タイド イズ ハイ

文 村上 義明

 「夢見るナンバーワン」と言う曲を御存知だろうか?知っているのは結構年の人だと思う。1980年代の前半に、アメリカのポップグループ「ブロンディ」がヒットさせた曲である。元曲は、ジャマイカのコーラスグループのパラゴンズの曲で「Tide is hight」である。好きな人が大変もてるので、競争相手が沢山いて、大変だよ。と言うことを、波が高いよと言う比喩で表現した曲である。あ、でも、2004年くらいに、ウエイリング・ソウルスが、「タイド イズ ハイ」で出してるんだったかな?(コマーシャルで使用されていたような・・・)

 2009年版カレー賛昧の年間版のスタンプラリーは、4通り。景品は台湾または韓国旅行。

 A スタンプ50個でチャンス1回

 B スタンプ100個でチャンス2回

 C スタンプ150個でチャンス3回

 D スタンプ25個でカレー賛昧オリジナルグッズ(Tシャツかエプロン)

 気がついただろうか、Tシャツを貰う為には、スタンプ25個必要であるという事である。

 旅行なんて、ワシは行けるはずも無いし、行く気も無い。しかし、Tシャツは、欲しい。どうせ黙っていても、カレー屋には、行きまくるのであるから、スタンプラリーに参加しない手は無い。しかし、スタンプ25個である。

 「波高し」

 以前のスパイスビーチの月刊版では、スタンプ5個くらいだったと思う。それに比べると、5倍である。それだけカレー食うんだったら。カレー食うの我慢して、Tシャツ買えば良いジャンと、思われるかもしれないが、それは置いておこう。

 それにしても、期間が、1年間である。1年間に25軒と言うと、そんなに難しそうではないが、10軒を超えたあたりから、段々何処へ行こうか迷う破目に陥ってしまう。つまり、沢山有るカレー屋も、我々は、10軒ぐらいでほぼ満足出来る状態にあるのではないだろうか?現在、閉店したり開店したりで、未だ100軒以上のカレー屋があるはずであるが、全ての人が100軒行くわけでは無い。その地域のカレー好きが、その地域のカレー屋に行くだけで、カレー屋の食べ歩きをしている人は極一部の人達ではないだろうか?今回、スタンプラリーをしてみて、改めてそんな事を感じてしまった。

 最初は、行った順番に、紹介して行こうと思ったが、結構な数があって、順番を探すのが、面倒臭いので、スタンプ表の順番で紹介していこう。

 スープカレー&バーG(2010・2・18)。近隣の人達に大好評のGである。ワシも美味しいと思う街中の1軒である。スープの太さと具の多さ、しかし難点は値段もそこそこするところである。焼き鳥屋の2階への狭い階段を上って行くと、その店は有る。確か、マンスリーで「もつ煮込み」をやっていたときに食べに行った気がする。ここは、定番のカレーが美味しいのはもちろんであるが、マンスリーで挑戦的なメニューを、出してきてくれる所がうれしい。近頃は札幌を代表するスープカレー屋の一部になっているというのも、納得が出来るところである。

 Sすすきの店(2010・3・14)。この店は、元MのO氏が、立ち上げた店である。Mはインドカレーであるが、O氏が色々なカレー屋を研究して味の基本を立ち上げた店である。しかし、この店も、割りと挑戦的なメニューを出してくるところである。ワシが行ったときには、スープカレーつけ麺をやっていた。Sは、実はラムカレーが、非常にスパイシーで美味しいので、ラムカレーを食べに行ったのであるが・・・。見つけてしまったのがこのメニュー「スープカレーつけ麺」

 注文するときに一応、どうですかね?と店員に聞いてみたが、今一つの反応・・・。そうゆう質問をする客も客だが・・・。とにかく食べて見なければ、判らない。注文して出てきたのは、ラーメンとちょっと濃い目に作られたスープカレー(粘度も味も)。この麺をスープカレーに浸して食べる。悪くは無い。しかし、・・・・。そんなに旨いかといわれると、やはり微妙である。面白かったが、店を出るときには、やっぱりラムカレーにしておけば良かったと後悔したのである。

