちらが本物の五階百貨店です」と書いてありますが、ぼくにはそんなことどうでもいいです。 内部には一畳くらいのスペースにたぶん商品と思われる物体が床から天井まで展示、たぶん展示されている店舗、たぶん店舗がたくさん並んでいます。 ああ、なんだかまた混乱してきました。 とりあえず目に付いたものを思い出すと電熱線むき出しの電器ストーブ、炊飯ジャーの釜だけ、ひもで吊るされた大量の扇風機の羽根だけ、商品の間に挟まっている小さなおじいさん。




7、でんでんタウンちょっぴり観察記

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日本橋、パソコンのお店がいっぱいです。たぶん秋葉原みたいな電気街だと思います。潜入レポの主題からずれていたのでほとんど素通りだったんですけど気になったお店がありました。ゲームソフトを売っているお店だったんですけどどうやらエロゲーやギャルゲーがメインの店みたいです。 店先にはエロゲー業界を青春と人生を引き換えにして支えている老若男々が輪になって話しをしていました。ふと店内を覗くと同じ種類の生物が群れを成して活発に蠢いていました。 それにしてもこれらの生物は東西に500km離れていても言葉以外は内面、外面ともほぼ同じだなぁと思いました。あえて差を見出すならば西の方がちょっと元気があるかもしれません。




8、恐怖 新世界ワールド(導入編)

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でんでんタウンを後にして阪神高速環状線の高架下を通過するとそこには通天閣が聳え立っていました。周りの建物に埋もれていなくていい感じです。なかなか迫力があります。 通天閣を正面に歩いていると殿中さんがすばやくカメラを取り出して写真撮影を開始しました。するとカメラを持っていないぼく以外のメンバー全員のカメラ魂が刺激され突如「通天閣撮影大会」が始まりました。手持ち無沙汰のぼくは寂しかったけど、みのさんのデジカメの電池が切れていたのはちょっぴり嬉しかったです。




9、恐怖 新世界ワールド(散策編)

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shimadasanさんとは通天閣で合流しました。それにしてもshimadasanさん姿勢が良すぎです。 通天閣はさすが連休だけあって行列がトグロを巻いていたので付近を散策することにしました。そこは店先でモツの土手焼きを焼いていたり、地面に横になっているおじさんがいたり、真っ黒いおでんがグツグツいっていたり、パチンコ屋から聞こえてくる音楽はどの店も異常なボリュームだったりで、なにやら経験したことのない雰囲気です。 とにかくはっきり憶えているのは江戸前寿司の大看板が謎だったけど、それ以上に大阪初全品100円均一食堂と銘を打っているお店のメニューが定食380円やカツ丼650円というのは解せなかったということでした。




10、恐怖 新世界ワールド(ふれあい編)

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づぼらやを東に行くと露店が並んでいました。商品は野球のスパイク、宮沢りえのサンタフェ、薔薇族、等々 ここら界隈では写真を極端に嫌っている人が多いから気を付けろと事前に言われていたにもかかわらず、気がついた時にはえりが露店のおっちゃんに「写真撮ってもいいですか?」と聞いて凄い剣幕で断られているところでした。そこへ通り掛かった別のおっちゃんは「撮影お断りって程の顔してへんやんけ、のぉ〜姉ちゃん」と笑いながらピンク映画館に消えていきました。 それにしても後日写真を現像したら知らない間にトラブルが起きてもおかしくないような危険な写真を結構撮っており、えりの豪胆ぶりを改めて見せ付けられました。




11、縦断、ジャンジャン横丁

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さて一行の散策はジャンジャン横丁に突入しました。串カツの店や一杯呑み屋が軒を連ねる通りにかなりの件数の将棋道場がありました。なるほど坂田三吉の町です。 実はこの時、将棋を指しているおじさん達が静かにそして真剣に焼肉をしていると本気で勘違いしていました。それほど空腹だったんですけど新世界の毒っ気に当てられて思考は停止寸前。みんなに着いて歩くのが精一杯でした。 どの飲み屋さんも同じように見えるけど流行っている店とそうでない店がはっきりしているのが印象的でした。




