今年はもっと少ないかも?2020
文 村上 義明
今年はコロナの影響で少ないかも?と思っていたら、思ったより多かったかな?
今数えてみたら、22軒ありました。中には、既に潰れたお店が2軒ほど含まれていますが・・・・。
一昨年の13件に比べたら上出来ではないでしょうか?
昨年の各雑誌のカレー特集を見ていればわかるとは思いますが、いわゆるスパイスカレーのお店がどんどん増えてきています。しかしながら新店中のスパイスカレーの比率は、6/22軒と27%と意外にも30%以下でした。
これに対して、なんとスープカレーが、8/22軒と36%と以外にも頑張ってくれました。
スープカレーも、捨てたもんじゃないねってことでしょうかね。
今年はスープカレー、スパイスカレー、ルーカレーと満遍なくオープンしている気がします。
流行り廃れはあれども、それぞれがそれぞれの思いで、新しいカレーを作っているのはいい事だと思います。
それでは、2020年新店レビューの始まり始まり。
①川下の1シバパルバディ(インドカレー)
インド人(ネパール人?)2人でやっていたインドネパールレストラン。
ランチメニューは、日替わり、野菜、チキン、バターチキンでカレー、ナン、ご飯(何故か申し訳程度のご飯が付く)、チキンティッカ(またはタンドリーチキン)、サラダ、ドリンクがついて¥1000から¥1100でした。
辛さは4段階、一番辛い激辛でもそんなに辛くはありませんでした。
ディナーメニューは、もっといろいろあるようでしたが、もう確認するすべはありません。
何故なら、もうすでに閉店してしまっているからです。
インド人2人で営業と言うところで、かなり怪しいと思っていましたが、思った通りの結果になってちょっと残念です。
この店舗は、昔からカレー屋さんが入れ代わり立ち代わり入ってはいるのですが、あまり長続きはしていません。残念です。
②手稲の稲住公園近くのK(スパイスカレー)
洋菓子のアニバーサリー&アメリカママの2階にオープンしたのがスパイス料理と酒Kです。
カレーは、日替わりで3種類で、ポークビンダルーやニルギリチキン、ココナツプラウン(エビ)など。単品で¥800から¥900。
2種盛で、¥1000、3種盛で¥1500。
カレー以外に酒のつまみ系のおかず(アチャールやサブジ)が数種類あります。 つまみ単品の他、つまみ盛り合わせ¥750なんてのもありで、
カレーをつまみに一杯やるにはちょうどいい塩梅です。
ちなみに、タコのアチャールは結構良いです。
辛さの指定は無いのですが、各スパイス(ホール&パウダー)の使い方が良く、スパイス感抜群です。
更に辛みスパイスがあれば、もっといいけど無くてもOKかな?
スパイスカレー好きは必食です。
駐車場は、お父さんの洋菓子屋さんと共用なので、迷惑にならないように停めましょう。
カレーを食べた後は、お父さんの焼き菓子やケーキをテイクアウトして帰るとより良い一日になること間違いなしです。
お父さんもキャラが立っているので、要注目です。
③東区の咖哩食堂P(スパイスカレー)
東区のピンク映画専門の札東映劇の裏のビルにあります。
ビル専用の駐車場が数台分あります。
基本的に夜のお店なので、15:00オープンです。
カレーは単品で¥1000,2種合いがけで¥1200です。
基本のカレーは3種類。
①チキンカレー
バターチキンライクなトマトとカシューナッツが効いた濃厚なカレー(お店の一押し)
②ひよこ豆のカレー
トマトの効いた優しい味のひよこ豆のカレー
③キーマカレー
さらっとしたラムのキーマカレー
日によっては上記以外のカレーが用意されることもあるようです。(訪問時はポークビンダルーがありました)
辛さは、卓上のカイエンペッパーで調節します。
どのカレーも標準的でありながら、満足のいく味付けです。
仕事帰りに、カレーとビール。
もしくは、エロ映画の後にカレーとビールにちょうどいいお店です。
ちなみに札東映劇がエロ映画専門になる前、中学生の時に暴力教室(だったような?内容を覚えていない)を見たような記憶があります。
④北13条東7丁目のP45(ルーカレー)
豚バラなんこつを使用したルーカレーのお店です。
訪問時は、テイクアウトだけの営業でした。
メニューは、肉だくカレーと子供用のお子様キーマカレーの2種類です。
辛さの指定は、中辛、辛口、大辛の3種類。
テイクアウトで¥600。(お子様カレーは¥450)
マックスバリュの建物の中なので、買い物帰りにカレーをテイクアウトするにはちょうどいいのですが、どのくらいの需要があるのか不安になります。
⑤北15条西4丁目のモハン寿(インドカレー?)
