グラストロン
Glasstron

 サイバー(死語)な外観と内容で多くの人に「欲しい!」言わしめたSONYらしい先鋭的なデバイス・・・簡単にいうと映像版ウォークマン。頭に装着する時はまるでSFのように自分をセットアップしているような感覚。同種のヘッドマウントディスプレイはタカラのダノバイザーやオリンパスの超軽量Eye Trec改良されたSONYの新グラストロンなどがあるがとても普及してるとはいえない。ゲームデバイスではないが、初期のPlayStationでは周辺機器というか接続例としてグラストロンが紹介されていた。以前から興味があったので初期型の中古をつい衝動的に購入(笑)。

 グラストロンには頭の動きで視点が変わるというようなゲーム用の特別なフューチャーはない。また、謳い文句の「目前に広大な映像が広がる」という感じはなく、目の前に液晶があるという感じ(当たり前だが)。そして、重たい上におでこで支える構造なので長髪の人は装着に苦労するはず。

 実際にゲームをプレイした感想。まずはGrand Turismo・・・臨場感を高めるため電気を消した部屋でナイトサーキットを走る・・・一言でいうと「酔う」。壁が迫ってくると思わず頭を動かすが、当然ながら、視点は変わらない(泣)。そして・・・「逃げ場」がない。気合いを入れてゲームをしているときでもリラックスしている部分があって視線を動かしてなに気に目を休ませているのだが、目をつぶる以外に動き続ける画面から逃げる方法が無いためポリゴン酔いのような気持ちの悪い状況になってしまった(笑)。

 懲りずに次は格闘ゲーム。ここはあえて旧作のブシドーブレードをオウンビューでプレイ。 オウンビューは第三者視点ではなく自分の目の視点でプレイするモード。距離感が分かりにくく難易度の高いモードだがグラストロンにはぴったりなはず!ということでいざプレイ。・・・これは「怖い」。ブシドーブレードは刀で斬り合い、時には一撃で勝負が決まるシビアで殺伐としたゲームだが、刀を持った人間がじりじりと(しかも不気味なポリゴン顔で)近付いてきてかなりイヤな感じ・・・。ブンブン刀を振り回して刺して、刺されて・・・TVでプレイするより面白いかも?

 最後はPlayStation初の本格フライトシミュレーター「パイロットになろう!」で自分の三半規管に挑戦。これは「・・・吐きそう・・・」視野全面に空が広がるのは壮観だが頭の動きと視点の違和感に耐えられない。地面の上にように天地が一定しているわけではないので特に酔いやすい。

 目の負担も少なくないグラストロンですが、頭の動きにあわせた視点の変更が可能になれば素晴らしいゲーム環境が出来るはず。このページを見てネガティブな印象を持った人もいるかもしれないが、グラストロンは数少ない「未来」を感じさせてくれる製品として僕にとってはかけがえのないお気に入りアイテムです。


バイザーに反射する光がとても綺麗