12、戦慄の天王寺公園外周

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ジャンジャン横丁を抜けて天王寺公園外周を行くとそこには無数の物件が並んでいました。初めはあっけにとられていたんですけど徐々に落ち着いてくると物件の良し悪しが見分けられるようになってきました。 基本的な建材はベニヤ板と角棒、そしてブルーシートでした。よく出来た物件は本当に感心させられます。キャンプ宴会の翌日よりも圧倒的に整理されていたりします。そんななかでニワトリが飼われていたりするんですけど、きっと卵を産まなくなるとニワトリ自身が食材になってしまうんだろうなぁと思いました。 夕暮れの天王寺公園入り口のトイレでは夕飯の準備が始まっていました。




13、理解不能! 乱立するカラオケ天国

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さらに先に進むと運動会テントが一定の間隔で並んでいました。それは青空カラオケでした。一曲200円ほどで歌えるようですが、設備が予想外に充実しており、全開笑顔のダンサーまで付いています。観客の暖かい手拍子が心を和ませてくれます。なかにはちょっとした食べ物を出すところもあり驚きました。 青空カラオケ業者は互いの邪魔にならぬように一定の間隔をあけてテントを設置しているというのに3件先まで音程を無視した軍歌を響き渡らせていたおじいさんのインパクトが忘れられませんがビジュアル的には普通で面白くない為、イラストに描くのは断念しました。




14、串カツ屋の会計方法の謎を追え

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ひと通り散策を終え、新世界で串カツでもむさぼり食おうと言うことになりました。空腹感も絶頂でやる気満々です。一軒の串カツ屋さんに入り、本ツアーガイドのみのさん、源ちゃん、shimadasanさんの3人にサラウンドで共用ソースの2度付け禁止ルール等を教えてもらい、宴会開始です。 衣がうまいです→生ビールがグビグビいけます→サービスのキャベツでサッパリします→これを繰り返します。ク〜ッ! でも串モノをいっぺんに頼むと外観上なんであるかが解りにくいです。 蛇足ですがshimadasanさんは「遠慮してたら損するでぇ」と言ってしきりに勧めてくれましたが、そんなに食べれません。




15、通天閣からの大阪の眺め

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串カツ屋で満腹の極みに達したところでお会計の激安ぶりに首を傾げつつ店を出ました。文句はまったく無いのですがちゃんと計算しているのでしょうか? ここで我々は腹ごなしを兼ねて通天閣に昇ることにしました。昼間ほどではありませんがなかなかの混み具合です。ギュウギュウのエレベータではさぞかし酒臭くて落ち着きの無い集団だったと思われ反省することしきりです。 それでも通天閣の眺めはちゃんと拝みました。 拝みましたがガラス越しの直近にある仮組みっぽい足場に立つ自分を想像してしまい、恐怖に駆られて夜景はあまり覚えていません。




16、そして正宗屋でゆっくりと沈む

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通天閣を後にして、難波に舞い戻りました。ごめんなさい。名前を失念してしまいましたが3階建ての居酒屋に入りました。shimadasanや源ちゃんはよく来ているようです。顔なじみの店だから気を使ってくれたのか、もしくは隔離されたのかは分かりませんが通された席は3階で僕らだけの完全貸しきりでした。 いったい何杯のビールを流し込んだ時だったでしょうか?お店のマスターが挨拶に来てくださいました。ネタの豊富な愉快なマスターでした。 参考までに迂闊にもツボにハマってしまったネタを右図に描いておきます。




書き残しもいっぱいあるけど、とにかくオモロい夜でした。(昼からだけど・・・)
ガイド&参加者の皆々様、ありがとです。 また遊びましょう!!


おまけ 巻末付録 ゆかいな大阪ディープMAP

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