勝手にしやカレー2012

文 村上 義明


 去年は、ショップカード集めなんて、愚かなことをしていたせいで、非常に忙しかった。しかも、今考えるとお金もずいぶん使っていたなと言うのが、実感である。そんなことをしながらも、新店を訪問していた。いや、非常に厳しかったです。
 そして、去年の新店情報を、書き始めたのが、1月3日である。最初に謝ります。ごめんなさい。
 今日中に、UPするのは無理です。あー、文章の最初が謝罪と言うのは、嫌なものです。
 今、去年オープンした店をピックアップしてみましたが、そこそこの数がありました。
 こんなに行ってたっけ?(函館弁?)って思いましたが、そこそこの数があります。去年よりは少ないですが・・・。
 ざっと書き出してみましたが、これと言った注目店は、無いこともないかなと言う程度で、あんまり期待は出来なさそうです。
  今書き終えたのが、7月25日である。かき初めから、半年以上もかかってしまいました。
 個人的に、結婚とか引っ越しとかいろいろあったので、こんな時期になってしまいました。
 それでは、去年の新店チェックを楽しんでください。

1.西線 G
  西線の電車通り沿いにあったスープカレーTの支店が閉店し、その後にオープンしたのがGである。
  店内の、内装はTの支店の前にあった店と変わってはいない。カレーはだいぶ変わってきているものの、標準的な札幌スープカレーである。標準的な札幌スープカレーと言うものが存在するという事自体が、問題があるような気がするが・・・。ブーム以降、売れそうな標準的なスープカレーの店がたくさんオープンしているが、そういった店の多くが閉店している。なぜか?それは、ほとんどの店がその店のオリジナリティを発揮できないうちに、客に飽きられているのではないだろうか?標準的ってことは、いわゆる「つまらん」という事だと思う。ラーメン屋でも、特徴のある店は生き残るだろうし、特徴のない店はどんどん潰れて行っている。それは、食に対する価値観の違いなのではないだろうか?どういう客に、どういったものを、どういう値段で提供するのか?そういったことをちゃんと考えれば、潰れないと思うのであるが、ほとんどの場合、考えられていない気がします。Gがそういう店だとは言っていないが、少なくともカレー自体を見ると、客層、カレーの特徴、値段を考えると、あんまり考えられていない気がして、非常に不安である。カレー&バーなので、バーの部分でちゃんとお金が稼げていれば、問題がないとは思うのであるが・・・。ワシは、夜は酒を飲むので、夜にカレー屋さんにはいかない。夜にちゃんとお客さんが入っていることを期待します。

2. 八軒 CC
 琴似を抜けて西へ向かう途中に、発見したのがルーカレーのCC。
 外見的には、ケーキ屋さん?パン屋さん?と思わせておいて、看板にはカレー屋の文字が・・・。通り過ぎて3秒くらいたってから、今、カレー屋だった?って感じで気が付いたお店です。店の前には、数台の駐車スペースが用意されていて、停めやすかったです。
 店内へ入ると、カレー屋?カフェ?って雰囲気でもないし、なんとなく取ってつけた感のある店内、ケーキ屋さんのイートインスペースか?とりあえず席についてメニューを見る。最近のルーカレーの店にしたら結構高めの価格帯である。お勧めのビーフカレーを注文する。個人的にビーフは、苦手である。嫌いと言うわけではなく、食べなれていないのである。つまり、うまい牛肉って食ったことが無いので、うまいものを出されても、判断できないのである。出てきたカレーは、軟らかく煮こまれた肉厚のビーフにルーカレーが絡んだ洋食のカレーである。洋食のカレーなんて言ったら怒られるかな?元GHのシェフらしいので料理人としては、一流なのだと思います。確かに、カレーは高級感のあるコクのあるルーカレーである。市販のカレールーがいかに進歩したといえども、この手の厚みのある味はそうそう出せないのではと思わせる味である。あっ、なんとなくフルーティーな感じがルーの向こう側に感じられるのも特徴なのでは?そして、圧巻がビーフ=牛肉である。俺は、おいしい牛肉だぜ!的にゴロンと横たわるビーフ、しかも軟らかく煮こまれて牛的な美味しさが十分引き出されている。気がする(ちょっと弱気)。確かに、こういうカレーは、その辺のカレー屋じゃちょっと味わえない。ファミレスの味なんかじゃないし、なんだか本物感が強烈に漂ってくるカレーでした。ルーカレーが好きな人は、こういうカレーをちゃんと食べておくべきだと思う。後に、西11丁目に支店も出しているが、支店の方は移転してしまったようである(残念)。
 
