Give peace a chace ２０２３
文 村上 義明
２０２３年は、COVID１９の扱いが、インフルエンザなどと同じ扱いになって、だいぶ自由にいろいろなことができるようになった年でした。マスクも個人判断となり、ライブなどでの声出しもOKになったり、それまで規制されていたことが、一挙に解き放たれた感がありました。しかし、忘れてはならないのは、何かが格段に良くなったわけではなくて、規制が解除されただけで、危険性は何も変わっていないということです。
２０２３年は、戦争の年でもあったと思います。ロシアウクライナの戦争も、イスラエルとハマスの戦争も、まったく収拾する当てのないまま、新しい年を迎えてしまいました。毎日のように、ニュースで伝えられる戦争の映像。そして、その戦争の影響で、先の見えない状況が続いているような気がします。
Give peace a chance！
事態が、良くなっているのか、悪い方に向かっているのか、わかりませんが、いくつかの新しいカレー屋ができてきています。
来年はもっと希望の持てる時代になっていることを願います。それじゃ、そろそろ始めますか。
２０２３年新店チェックの始まり始まり。
①Yしい咖哩
平岸のBIGのちょっと入ったところにオープンしたスパイスカレーのお店でした。でしたというのは、既に閉店してしまったお店なのです。
カレーの種類は３種類
・ホロホロ：ホロホロのチキンレッグのカレー、コリアンダーとトマトが効いている。
・プルプル：牛筋のカレー
・くせくせ：クローブやペッパーの利いた癖のある羊カレー
どのカレーもスパイスが効いていて、美味しかったです。上記カレーのほかにトッピング用のカレーも用意されていて、至れり尽くせりという感じでした。
価格的にはちょっと高めですが、満足のいく量と品質だったと思います。難を言えば辛さの指定が貧弱だったことだけど、一般の人なら問題なかったような気もします。残念。
②南１４西１８のU乃家
スープカレーとスパイスカレーのお店でした。でしたって書いたのは、このお店もどうやら閉店しているようです。
その昔「四つ葉」というカレー屋さんがあった場所に、オープンしたのですが、いつの間にか閉店していたようです。
カレー屋には難しい立地なのかもしれません。
店の前には、３台ほどの駐車場があります。チキンのスープカレーで￥１３００で割と標準的な値段だと思います。辛さも、５までは無料で、５でもボチボチ辛いです。
５以降は、有料となり、ピッキーヌやブートジョロキアが入るらしいです。
トマトが強めのちょっと甘めのスープでした。豊平のお店で働いていたらしいので、甘めな部分は働いていたお店譲りのものだったのかもしれません。
スパイスカレーは、￥１０００で、あいがけも￥１０００で提供していました。パーティッションで区切られたテーブルが４つと眺めのいいカウンター席（公園が見える）で、なかなかいいお店だと思ったのですが、残念です。
③北２４のR
北２７条から北２４条に移転オープンしたネパール料理のR。新店ではないのですが、ちょっとおもしろいので書いておきます。
ダルバートやネパールカレー、インドカレーが食べられます。ダルバートは日替わりで、この日は「サグパニールとダルタルカと副菜いろいろ」で￥１０３０と、インネパ系ありがちで非常に安価で食べられました。モモのたれが、トマトとゴマ、ピーナッツとあまり他では見たことのないものでした。これもコクがあって美味でした。特筆すべきは、ネパール系のスパイスや、干し魚なんかも売っていて、ネパール好きにはたまらない品揃えだと思います。小魚のアチャールを買って帰ったのですが、激ハマりしました。後日ベンガル地方の似たようなアチャールのレシピをまねて、ニボシのアチャールを自分で作ったほどです。ワタンハラルショップとは微妙に違った品ぞろえなので、ネパールの食材を見に行くだけでも楽しめるかもしれません。移転に伴い日祝休みから、日月休みになっています。
おススメです。
④手稲のYY屋
手稲の５号線沿いのポルキリの跡地にオープンしたのがYY屋です。新十津川から始まって、滝川の間借りを経て、遂にオープンしたYY屋です。
ポルキリは金曜の夜だけ復活するようです。駐車場は、店の裏の方に数台分あるはずですが、なぜか埋まっている場合もあります（要注意）。値段も味も、すっかり村上系になっております。納豆キーマは、標準で豆腐が入っていてプルプルよりもお得です。副菜もいろいろ準備されていておススメです。店内は、狭めで８席くらいと、少ないですが、カレーを作るのも１人なので、その辺は考慮して入店してもらいたいところです。辛さやご飯の盛もプルプルと同等です。村上系ファンにはお勧めです。
⑤南区砥山のK堂