 スープカレーH男爵(2010・6・23)。ここはいわゆる「創生川イースト」である。何が「創生川イースト」だ。創生川の西側は地価が高くてオフィスやら倉庫やらには適さないから、そこから離れた地域として、発展した?のが創生川イーストである。だから、基本的にはオフィス街である。その中心部といえるところに、H男爵は有る。当然ランチタイムは混み混みで有る。ワシは12時台に行ったので、満席で並ぶ事になった。羨ましい。昔はプルプルもこの位混んでたよね。今では、スカスカだけど・・・。待つこと10分くらいで、程なく席が開いて、着席する事が出来た。その日の日替わりがなんと「もつカレー」。もつカレーは、ワシの大好物である。躊躇することなく「もつカレー」を頼む。しかしメニューには、限定○○食とある。売り切れていたらどうしよう。しかし、オーダーは難無く通った。しかもワシの後に座った隣の女性も、反対隣の若者(ネクタイのサラリーマン)も、もつカレーを頼むではないか・・・。もつカレーは人気者?と思ったけど限定○○食で、未だ3食残っているということは、人気が無いのか?しかし、出てきたもつカレーは、ほんのり味噌の風味のする極うまの「もつカレー」だった。先述のGでもやはりもつカレーを食べているが、やはり味噌風味だったような気がする。因みにGで食べたのは2月で、Hは6月です。

 電車通りの職安の近くのC(2010・2・25)。今は職安て言わないんだっけ?ハローワーク?ば・か・た・れ、何がハローワークだ、職業安定所だろ。悔しかったら仕事紹介してみろ、いっつも長蛇の列だろ。名前変えたくらいで、何も変わらんのだ、日本の不景気の象徴みたいなところの近くに有るのがCである。スープカレーと名乗ってはいるが、わしに言わせると、ほぼインドカレーである。ウチのカレーもほぼインドカレーであるが、Cのカレーはもっと玉ねぎ分が多く、更にインドカレー状態である。ラムカレーを頼んだのであるが、柔らかく煮たラムブロック肉を期待したのであるが、残念ながら焼いたラムスライスが入ったラムカレーであった。何故、そんなカレーを期待したかというと、インドカレーのラムカレーは、ほぼ間違い無く柔らかく煮こんだラムブロック肉が入ってくるので、Cなら、そう言うカレーが出てくると考えたのである。しかし、ここはインドカレー屋ではなく、スープカレー屋である。ラムスライスも有りである。スープカレー屋の範疇ではかなりの異端であるので、非常に頑張って欲しいお店である。

 K屋スリ狂(2009・11・5)。ワシがスープカレーに、「はまる」きっかけとなったお店である。現在は、M氏の手を離れて別の経営となっているが、スリ狂の味を守るべく頑張ってくれている。全盛期のスリ狂と変わらない味とまでは言わないが、ちゃんとスリ狂の味になっていて、嬉しい限りである。頼むのは当然チキンベジの50番。ニンニクの香りとスパイスの香りが程よく絡まって、なんとも言えない香りをつむぎ出す。これを食べると、10数年前に戻ったような気分になるのは、ワシだけだろうか?最近のスープカレーしか食べてない人には是非ともこういうカレーを食べてほしい。きっとなにか思い出すものがあると思う。

 BBNC!!お気に入りのお店の一つである(2009・12・30)。そのときそのときでメニューによってスープの味を変化させているが、味的にはずれが無いのが嬉しい。常にある一定のスープの味をキープしてくれている。何を食べてもそれなりに美味しいのである。最近、並ぶ事が無く成ってきたので、客としては嬉しいが、店の経営的には不安が残るところである。頑張って欲しいです。

 中央区の鳥居の近くにあるRC(2010・6・24)。ここはインド人(パキスタン人?)のやっているお店である。スープカレーもあるが、ここで美味しいのは、インドカレーである。ここに行くと大抵の人は、スープカレーを食べている。ワシは、インドカレーもスープカレーも両方食べたのだが、やはりわしの好みはインドカレーの方であった。辛さを調整するためのペーストが提供されるのであるが、このペーストの味がなかなか良いのである。また、最近ナンが、以前より軽い味になっていたような気がする。これも人によって好みがあるが、わしは、H温泉のナンの様な軽い味が好きである。よく、パンのようなもっちりしたナンが提供される店があるが、ワシ的には頂けないナンの部類に入る。