 3 中之島 KーM(没)
 中之島の地下鉄の駅と、キャロットの中間あたりに、喫茶店だったのかどうなのか?こういう店がありました。そう、もうすでに無くなってしまいました。店に入ると、どうやら調理をする人が2人で、接客もこなしていた。メニューには通常よく見るスープカレーのメニュー以外に、そんなカレーも?的なものもあり、次回は是非それを食べてみたいと思っていたのではあるが、残念な結果になってしまった。普通のチキンカレーを注文したのであるが、割と時間がかかっていた印象があるのと、スープ自体が有名店のPに匹敵するぐらいおいしく、完成度が高いなと思わせるものであった。そういう完成度の高いスープに、挑発的なメニュー。これからが期待大の店だったのですが、メニューがマニアックすぎたのでしょうか?わしが、すぐにもう一度来たいなんて考えるのはマニア度が高い証拠だと思うのですが、高すぎたのか?残念です。

 4 北郷 805(没)
 北24条の居酒屋か何かの経営でオープンした805(過去形)。なぜか妙に縦長の店内、店の入り口側にはテーブルが2つ、そこから奥には長いカウンターで、2人分づつに仕切りで区切られた席が続く。元ラーメン屋か?寿司屋じゃないよね?飲食関係の店が経営するところらしく、値段やメニューのつくりもそれなりのものである。初めての店であるがここはポークを注文してみる。注文してからカレーが出てくるまでの時間もそれなりに早い、メニューを、舐め繰り回すように読んでいたら、いつの間にかカレーが出来上がってきた。いいじゃないですか。新しい店は、なかなかそういう風には出来ないものなので、感心してしまいました。スープ自体は札幌スープカレーのそれを伝承したもので、特に新しい所は感じられない。豚肉は、ちょいと豚の臭みが残った感じで、しかもそこそこに歯ごたえがある。最近の豚角煮を提供している店の大体は、軟らかく煮込んだ豚が主流である。それと比べると、若干見劣りのする豚ではあるが、豚好きなら、問題無かと思われる。なぜか、この店も無くなってしまいました。
 
 5  清田 スープカレー TTK
 羊が丘通りを、ずーっつと東へ向かっていき、清田の吉野家のある交差点を南に曲がり暫く行くと、TTKがある。
 いわゆる閑静な住宅街である。店の前には数台の駐車場があり、割と便利である。店に入ると奥がオープンキッチンになっていてカレーを作っているのが客席から見える作りになっている。これは、お店としては、重要である。客席から見えるという事は、自信がなければできない行為だからである。店主は元Sのスタッフだったが、出てくるカレーはそれとは、全く違った種類のスープカレーである。どちらかと言えばサラサラ系のカレーである。カレーの値段も、千円以内で近年の店にしては非常に良心的である。辛さに段階も、無料のレベルでも、十分な辛さを堪能することができる。店内も席数の割にスペースが広く取ってあり、家族連れでも対応できるような空間になっている。住宅街に住民が食べるスープカレーを提供するといった感じのカレー屋さんである。誰にどんなカレーを食べさせるにかっていうのは、商業的に成功するかどうかの分かれ道になるところであるが、こういうお店がもっと増えてくれれば、更にスープカレー文化が定着してくれるだろうと思う。カレーは、もちろん美味しかったです。夫婦でやっているカレー屋さんなので、ちゃんと定着してもらいたいところである。まー、家賃が安ければ続けていけるとは思うのだけど、どうでしょう?頑張ってください!!