南区砥山のパン屋あゆんぐさんの間借り営業のカレー屋さんです。シャンディニーバス出身ということで南インドカレーのお店ということになると思います。
通常はカレー２種類で、売り切れていなければ２種盛もできるようでした。（訪店時はポークジンジャーが売り切れていて、チキンカレーのみでした）
副菜は日替わりですが、当日は
・コールラビとビーツのタルカリ
・キャベツのポリヤル
・ケールと柑橘ディルサラダ
・梅アチャール
・カシスのチャトニ
などでした。梅アチャールやカシスのチャトニは脳天に突き刺さる酸っぱさで、大満足でした。
盛り付けも、シャンディニーバス譲りで非常に美しいです。
南インド好きは必食です。
⑥中の島のK９
中の島のカイエン跡にオープンしたのが、K９。
スパイスカレーのお店です。
チキンカレーとキーマカレーがあります。辛さの設定はありませんが、頼むと若干辛くしてくれます。辛い物を食べるお店ではなさそうです。
キーマカレーには、クラッシュナッツと砕いたコリアンダーシードが振ってあり、美味しいです。
ご飯は、雑穀米？で、副菜のアチャールが付いてきます。
店の裏に３台分の駐車場がありますが、ちょっと狭めです。同じ建物のアパートの２階の下が駐車場になっていて、ポールも立っていたりするので、今はやりのミニバンとかには厳しい駐車場です。運転が下手な人に連れて行ってもらうのはやめましょう。
⑦南郷通のPP
南郷通のチュッタだったところがPPとしてリニューアルオープンしました。長い間チュッタだったのですが、独立して店名を変えたと思われます。内容的にも多分チュッタと変わらないメニューなのではないかと思われます。長い間チュッタには行っていないので確認はとれませんが・・・。独立ということであれば、おめでとうございます。
⑧Tカレー
ハチドリ食堂で間借り営業のTカレー。ハチドリ食堂が休みの間に、プルプルスタッフのTがオープンさせたお店です。本来Tは、南インド系のカレーを作っていたのですが、Tカレーでは、村上カレー系のスープカレーを提供しています。インドカレーに精通しているTならではの、スープカレー＆副菜を割と安価に提供しています。今後も、不定期にオープンするようなので、あえてここで宣伝もかねて書かせてもらいます。
⑨北２０西４のHノカレー
北２０西４のピザ屋と看予備の間にオープンしたのがＨノカレー。酸味の強いルーカレーのお店です。と書きましたが、スープカレーを始めたといううわさも聞きます。
具材は、チキン、ポーク、牡蠣と日替わりの本日のカレーがあります。訪店時の本日のカレーは、納豆キーマでした。（まるで来店を予想していたかのような本日のカレー？？？）チキンカレーを注文しました。柔らかく煮込まれたチキンにスパイスの効いたルー（小麦粉を使ったルーです。スパイスカレーではありません）に、カスリメティがパラパラと添えられています。副菜に、ニンジンのポリヤルときのこのアチャール、小エビのチリ炒めがついてきました。小エビのチリ炒めは、スリランカ系の料理本をもとに作ったものだそうで、辛くてコクがあり素晴らしく美味しいです。下手すればこれでご飯が一杯食べられてしまいそうな感じです。
駐車場が１台（２台分なのかもしれない）ありますが、ピザ屋の隣の角の部分でちょっと停めにくいです。普通のルーカレーのお店ですが、わかっている人が作っている気がします。というか、最近始めたスープカレーがちょっと気になるところです。
乞うご期待ってところですか？
⑩北１西１０のG
北１西１０の花車の跡地にオープンしたのが東京からやってきたG。スープカリーのお店ですが、平日のランチタイムには、安く食べられるスパイスカレーを￥１０００で提供しているようです。安いチキンカレーで￥１３８０と、ちょっと高めの設定です。ハンバーグで￥１６８０、ぶたソーキで￥１４８０くらいです。（値段も東京値段かとも思うが、昨今のスープカレー屋じゃこのくらいの値段は珍しくはない）
味的には、らっきょ＋さむらい＋スパイスふりかけみたいな感じです。駐車場は当然ありません。店の北側の植物園の南西角にコインパーキングがあります。その昔（３０年くらい前）、このコインパーキングのところには喫茶店があって、昼休みは重箱に入ったお弁当が、飛ぶように売れていた記憶がある。平日なら、東側の通りにも有料駐車場があった気がします。
辛さは５までですが、５はほとんど辛くありません。ただし、卓上にカイエンペッパーが備えられているので、調整は可能です。
ご飯は、バスマティライスと日本米の混合ご飯です。普通盛で、１６０ｇ、大盛りで２５０ｇと東京サイズと思われます。お代わりがいくらか確認できませんでした。ちなみにプルプルの普通盛は２７０ｇです。