 市内に3店あるSの本店(2009・11・12)。北5条通りを神宮の横を上って行くと、その頂点のところに店はある。店内は狭く、テーブル席が5個とカウンターがあるが、10人ぐらい入るとかなり一杯に成ってしまう。客席から厨房は見えないが、なんとなく狭くて暑そうである。厨房の中に人に同情してしまう。それにしても、Sは、マンスリカレーが凄い。以前は、フリーペーパーのSBに、必ず写真入で載っていたので、楽しみにしていたのであるが、SBが無くなったので、SBのホームページなどで現在はマンスリーをチェックしている。この時に食べたのはカルボナーラ風のスープカレー、味的にはかなり?ではあるが、そのチャレンジ精神が次から次へと新しいマンスリーを生み出している。プルプルやデストロイヤーの土スペ日スペに匹敵するカレーがマンスリーで出てくるこの系列の店は、今後も注目である。

 南9条通りのC(2009.9月くらい)。スープカリー&ネパールカリーの店であるが、ワシのお薦めは当然ネパールカリーである。スープカリーも食したが、昨今の濃厚スープカリーと比べると、あっさりしていてちょっと物足りない感がしてしまう。しかし、ネパールカリーの方は、シェフの本来の実力という事だろうか、かなりレベルは高い。ランチのカリーは、単品で安いのだけれども、本当にお得なのは、ネパールセットだと思う。カレー2品と、ナンとライス、漬物とサラダがついて¥1200くらいだったと思う。ちょっと値は張るが、単品で頼むよりかなりお得だと思う。ここは、スタッフがネパール人だったりするので、少々日本語が怪しい事があります。スタンプをお願いしたら、判ってもらえず、やっとハンコをもらう事が出来たが、日付は記入してもらえなかった。残念。

 環状通りの東側で、元祖のAの近くにあるのがPH(2010・2・11)。言わずと知れたPの、フランチャイズ店である。A近くと書いたのは、Aの駐車場が一杯のときに、使う機会が多いからである。Pファンによると、かなり賛否両論であるが、(まー大抵非の方が多い)Pのカレーが、この辺で食べられる事を考えれば、ワシ的には全然OKである。

 さー、東区に突入である。伏古のHS(2010・4・1)。ここは、古典的なジュマールスープ(昔の店名を冠した、スープ)と、あっさりサラサラ系のスープの2種類がある。ワシ的には古典的なスープの方が好きであるが、どうやら人気があるのは、サラサラ系のスープらしい。辛さは、基本的につぼに入っている、辛みペーストで調整するようになっている。ワシが食べるときには、当然辛みペーストを、ドバドバ使うことに成ってしまう。いつも申しわけ無いなーと思いながら、使うのであるが、今回は、そのつぼをひっくり返してしまった。ごめんなさい。ティッシューで掃除して、店員さんにダスターを貰い、当たり一面赤くなったテーブルを、拭き捲って何とか一段落。あー、辛みがもったいない。(そう言う問題ではないか・・・)実は、ワシの実家が丘珠なので、実家から帰るついでにHSには、寄らしてもらっている。

 A薬膳カリー本舗(2009・9・17)。元町の西友の向かいにあるのがAである。Aは御家騒動?とかなんとかで、元もとのAと、T氏が指導した、この薬膳カリー本舗の2系統?もしくは、手稲のAと3系統になっている様であるが、ワシにしたら、全部Aで、Aバンザイである。なんたってAのカレーが何処でも食えるのである。元町の店は、ここもワシが実家へ用を足した後に、食べにくる店である。最近は、年の性か、レッグ2本は食えません。この時頼んだのは、チキンのカシミール風で、いつもはラムのミートボールのカシミールの味の中に、チキンレッグが入ったものである。食べた感想は、カシミールにはやはり、ラムのミートボールの方が合うって事かな・・・。