 6 Eアス Kはカレー
 東札幌に突然登場したEアス。建物が突然登場することはないのだけれども、東札幌の鉄道の跡地に出来た札幌コンベンションセンターの隣にできたのがEアスである。Eアスが出来るときに、何を間違ったのか村上カレー店にも出店の営業がやってきた。びんぼーカレー屋には、全く無理な話である。出店に3千万だかかかるというのである。そんな金あったら、店休んでインドに社員旅行にでも行くわ馬鹿たれと思って話を聞いていた。当然お断りした。そのEアスにルーカレーのお店Kが、オープンしたので行ってみた。カレー屋と言うよりは、スーパーのイートインスペースである。カレーライス¥430。学校帰りの中高生が、小腹を満たすために立ち寄るような感じである。多分、豚ベースと思われるルーカレー。不味くはないが、ものすごくおいしいから食べたほうが良いよと言うほどのカレーではありませんでした。

 7 苗穂 Mバー
 この日は、ルーカレーを食べて、カレー屋からカレーラーメン屋に変わった店に行って、なんだかフラストレーションが溜まっていたので、更にもう一軒行くことに・・・(馬鹿です)。苗穂駅の近くにオープンした。カフェMバー。店の隣が骨董屋?店自体が骨董屋?いや、建物自体が骨董屋?って感じの建物(失礼な言い方ですが、行った人ならわかってくれるかも)の右の方のドアから入ると、かなりレトロな店内。こういう店は、大きく外すか、バッチリおいしいかのどっちかであることが多い。店に入ると、どこでもどうぞと店主に案内される。どうやら一人でやっているらしい。広い店内に店主が一人。道路側の席について、メニューを見ると、普通のチキンカレー以外に、シジミカレーがあったりと、ワシのカレー魂をそそるようなメニューも載っている。しかし、ここは定番のチキンを注文する。値段は激安である。家賃が安いのか、家賃がタダなのか、あるいは何か出るので住むだけで給料が出るかもって感じの値段である。これで儲けはあるのか?¥700である。因みに、入り口には薬膳カレーの看板がかかっているが、老舗の薬膳カレーのAとは無関係で、スパイスは薬膳だからと言う理由だけで、薬膳カレーと書いてあるそうです。果たしてこれでいいのかって感じではあるが、出てきたカレーは、バッチリスパイスの効いたインドカレーである。本日のホームランである。建物も、人も怪しいけど、カレーはバッチリでした。因みに、オーディオもばっちりでした。古いマッキントッシュに、古い小型のJBL、まさにマニア向けのカレー空間!!カフェMバー!!

 8 澄川 E
 澄川の有名店Kの脇を抜けて、澄川通りに出る。そのまま澄川通りを南下して暫く行くと(本当に暫くである)、五輪通りにぶつかります(通りにぶつかるっていうのは、変な表現かな?)。その交差点をちょっと行ったところを(セブンイレブンの向かい)、左に曲がって、坂を上っていくとスープカリーEがあります。ガーデニングのお店のDに併設されている。駐車場は数台分あるが、ガーデニングのお客さんが多いと、停められなくなってしまいます。しかも、高級車が多いです。ぶつけないように注意して入れる必要ありです。その日は、一台しか駐車スペースがなく、隣は金持ちのくそベンツでした。ガーデニングのお店に入ると、まーいるわいるわ、ガーデニングのお客さん。ガーデニングに興味がないので、スルーしてEへ。店内はカレー屋と言うよりは、休憩所って感じですかね?まーガーデニングのお客さんが、カレー食うんだから、これでいいのかなって感じです。チキンカレー¥950。スープの雰囲気は、美術館横のスープカレー屋のSSカレーをトマトよりに倒した感じで、具材はこじんまりとまとめた感じでやっぱりゴボウが入ってます。悪くはないけど、超お勧めってわけではなかった。ここで過去形にして書いているのは、実は再訪したら、かなりいい感じになっていたからである。スープはよりSSチックに変貌して、辛さもかなりビシバシ有効な感じに変貌していたのである。旨い!場所的に遠いし、スープカレー屋として独立してる感じではないのですが(ガーデニング屋さんと併設と言う意味で・・・、内部的には独立しているとは思いますが)、カレー的にはかなりイケてる感じです。トイレも結構いけてます。トイレのドアを開けると、高級ウォッシュレットが、気配を感知してパカッと蓋を開ける。何も知らないとちょっと怖いけど、知っていると、おー!って感じです。心臓の弱い人は要注意かも?
 