北24条のモハンデッシュの姉妹店、そば&カレーのモハン寿。
モハンデッシュの蕎麦屋なので、かなり期待していたのですが、訪問時にそばは売り切れで、残念ながらカレーだけ食べて帰りました。
以後一度、そばは復活していたようですが、暫くして、閉店してしまいました。
モハンデッシュのカレーそば、食ってみたかった。残念。
⑥狸小路7丁目のDYL(スパイスカレー)
スパイスご飯とお酒のお店です。
1プレートのスパイスカレー(スリランカ)が食べられる飲み屋さんです。
カウンター5席と、テーブル1つの小さいお店です。
カレー1種類(この日は、チキンカレーとマグロの辛くて酸っぱいカレーのどちらか)とバスマティライスとおかずが数種類ついて¥1500(税別)です。
辛さの指定はありません。
ビールやワインがワンショット¥600くらいです。
酒のつまみのワンプレートとしては十分です。
一人でやっているので、時間がかかります。
魚のカレーが美味でした。
⑦月寒中央のY(スープカレー)
壼屋ビルの奥にオープンしたY。
明らかに以前はバーだったと分かる店内です。
天竺やバグバグ風のスープカレーでトマト味が強い感じです。
辛さは10段階ほどで、5まで無料で、それ以降¥50ずつUPしていきます。5でボチボチ辛いですが、¥100UPの7でもたいして辛くないです。
ご飯の量は、小盛で150gくらいです。チキンカレーで¥1200。
デリバリーがメインなのか、待っている間もタクシーの運転手さんが2軒ほどデリバリーしていました。
⑧24軒のIC(スープカレー)
地下鉄東西線二十四軒駅と琴似駅の真ん中ぐらいにあります。
店舗前に、駐車場が二台分あります。ちょっと見、三台分ありますが、向かって左端は通路なので止めてはいけません。
大きい車二台だとかなり厳しいです。
チキンカレーで¥980、ラム肉がゴロゴロ入った話題のラムカレーで¥1300。これで儲けが出るのか心配になります。
辛さは、1~7でサボイライクな感じです。
1口目は、カルダモンの感じから、玉ねぎ多めのサボイカレーかと思いますが、食べ進むうちのガーリックやクローブ、シナモンの感じでデリーに通じるものが感じられてきます。最近のお店としては、スパイス感がかなり高めのカレーになっています。
今年の新店では、一番のお勧めです。
店内は、小綺麗なカフェ風で、音量低めでキッチン広めです。
ただし1人で調理しているので、混むと大変です。時間もかかります。店主は、非常に腰が低いので、客はわがままを言ってはいけません。
店内の混雑をうかがいながら、入店しましょう。
⑨手稲のSカレー(インドカレー)
東京のSカレーの札幌店。
元々小樽出身のSカレーの人が、東京から戻ってきて札幌でオープンさせたお店です。
手稲のきちりん(新しい店舗?昔はもっと違った場所だったと思う)の隣のお店です。
ミルチライクなインドカレーのお店です。
店舗前の駐車場に、4台くらい駐車できます
メニューは、チキンカレーと野菜の組み合わせ、野菜のみのカレー、魚介(カキまたは地元の魚介)のカレー。
鶏肉は、鶏むね肉が使われています。
基本のカレーは同じですが、具材によって味が変化します。
辛さの指定は、スパイストッピングによる一種類だけです。
辛い物好きには、物足りないかもしれません。(今はミルチも7番まで指定できるはず)
値段は、¥1000から¥1500くらいです。
ミルチ好きな人がオープンさせたお店です。
⑩東区のO(スープカレー)
東区のアジャンタの西隣にオープンしたのがO。
店の前に2台+横に1台(分かりにくいので注意)の駐車場があります。
元ラーメン屋の店内は広めで、カウンター10席ほどと2人掛けテーブル×3と掘りごたつ式の座敷×1があります。
カレーは、マジスパライクなカレーで、スープ自体の美味しさがわかる様なカレーです。
値段は、ランチカレー(税込み¥1000)~豚角煮(チャーシューの厚切り)カレー¥1100(税別)、チキンカレー¥1200(税別)、全部入ったスペシャル¥1430(税別)と割と安めです。
ご飯はお変わり自由(太っ腹です)で、サラダもついてきます。
辛さは5段階で、一番辛い大辛でそこそこ辛いです。テーブルに辛みスパイスが置いてありますが、激辛要注意と書いてあるのはハパネロなので、本当に要注意です。店主のOさん(欧陽菲菲のO)が、美味しい店を食べ歩いて独学で作ったカレーのようです。
⑪北8西20のカレー×八百屋C(スープカレー)
カレーと八百屋のコラボショップということで、店内には若干の野菜が置いてあります。
基本はテイクアウトで、出前館などでデリバリーもやっています。
店内には、イートインスペースが2席だけあります。
スープカレーは、肉系の出汁×野菜スープ×魚介醤油×秘伝スパイスでボチボチ美味しいです。
柔らかチキンレッグカレーで¥1300,焼き野菜カレー、豚しゃぶカレー、せせりカレーなどだいたい¥1300くらいです。
辛さは、5まで無料、10まで+¥100、20まで+¥200。
10はそこそこ辛い程度でした。
ライスは普通盛で200g程度、大盛り+¥100。
ベーススープは、オリジナルとココナツベース(+¥100)です。
ルーカレーは、¥1000です。
イートインの皿がデカすぎるのが玉にキズ?