 東区のファイターズ通りのH(2010・6・10)。バリバリのパキスタンカレーが、売りの店である。もちろん、スープカレーもある。スープカレーも悪くは無いが、おすすめは、パキスタンカレーである。昔は、伏古にあったのであるが、一度閉店して、今の場所で再オープンしている。駐車場が無いのがいたいけど、一度食べる価値有りだと思う。

 R.I.元町店(2009・11.26)。MD系のインドカレー屋である。店内の両側には、畳の小上がりがあり、元は蕎麦屋かなにかだったのだろうか、と思わせる店内である。MD系なので、味は保証付きであるが、白石店やMDの本店とは若干、味が異なるのかなと思わせる事もある。こう思っていたら、R.I.から店名が変更されてI.K.になってしまった。ここも、ワシが実家から帰る途中による事が多いので、頑張って欲しいところである。

 西区のD(2010・4・21)。琴似を抜けて発寒に入った所の住宅街の中にあるのが、D。夜はスナック?か何かの店が、昼だけカレー屋さんをやっている。木曜定休なので、長い間行くことが出来なかったが、水曜日の休みを貰えた時に行く事が出来た。豚の角煮がお薦めと言う事で、豚の角煮を注文した。かなり大きめの豚の角煮が、割りとさっぱり目のスープに浸って提供された。豚の角煮は、量、質とも文句無しである。

 E.I.(2009・12・3)。言わずと知れた、挑戦的なメニューが好評のE.I.である。白いカレーや、各種の麺メニューなど、斬新なメニューが次々と繰り出されてきている。最近、またメニューを一新したらしいが、メニューが新しくなってからは行く事が出来ないでいる。斬新なメニューだけが売りではなく、基本のスープが美味しいのがE.I.の良いところである。まずは基本のメニューを試してから、斬新なメニューに挑戦してもらいたいところである。

 Gのアナグラ(2010・4・21)。大好きな店の一つである。ワシがスープカレーに「はまった」S狂出身のK氏のお店である。基本のメニューはS狂時代のメニューとそんなには変わらないが、スパイスの切れが抜群である。更にトッピングが、一手間かけた一品が多いのが特徴となっている。そして、特筆すべきはインドカレーがあることである。インドカレーは、元のA.S.ラジャスタンカレーが基本の味になっていて、ハーフサイズをスープカレーにトッピングして食べる事が出来る。つまり、スープカレーとインドカレーを交互に、いや一緒に食べる事が出来るのである。カレー好きにはこの上も無く贅沢な一品になるのである。

 元祖札幌カリーP(2010・7・8)。ここも老舗の1軒である。昔はインドカレーライクなトマト味のスープカレーとルーカレーのお店だったが、最近はスープカレーラーメンが有名である。スパイスの効いたスープカレーラーメンや、夏のつけ麺もお薦めである。麺には、札幌産の玉ねぎを練りこんだ特性麺を使用している。ラーメンが美味しいのは、置いといて。実は、ルーカレーも捨てたものではないのである。しかし、わしの好みとしては、やはりトマト味の利いたスープカレーが一番かもしれない。最近は麺ばっかりで、カレー食ってないか?

 宮の森のV(2010・4・22)。ここもマンスリーに定評があるお店である。店内はかなり狭くはあるが、テーブルとカウンターの他に、小上がりがあったりする。夏には冷たい麺があったり、秋には恒例のさんまカレーがあったり、黒酢を使ったメニューが出て来たり、目を離せない店である。基本のメニューも、ランチタイムは700円台から食べる事が出来て、コストパフォーマンスも抜群である。ただし、最近のマンスリーは具材が多くて値段が張るのが、ちょっと不満である。これからも、強烈なマンスリーを期待しています。

 L琴似(2009・11・19)。言わずと知れたLの琴似店。Lも、マンスリーがなかなか面白いところであるが、琴似店は昔から余り興味を引くマンスリーが無かったので、行く事は無かった。ただ、琴似までチャリで来たついでについつい寄ってしまいました。Lは辛さの追加料金が無いので、辛い物好きには非常に有利である。美味しい店は、基本カレーが高い上に、辛さでも追加料金を取る店が多いので、今では平気で1200円くらい行ってしまう。カレーにこんなに金とって良いのか、と言う値段である。これでは、札幌市民にそっぽを向かれて当然である。そこのところLなら、マンスリーを頼めば、1000円で辛さの追加料金無しで満足したものが食べる事が出来るのである。これは、重要である。