 9 札幌TNカレー
 平岸街道を南下していくと、ふと目につくのが札幌TNカレーの幟である。○○カレーの文字を見つけると、急いでいても戻って確認する習性がある人間なら、間違いなく見つけてしまう幟である。ただ、そういう習性の人は、べーカリーとかの幟を見つけても戻ってしまうので、注意が必要である。(どう注意したらいいのだ?)札幌TNカレーも、それで見つけてしまった店である。ルーカレーである。牛なのか豚なのか鳥なのか確かに特濃っぽいカレーである。少なくても薄口だったりはしないが、そういう特濃さ加減だけで、やっていけることはないと思うのであるが、具材の種類もトッピングなども貧弱だった気がします。店内が割と広いので、家賃が高そうで心配です。

 10 K12号線スープカレー本舗
 N屯田スープカレー本舗の、新店である。その名もK12号線スープカレー本舗である。一時期味のばらつきがあったN屯田スープカレー本舗であるが、最近は安定して濃厚なスープカレーを提供してくれている。その支店(スープから見たら本店に当たるのかな)が、K12号線スープカレー本舗である。2店分のスープを、ここで仕込んでいるらしい。カレーの味は、折り紙つきである。昼ベジなら、安く食べられるし、ばっちり食べたいのであれば、スペシャル系を狙えば安心である。貧乏人も金持ちも、どちらも行ける優良カレー店である。ただし、駐車場が、五台くらいしかないのが残念である。一人1台ってことがあったりするので、5台だと最低5人てことになってしまう。デストロイヤーはそんなことがよくあるので、店内はガラガラなのに駐車場だけ一杯みたいな、変なことが起ったりします。

 11 小樽 C (D地の林檎)
 小樽の天狗山スキー場の麓に出来たのが、Cである。
 ここには、20年ほど前に、D地の林檎と言うカレー屋があった。インドカレーのハードとソフトの2種類のカレーを出していたカレー屋である。あの時代にインドカレーを出していたのだから、結構マニアックなお店でした。新店オープンの情報を基に、その地を訪れてみると、なんとなく来たことがあるかもしれないと、思ったのですが・・・。いやすっかり忘れていました。新店のメニューを見てD地の林檎のカレーを思い出しました。新店のCは、昔のカレーを知っている人がオープンしたスープカレー屋だったのでした。やはりカレーですか?店内はカレー屋と言うよりは、リゾート地のペンションのリビングかなんかって感じで、カレー食べるってよりは遊びに来たらカレーがあるからカレー食べますかみたいな感じです。肝心のカレーは、サラサラ系のいわゆる札幌スープカレーみたいな感じで、悪くはないですが、まとまりがありすぎて面白くない感じです。いや、ここは小樽だからこれで良いのかもしれない。小樽でスープカレーだからね。

 12 北郷 A色カレー堂
 北郷の水源地通りと13条通りが交差するところにあるスーパーJの裏に出来たのが、A色カレー堂である。お店と言うよりは、ほぼ一軒家である。いや、住宅街の中の友達の家である。ドアも店の内部も全部家です。お店感は一切ありません。そういう所でルーカレーが食べられます。A色と言うだけあって、玉ねぎを多分あめ色まで炒めて3日間以上煮込んでいるらしいです。甘味料は使っていないという事で、さすがにやさしい甘さではあります。辛さは中辛、辛口、激辛とあり、激辛でも「辛いかもしれない」というレベルなので、大したことはありません。ワシはさらに卓上のカイエンペッパーを足して食べました。ただ、ビーフカレーを食べたのですが、牛スジカレーがとても気になる感じでした。ドリンクとサラダがついたセットで¥800からでかなりリーズナブルです。漫画の本がそこそこそろっているので、漫画を読むためにカレーを食いに来る馬鹿者が、出現しないか心配です。彼らは、駐車場と席をいつまでも開けませんから・・・。プルプルでは5時間ぐらい居た馬鹿者が居ました。