スープの種類は３種類
・ゴクリスープ（標準）
・味噌スープ（人気No1）味噌が入って思った通りに美味しくなってます。
・限定スープ（その時々で変わるようです）
器が木製です。ご飯とサラダが長い器に盛られてきて、スープが丸い器に盛られてきます。食べやすいかといわれると、食べにくいです。ご飯の方は無駄に長くて邪魔だし、スープの方は、スープを入れるにしては軽くて、ちょっと危険です。話のネタに一度食べてみるべきではあります。是非！！
⑪北１８西３のP
尾木カレーの跡地にオープンしたのがスープカレーP。サラサラのスープカレーです。玉ねぎのみじん切りが浮いていて、スパイス濃度が高めです。メニューは、パリパリチキン、野菜カレー（野菜の種類で１４種、７種、５種がある）、鶏せせり、豚、ラムの他にお子様カレーがあります。
スープの種類は
・レギュラースープ
・タイ風グリーンスープ
・クミンスープ
・トマトスープ
・トマトチーズスープ
と、５種類もあります。
辛さは、０から６が無料で、６でもボチボチ辛いです。７以降有料でピッキーヌが追加されていきます。
野菜やコメは原産地表示がしっかりされています。
パリパリのチキンはパリパリ感を損なわないように、スープから浮いています。
イモは大きくカットされた上で、素揚げされて、かなり美味しいです。イモ好きにはお勧めです。
いろんなところに気遣いが見られます。それだけ気合が入っているのだろうと思われます。頑張ってほしいです。
サラサラスープ好きにお勧めです。
⑫北２２西４のスープカレーＮ
北２２西４のサムライ跡地にオープンしたのがスープカレーＮ。近くのゴルフ練習場が指定駐車場になっています。
スープの種類は２種類。
・ココナツ系（１～３まで選択可）：濃厚スープ
・トマト系：あっさりスープ（スパイスが際立つ）
ご飯が、手裏剣型になっていて梅干しが乗ってきます。ご飯、スープの大盛り無料。
辛さは０～５まで無料で、６から有料になってます。有料の６で￥５０up、ボチボチいい辛さになります。
チキンカレーで￥１４８０なので、そこそこ高いですが、ご飯スープの大盛り無料を考えるといい値段なのかもしれません。
⑬南６西１３のＧ
ネイビーズの跡地にオープンしたのがＧ。スパイスカレーのお店です。
カレーの種類は
・チキンカレー
・ラムキーマカレー
・にんじんのポタージュカレー
・日替わりカレー
の４種類です。２種または３種の合いがけが可能です。
サブジやアチャールの種類が豊富です。その他の辛いペーストや、パクチー入りペーストもあります。
ニラのサブジや、茄子のアチャールなどが美味しかったです。副菜が沢山あるので、副菜祭りみたいな食べ方もできますが、その分お金もかかるし、盛り付けるほうも大変になるので、そこそこにしておきましょう。
駐車場は、店舗前に２台。デカい車がわがままに止めると１台しか止められません。要注意です。
副菜マニアにお勧めの店です。
⑭南９西９のＹＰＣ
南９西９のラーメン屋跡にオープンしたのがＹＰＣ。五〇堂のはす向かいになります。スパイスカリーレストランです。
スープカレー屋出身の店主とイタリアン出身の奥さんでやっているそうです。カレーの種類は、チキン、野菜、絹厚揚げ、豚、ラムなどで、限定でサバの竜田揚げや、赤ワイン煮込みラムなんかがありました。カレーのテイストには
・ブロード：鶏と豚の出汁ベース
・ポモドーロ：トマトとニンニクベース
・サグベーゼ：ほうれん草ベース
・ネロ：イカスミベース
の４種類があり、多彩です（この辺がイタリアンなのかな？）。
チキンカレーで￥１０００と安めの値段設定になってます。辛さ１０まで無料で、１０でぼちぼち辛いです。
駐車場はありませんが、通りの奥の駐車場が、ちょっと安めになってます。
花椒とチリのデストロイヤー（イモの種類）：ポテトフライ等、酒のつまみ関係も充実しています。
夕食がてら、ちょっと一杯的な使い方がベストかもしれません。
わかりやすくて、バランスの取れた美味しいスパイスカレーでした。
サバの竜田揚げは、絶品でした。
以上１４店舗と少な目でした。（無理やり２店舗増やしてあるので、実質的には１２店舗）
思った通りスパイスカレーのお店が大半でしたが、去年よりも店の「売り」の部分=目玉が鮮明になってきている気がします。スープカレーのお店でもその辺がわかりやすくなってきているのかなとも思います。ただカレー出してるだけじゃやっていけそうに無いというのが、皆さん解ってきているのかもというのが実感です。
カレー屋続けるのも大変だ―ってことかもしれません。
今年はもっといい年になってほしいところだねー。
All we are saying is give peace a chance!
２０２４．１．２