 北区に突入、S北大前店(2010・5・27)。チェーン展開するSの3店舗目、和の北大前店である。他の2店舗と比べて、和風のメニューが多いのが特徴である。と言うも元のMがあった場所をそのまま利用しているので店内は和風である。Sは、マンスリーがお薦めであるが、この時は、ナンコツチーズ入りの鶏つくねカレーである。コリコリとしたつくねの食感が嬉しい。チーズはちょっとくどいかなとも感じたが、最近の若い人にはちょうど良いのかもしれない。ここは、デリバリーもやっていて、忙しそうだった。

 北24条のM.D(2010・5・6).。もはや言うまでも無いインドカレーの名店である。ここは何を食べてもはずす事が無い。いや、ワシ的には食べたものが全部当たりだった。インドカレー屋は、作る人が変わると味がガラッと変わってしまう事があって、難しかったのであるが、MDは、常に一定の味をキープしているように思える。今回新たに食べたのが、ビリヤニセットである。ビリヤニはご飯なので、ワシとしては今まで遠慮していたが、たまにはこう言うメニューをと思い、注文してみた。ゴロゴロとチキンのブロックが入っていて味もボリュームも充分である。いや、充分過ぎるくらいである。ワシ的には2/3くらい食べたところで、腹が重たくなってきてしまった。これでは、2軒回れない。この日は、MD1軒で終わりになってしまった。

 北34条のT(2009・10・15)。月2回変わるマンスリーも非常に注目であるが、ここの実力を問うためにはカバブの入ったマハラジャカレーが、一番だと思う。お勧めしておきながら、実はマハラジャカレーは一回した食べた事が無い。後は、マンスリーに負けて、ついついマンスリーを食べてしまうからである。この時は、梅風味さんまカレーだったが、マンスリーは、常にチャレンジ精神あふれたものが多く、インド+日本の日印融合料理が多いのがTの特徴である。さすがM氏、元D。

 麻布のS(2010・4・15)。すすきののSの2店舗目である。Sは、レトルトにもなっているが、ラムカレーがお勧めである。定番のチキンカレーも美味しいが、ラムカレーは、スパイスがバキバキ効いているので、スパイスジャンキーにはこの上も無くたまらないものがある。だから、昨今のスープカレー好きには、理解できないかもしれない。まー、そう言うやつには、チキンカレーでも食ってろと言ってやればいい。最近のスープカレー好きは、インドカレー知らないから、スパイスの効いたスープカレーは理解できないのだと思う。果たしてこれで良いのかと思うが、カレー界が賑わうのであれば、それでも良いのかもしれない。

 北30条のR(2010・3・11)。最近一押しのインドカレー屋である。カレーのレベルはMDに劣らないと思う。ただし、接客とか店の作りとか、いろんな部分で問題があるかもしれないが、例えば仕事帰りに、カレーで一杯やって帰るとしたら、こんな店に寄りたいところである。いつもランチで行くのであるが、カレーが2品着くAセットと1品のBセットが、あり。一度に2種類食べられるAセットがお得である。しかし、カレーの量は1種類のBセットの方が多いので、お腹が空いているときは、Bセットの方がお得かもしれない。最近新しいメニューが増えたが、新しいメニューは割りと高めなので、お得感は少々減ってしまうかも・・・。スープカレーも出しているが、基本のインドカレーを食べてから、スープカレーも試して見るのも悪くは無いと思う。

 屯田の味のD(2010・5・13)。室蘭のラーメン屋さんの札幌屯田店である。言わずと知れたカレーラーメンの名店である。最近、カレー屋でもラーメンメニューを出している店が多いが、ラーメン屋のカレーメニューの元祖的な店である。カレーラーメンの基本が味わえる店である。最近のラーメン屋のカレーメニューといえば、カレー+味噌の味噌カレー味が増えてきているが、これも悪くない。しかも、スープカレー屋のもつカレーは、味噌が入っている事が多い。これから、カレー+味噌の時代が来るのかもしれない。スープカレー屋でも三味の時代が来るのか?注文のときに「チキンの30番 塩で」とか、「豚角煮20番 味噌で」とか、「野菜の100番 塩で豚角煮トッピングのご飯大盛り」とか、ちょっと笑えるかな?