 13 T 桑園店
 薄野にあるTが桑園に支店を出しました。Tも、なんだかんだ言ってずいぶんと長い事やっています。いい事です。桑園駅の北側の通りを西に向かうと、Tの桑園店があります。駐車場が広いです。店内も広いです。いわゆる郊外型の、店舗です。
 店内は、アメリカン?な雰囲気で、ちょっと昔の郊外型ファミレスみたいな感じと言っていいのかどうか?カレーは、多分薄野のお店と同じだと思う。思うと書いたのは、普通のカレーを食べていないからだ。ワシがここで食べたのは、黒エビカレーなんて言う竹炭と桜えびを使ったデトックス効果?に優れたヘルシー?カレーだからである。出てきたカレーは、確かに黒く、エビの風味がホワーンと効いたカレーである。一口食べると、確かに炭の香りが、いや、かなり強烈に炭の香りである。まずいわけではない。いやどちらかと言うとうまいかもしれない。いや、うまい炭の香りのカレーである。不思議な食べ物である。デトックス効果云々は、どうでもいいが、一度食べてみる必要があるカレーだと思った。2回目は、どうするか人それぞれである。辛さも¥150で結構な辛さになるので、十分。後、何故か納豆のトッピングが豊富なのはなぜだろう。大粒、小粒、ひき割りと種類が豊富。単に納豆好きなだけか?挽肉メニューがないのでこれは微妙かと思う。昼は麺もやっているらしいので、そっちも食べに行こうと思いつつ、もう一年が過ぎてしまった。トホホホである。

 14 SS
 南3西2という大通り・薄野地区のど真ん中にあるSS。席数が3の、多分札幌で最小のカレー屋さんであろう。メニューは、当時はチキンカレーとキーマカレーの2種類のみ。辛さの調整は、テーブルの上に置いてあるチリペッパーで調節する。このチリペッパーは、辛い物好きなら誰でも経験する。大して辛くない辛み調味料である。辛くないからとたくさん入れると味が変わってしまうので、とても不便な辛み調味料である。頼んだチキンカレーは、ターメリックライスに鶏肉とひよこ豆が入ったインドカレーであった。香系のスパイスが不足しているのか、ちょっとスパイス感が足りないと感じてしまった。値段が安いから仕方がないが、もう少しインドカレーっぽくスパイス感があればなあと感じた。店内にはレゲエがかかり、壁にはボブマーリーのフラッグが・・・。レゲエ好きらしいので、今後頑張ってほしいところである。

 15 24軒 B
 地下鉄の24軒駅と生協(COOPが正しいのか?)の間ぐらいに出来たのが、Bである。昔スープカレー屋にも同じ名前の店があったはずであるが、全く無関係の様である。何しろルーカレーで、ビーフカレーだからである。具材は、チキン、ポーク、ビーフと選べるようになっているが、そこそこいい値段である。いい値段な分、いい具合に具が入ってくる。ご飯の量は、普通の量だと思う(250gくらいか?)。2軒目だったので、あらかじめご飯100gぐらいで良いです。と言ったにもかかわらず、普通に盛られてしまった。こういう時は、食べるしかないので食べます。そして、そのたんびに思います。クソ店員め!!と。割とそういう店は多いです。客の要望をキッチンにちゃんと伝えることができるかどうかは、店員の良し悪しなのであるが、そういう風に教育できるかどうかは、店側の力量だと思われる。つまり、客の要望に応えられる店は、やはりいい店であり、できないのはそれなりの店であるという事である。これは、Bのことを言っているのではない。新店、いや既存店でもそうであるという事を言いたいのである。店内は、一昔前の喫茶店的である。店の片すみには手作りのお菓子を売っていたりしていて、いわゆるアットホームなお店である。最近ルーカレーのお店が少ないので、頑張ってほしいところである。