⑫北3西12のCH(スパイスカレー)
カレー屋ではありません。カフェです。
平日のランチタイムは、カレーとスパイスのおかずのセット(ドリンク付き)¥1100。
ランチタイム以外は、その日のカレー単品で¥800くらいです。
コーヒーは自家焙煎(この日はブラジルベース)で、ネルドリップで落としています。
この日のカレーは、チキンキーマカレーで、フェンネルを利かせたカレーでした。
美味しいスパイスカレーでした。
オーディオも結構素敵です。店内に入った時に感じたのは、「音いいぞ!」ってことでした。
見たことのないスピーカーなので聞いてみたら、70年代の横浜のメーカーでアルテックのユニットを組み込んだものとのことでした。
アンプは、マッキントッシュでした。
カレーが売れると、仕込みが大変になるので、遠慮しながら注文しましょう。
⑬Sカレー石山(インドカレー)
Sカレーのフランチャイズ店。
見たことないメニューの餃子(餃子プレート)があったので注文してみました。
餃子とキーマカレーのセットでなぜか納豆が付きます。
ご飯に乗ったサンショウ漬が美味しかったです。
カレーの辛さは、テーブルのカイエンペッパーで調整します。
餃子の他に、うどんもあったけど、どこまでフランチャイズの範囲なのかは不明です。
あちこちで、Sカレーが食えるようになるのは、これはこれでいいと思います。
⑭北17西3のDD(スパイスカレー)
ネパールのカレー屋さんの跡にオープンしたのが、スパイシーカレーDD。
店に入ってびっくりするのは、入ってすぐの壁に花がびっしり飾ってあるところです。(プルプルなら3日持たないか?)
メニューは、チキンカレーと豚の挽肉や副菜数点が乗った「DDスペシャル」と、粘土の低いサラサラスープの「サラサラカレー」の2種類です。
辛さは、普通、中辛、辛口の3段階。ちなみに辛口でも辛くありません。辛い物好きのために、カイエンペッパーとにんにく入り辛みオイルの2種類が提供されます。
ご飯の量は、普通120g、中170g 、大盛200g、特盛300gとなっています。(ちなみにプルプルの小盛は200g)
DDスペシャルのスパイスカレーの方は、わかりやすいスパイス使いで良い感じです。
サラサラカレーの方は、スパイス控えめですが、塩分も控えめなのでちょうどいいのかな?
見た目は、素晴らしくきれいです。
⑮西野7-7のE(インドカレー)
インド料理のラウルチームの後にオープンしたのがEインド・ネパール料理&カフェ。
ランチは、¥800くらいから食べられるリーズナブルなカレー屋さんです。
辛さは1~5で、5でもそれほど辛くありません。
珍しく、カレーうどんがあります。汁タイプのうどんではなく。スパゲッティナポリタンのような、カレーうどんです。
ロイヤル〇〇系の味かなと思いましたが、不明です。
安くて美味しいのでお勧めです。
⑯北郷3条4丁目のKM(スープカレー)
インドカレー・スパイスカレー系のスープカレーのお店です。
スープは2種類、オリジナルと鯖スープ(+¥100)。
辛さの種類が2種類。
赤カール(カイエンペッパーとトマトの辛み)
青マール(青南蛮主体のシャープな辛み)
両方のミックスもあるけど、マニアには青マールがおススメ。
何故か、チキンティッカ丼があります。
トッピングにもチキンティッカがあって、こちらはチキンティッカのカレーのグレービー付きなので、大喜びです。
チキンもラムもしっかり煮込まれていてホロホロです。
座席は、10席ほどで少な目です。
駐車場は無いので、近くのCOOP等で融通する必要がありそうです。
スパイス好きにお勧めです。
⑰発寒12条3丁目のスープカレーN(スープカレー)
炭焼きげんでの間借り営業です。
いくつかのスープカレー屋さんで働いていた方が、間借りでカレー屋をオープンしました。
メニューは、チキン、豚角煮、自家製がんもと野菜のカレーの3種類で、¥1000~になってます。
おススメの手作りがんもは¥150でトッピングもできます。
スープ用のトッピング トマト&バジルなどは、別皿で提供されるようです(¥50~)。
辛さの調整は、卓上のカイエンペッパーで行います。
パオさんのカレーのトマト感を少なくした感じのカレーです。