 16 平岸 D
 平岸に移転したGMの跡地にオープンしたのが、Dである。ランチの営業はチキンと豚と野菜のメニューのみで、シンプルなメニューである。夜になるともっと増えるのかどうかは今のところ不明である。基本的に昼しかカレーを食べ歩かないので・・・・。値段は¥1000前後で、最近のカレー屋としては割と安めな感じである。ただし、具材の方も割と安めで、見た目がやはりほかの店と比べると貧弱である。あちらを立てればこちらが立たずといった感じか?辛さの方は¥150アップで、ちょっと辛い程度、ワシが満足するためには、¥300くらい必要になるのか???って感じなのか、ここのところはちょっと不満が残るところである。全体的にカレーもまとまっていて、値段もそれほど高くなくて・・・。悪いところは無いのだけれど、いいところもそれほどない感じのお店でした。平岸周辺は、割とカレー屋が多いので、稀個性を個性にしていけばいいのか?難しいところなのかもしれない。

 17 北24条 RN(没)
 琴似に本店があるRNが、北24条の西側に支店をオープンさせた。北24条通りを通っていて偶然見つけてしまいました。この日は、新店のオープンがないことをいいことに、北34条のRにカレーを食べた後、幸せな気分で車を走らせていると、カレーの幟が目に飛び込んできた。ブレーキを踏んで、左折する。ただ、カレーの幟も注意が必要である。一番困るのがベーカリーの幟である。同じようにブレーキを踏んで、もう一度同じところに行くとベーカリーの幟でがっかりすること年数回である。ところがこの日は、ちゃんとカレーの幟だった。しかも、よく見てみると、琴似にあるインドカレー屋と同じ名前である。駐車場も店の横に2台分あるらしい。この時点ではまだ「らしい」なのである。駐車場は、店の手前にあるために、駐車場に入るためには、もう一度通り過ぎて左折して駐車しなければならない。仕方なくもう一度店の前を通り過ぎて、ぐるっと一回りして、店の手前の駐車場2台分の1台のところに駐車する。しかし、広さから行くと、どう見てももう一台停めるのは無理っぽい・・・。軽2台か?車を降りて店に入ると、店内はどう見てもスナック、カウンター席はちょっと高めになっていて(カウンターも高いが椅子も高い)、向かい側の壁にはボトルキープ用の棚があり、カウンターの内側に洗い場がある。そして、カウンターの中には、迷惑そうな顔のネパール人。あんまり歓迎されていないらしい。振り返ると、ボックス席が2,3.とりあえずカウンターに座り、メニューを見てランチのカレーを注文する。この日のランチのカレーは、豆とチキンのダルチキンカレー。カウンターの内部のネパール人に琴似に同じ名前の店があるよねと聞くと、支店だという事だった。出てきたカレーは最近流行のネパールカレー。割とトマトが強めのチキンカレーに、ひよこまめが少々入っている。これにナンが付いて、¥750なので非常にリーズナブルである。あのネパール人は、どこに行ったのかな?

 18 小樽 パキスタンホームカレー H
 小樽の駅の裏側にオープンしたのが、パキスタンホームカレーHである。ここは、札幌のハラル食品のお店の関係者が始めたらしい。小樽の駅を通り越して、三角市場の横の通りのキツイ坂を上り、三角市場の裏側に出ると、市場の裏口の横にその店はある。店内は、狭いけどきれいで、小さなテーブル席が2つと、カウンターのみの作りである。メニューは日替わりのカレーと、ツインカレーと言う2種類のカレーが楽しめるメニューのみである。この日は日替わりが「チキンキーマ砂肝カレー」でツインカレーが「ヨーグルト風カレー」と「ひよこまめのスープカレー」だった。どちらも、インドカレーベースで割と薄味で、多分パキスタンの現地の味なのだと思う。ハラル食品の店の経営なので、イスラムの人も大丈夫。インドカレー好きなら、是非行っておきたい店の一つである。