玉ねぎの量が多めなので、粘度が高めになっています。
スパイス系のスープカレー好きおススメです。
⑱北26東7のL(スープカレー)
店の横にちょっとだけ駐車スペースがあります。
注文の仕方が独特です。
注文票に〇をつけていくやり方です。
選択肢が多すぎです。
価格は大体¥1000くらいです。
辛さは、1~10ですが、5でそこそこ辛いですが、辛い物好きには有料の7(+¥100)以上をお勧めします。
スープは濃厚な鶏白湯で、らっきょや心のトマト感を控えめにして、よりスープ主体にした感じのスープです。
エビスープもありますが、味変アイテムとしてエビ味噌のペーストがおまけについて来るので、一度食べてから考えたほうが良いと思われます。
全体的においしいのでお勧めですが、安定した供給ができるのかちょっと不安が残ります。
⑲北41東8のUR(インドカレー)
北41東8のインド料理UR。店の前に、3台分の駐車場があります。
ランチタイムは、日替わりのランチセットで¥680から食べることが出来ます。
サラダ、スープ、ドリンク付きです。
カレーが2品のCセットですら¥900です。安くていいです。
辛さは0~10で、8でもそんなに辛くないです。
物足りなさそうにしていたら、辛み追加用のペーストを用意してくれました。
チキンや野菜系のカレーの他に豚やマトン、シーフードもあります。
タンドール系の料理も充実しています。
安くて、美味しいインドカレー屋さんです。
⑳手稲前田のG(スープカレー)
競馬場近くのH系列のカレー屋さんで、同じ野菜屋さんの経営らしいです。
元うどん屋さんの店舗で、店の前に5台ほどの駐車場があります。
店内は、ちょっとびっくりドンキー的な感じです。
Hのカレーよりあっさりした感じかと思います。
辛さは、10までで¥200UP。
¥100UPの9でもピッキーヌが入ってきてそこそこ辛いです。
ご飯は、白い米と雑穀米が選べます。料金は、同じです。
基本の野菜カレーが¥1200で、チキンや豚などの具材の追加で料金が上がる仕組みになってます。
チキンが乗ると、¥1480になります。
テーブルに、エビラー油なる物が置いてあって、スープに入れるといい感じになります。
㉑南4西4のスパイシーS(スパイスカレー)
薄野の第5グリーンビルの一階にオープンしたのが、日本で唯一(と思われる)サバカレー専門店、スパイシーS。
メニューは、サバカレーのみでトッピングにより値段が変わってきます。
焼きサバが乗ってくるのは、スペシャルのみなので、おすすめはスペシャルです。
辛さは4段階で、一番辛い激サバでもそんなに辛くありません。辛さが足りない場合は、カイエンペッパーが卓上にあるので、こちらで調整します。
ご飯がサバ節で炊いてあるので、カレーと混ぜるのがもったいないくらい超美味しいです。それでもまぜたほうがいいです。
昼もやってますが、基本的に夜のお店だと思います。テイクアウトもやっています。
店内は、よくある薄野のバーです。
6人も入れば満席かな?
㉒南2西1のO食堂(スープカレー?)
カウンターアクションの近くにオープンしたO食堂。狸小路側の入り口から入るビルの3階です。
カウンターのみのお店です。
メニューは、北海道スープカレー1種類のみです。
鮭出汁と昆布のスープに揚げたカレイと野菜が入ったスープカレー?です。
具材は、オール北海道で、メニュー兼敷き物の紙には、それぞれの具材のうんちくが書かれています。
電車通りの、日本料理屋プロデュースのネイビーズにも通じるカレーです。
値段も、¥1500(税別)です。
食べてる途中で、味変アイテムのとろろ昆布と鮭節が投入されます。
更に食べている途中で、自家製の七味唐辛子が投入されます。
和食のような提供のされ方です。
辛いカレーが食べたいカレー食いには、物足りない感が残るカレーです。
今年は、数もそこそこあり、暴れる系のカレー屋さんが、少しずつ増えてきている感じです。
スパイスカレーの店が、もっと増えてもおかしくないのではと思いますが、もう少し熟成が必要なのかなと思います。
今年も、今後に期待ってところでしょうか?
それじゃ、また。
2021.1.2