 19 篠路トライアル S
 篠路のトライアルの中にオープンしたのがSである。どうやら、あいの里のPの森をやっていた人がSをオープンさせたという噂を聞いて、食べに行きました。篠路のトライアルは、もう既に、空き箱状態で、建物の2階部分に¥100ショップが入っているだけで、一階はほぼ抜け殻状態、靴屋さんとかお土産屋さんがかろうじて営業している中で、食堂部分が3軒ほど営業していて、その真ん中のスペースがSという事になっている。スープカレー屋なのかうどん屋なのか、蕎麦屋なのかよくわからないメニューである。仕方がないのでスープカレーを注文するが。出てきた器は、そば用の丼にスープカレーが入り、それにご飯が付いてきた、カレー屋と言うか、食堂としても????な感じである。果たしてここで書いていいものなのか、悪い物なのか?微妙である。スパイス感もかなり稀薄である。大型店舗のイートインコーナーにスープカレーが進出してくれるのはいいのであるが、提供の仕方とか、考えなきゃいけないよなーなどと思ったところである。

 20 平岸 タイカレー L
 平岸のカレー通り(勝手にカレー通りにしました)にオープンしたのがタイカレーLである。この通りは、平岸通りにあるインドカレー屋のDGを起点として、焼きカレーのT商店、老舗のLPP、GM後にオープンしたDなどカレー屋が点在する通りである。その通りに、今度はタイカレー屋がオープンしたのである。しかも店主はDJのDちゃんGの大ちゃんである。カレーの種類は、グリーンカレー(チキン)、イエローカレー(シーフード)、レッドカレー(チキン)、更に札幌では多分初めてのマッサマンカレー(ポーク)の4種類。しかも、カレーの値段は驚愕の¥500=ワンコインである。こんなに安くて大丈夫かって感じのカレー屋さんである。昨今タイカレーが熱くなりはじめているのでこういう店が出てくることは非常にうれしい限りである。店内はテーブル2つとカウンターで10席しかない。基本的に大ちゃん一人で仕切るので、ちょうど良い大きさなのかもしれない。頑張ってね大ちゃん。

 21 澄川 北のE
 澄川のKやインドカレーのCIのすぐ近くにオープンしたのが北のEである。どこかのカレー屋さんで見たことがあるような無いような・・・。カレー自体は最近のスープカレーの潮流に乗ったカレーであるが、サラサラ系のあっさりスープと濃厚スープのこってりスープの2種類のスープを提供していて、どちらのスープもレベルの高いスープになっている。あっさりスープは、食べやすいスープで標準的な札幌スープカレーである。一般的なスープカレー好きにはこちらの方が受けるかもしれない。こってりスープは濃厚なスープの上にタマネギやトマトの風味が濃厚に絡み、よりインドカレーチックになっている。ワシ的には、こってりスープがお勧めである。しかも具材がかなり豊富である。チキンも炭火焼きがあったりタンドリーチキンがあったり、豚も炙り豚としゃぶしゃぶだったり、一度行くとまた来て次はあれを食べようと「気になる」メニューが多いのである。今年オープンした店の中ではトップクラスの店であることに間違いはないと思われる。

 22 清田のF
 清田の札幌国際大学の近くにオープンしたのがFである。羊が丘通りを東に向かって、札幌国際大学の手前で小道に入る。(どんだけ手前か解らんやろ)ちょっとした坂を上っていくとほぼ突き当りの一軒家がFである。駐車場がかなり広く10台ほど停めることができるだろうか?とにかく広い。店内も広くテーブル席多数と、テラス席まである。スープが結構濃厚で、チキンカレーのほかにチャーシューカレーなどもあり。こってり好きには、たまらないカレーである。ただ辛くしていくと、かなりオイリーになっていく傾向が強いので、辛くしたい方は注意が必要かな?

 23 狸小路2丁目 あらびき牛カレー K
 狸小路2丁目の角にオープンしたのが、あらびき牛カレーKである。裏参道にある高級肉屋さんの経営らしい。店内に入ると、カレーの大きさや、トッピングなどを注文して、出てきたカレーをトレーに乗せて2階に上がる、いわゆる学食形式?のカレー屋さんである。カレールーにはあらびきの牛肉が入っていて、ちょっと濃いめのビーフカレーになっている。肉屋の経営だけあって高級の肉のソテーのトッピングとかあって、そういう高級なトッピングをすると¥1000を超えるカレーにすることができる。あくまでできるというレベルである。カレーのほかにドリンクバーとか注文をすれば、2階の席では飲み放題にすることができる。ドリンクバーの近くには、辛みスパイスや、チリソースなどが置いてあり、辛さは調整し放題になっている。小腹のすいた中学生や高校生にはちょうどいい空間かも知れない。テイクアウトとかもやっているので、近隣のサラリーマンには良いカレー屋かもしれない。

 24 発寒 ガラム R
 白石の本通りにあるGのカレーを作っていた息子さんが独立したのが発寒のガラムRである。独立したために、白石の店舗にはこちらの発寒からカレーを運んでいるそうで、発寒から白石はちょっと遠いので大変そうである。味の基本は、白石のGと同じである。まー同じ人が作っているのであるから、味はそう変わらない。ただし、何故か納豆カレーがメニューに増えていて、ワシ的にはちょっと??でした。ただし、新店舗として考えるならば、具材の量や質に関して、もう少し豪華さが必要なのかなと思ってしまいました。最近の店は何から何まで豪華だからね。それでいいのかって疑問も残るところですが・・・。

 25 手稲 S
 札幌市内に数店舗を、展開するSの新店舗である。Sはマンスリーにしろ、新スープにしろ挑戦的なメニューが多い店である。こういう店が多店舗展開で増えていくのは非常にうれしい所である。手稲店限定のスープや限定メニューがあるので、それを選ぶ。とりせせり&ゴボーのスープカレーを、手稲店限定のエビスープで、更にタンメントッピングでご飯無である。どんなカレーだ!!出てきたカレーにはとりせせりとゴボーがゴロゴロ入っていて、うわって感じである。限定のエビスープは、さらりとしたエビ風味で、スープの旨み+エビの旨みって程ではなかった。ただし、もう¥100UPで濃厚エビスープにすればかなり美味しいのではと思わせる。(後日濃厚エビスープで食べてみたが、こちらはエビの旨みがたっぷりで納得の味である。お勧めは濃厚エビスープ。)極太のタンメンは、ボチボチって感じですか?限定メニューには、他にラムカレーやタンドリーチキン&納豆とかもあって、こちらもそそるところである。(後日実食したが、ラムカレーはかなりお勧めです。タンドリーチキン&納豆は、ワシ的には今一つですが、納豆好きならOKかも?

 26 Bカレー食堂 手稲店
 伏古のBカレー食堂が、市内の3店舗目にオープンさせたのが、これまた手稲店である。下手稲通りを、西に向かい車を走らせていくと、ドンキホーテを超えて、更にホーマックを超えて、びっくりドンキーの手前あたりの、右手にあるのがBカレー食堂の手稲店である。Bカレー食堂は、札幌黄と言うタマネギを使ったカレーが特徴のカレー屋さんである。昔は、丘珠あたりでも札幌黄は栽培していたような気がするが、現在は少ないらしい。Bカレー食堂には長い間行ってなかったが、どうやらメニューが増えていたらしく、今回はポタージュスタイルと言うのを注文してみた。タマネギがポタージュ状態でかなり濃厚に入っている、割とインドカレーに近い状態のカレーである。ローストされたチキンがカレーに載っていてこちらも結構いい感じです。そして何故かふのりが乗っていました。海苔は好きなんだけど、今回のこのカレーに関しては?な感じがしました。でも、札幌黄を使っていろんなカレーを提供してくれているので、Bカレー食堂からは目が離せないかもしれない。

 今年(去年)は、去年よりも少ない26店。ただし、すでに無くなっている店が3軒。軒数も少ないが、期待の持てるカレー屋さんも極わずかだったような気がします。景気のせいなのか、華やかさがなかったような気がします。どこも景気が悪いから仕方がないかもしれないけれど、景気が悪いなりに、地に足を付けたカレー屋さんが出来たり。イスラム圏を意識した店が出てきたり。全体的に、何でもアリ度が、更に上がってきたような気がします。
 明るい未来は、無いかもしれないけど、何でもアリだぜ!的な明るい絶望感の一年だったような気がします。
 2013年も、もう半分が過ぎた今、今年はどうなるんでしょうか。
 それじゃ、また。

2013.7.25