 北15条のK(2010・1・14)。トマト味の大御所Kである。ここは、もう何も言う事が無いです。定番です。冬の牡蠣カレーは、広島の牡蠣を使用しているのであるが、牡蠣の出汁とトマトが絶妙である。牡蠣が道産であれば良いと思うのであるが、道産の牡蠣で冷凍もので良いのが無いので、使えないのである。これは、ウチでも牡蠣カレーをやっているが、業者を通じて探しても見つからないのである。やはり、なんだかんだ言っても、道産の牡蠣は、層が薄いのかもしれない。北海道の牡蠣業者には、是非とも頑張って欲しいところである。ちなみに、Kの隣のハンバーグ屋さんでも、Kのカレーを使ったメニューがあり、是非とも食べてみたいと思っているが、未食である。何故なら、ハンバーグ食べに行ったのに、「俺のインドカレー」と言うメニューを見つけてしまい、ついついインドカレーを注文して、腹が一杯になってしまったからである。しかも、インドカレー食べているところを、H氏に見つかってしまったのである。ごめんなさい。

 北24条のT(2010・5・13)。濃厚なスープが評判のT。今回はラムカレーを頼んだが、ラムも柔らかくてボリュームがあり、満足の行く一品でした。スープのトッピングもあるが、基本のスープが充分濃厚なので、特にトッピングしなくても満足出きると思うのでは有るが、何度も通うとスープのトッピングも必要になるのかな?

 白石区に突入。R.I.白石店(2010・4・8)。MD系のインドカレー屋で、白石のビジネスホテルの1階にある。味はMDとほぼ同じ。メニューも同じ。味の完成度もMDと同じ。と言う事で、白石方面で、はずしたときの2軒目の口直しとして寄る事が多い。最近は、昼時に行くと混んでいてビックリする事があるが、白石方面でもインドカレーが定着してきたという事か、嬉しい事である。

 南郷のT屋本店(2010・5・12)。木曜が定休なので、なかなか来れなかったが、水曜日の休みに来る事が出来た。スパイス使いが、結構独特である。辛くしていくと、その独特加減が更に強くなって行く。スプーンでは無く、蓮華で食べるのであるが、この蓮華がちょっと食べ難い所ではある。市内に3店舗展開する本店である。

 BB白石店(2010・5・20)。BBの3店舗目の白石店である。スープカレーは鍋焼きよろしく、鍋にグツグツ状態でやってくる。しかし、今回は、インドカレーである。「ガミーカレー」がどう言うインドカレーなのか、良くわからなかったが、とりあえず行って食べてみることにする。辛みの指定は、出来ないらしかった。どうやら、予め作り置きしておいたインドカレーを暖めて出すだけのようである、具もチキンのみ。他のスープカレーと比べると、選択肢も少なく、かなり見劣りするメニューである。どうやら、スープカレーに飽きたらガミーカレーみたいな位置付けの様である。出てきたのは、基本的なインドカレーで、もう少しスパイス感があったほうがいいなという感じのインドカレーで、ちょっと物足りない感がありました。やはり、ここではスープカレーを食べるべきだったのか・・・・。

 豊平区突入。平岸のK(2010・3・25)。今や札幌スープカレー界の名店の一角を占めるKである。元CDの、F氏が絶品のスープを元に、次々と繰り出してくるスープカレー。しかも、奇をてらった物や、標準的なものまで、何から何まで「有り」です。マンスリーは常に注目すべきメニューである。近くにあったら毎日でも通いたい味であるが・・・。只一つの難点は、値段が高い事である。最近の名店は、何処も1000円ではカレーを食べる事が出来ないのである。このKにしろ、GにしろHにしろSSにしろ、辛さを追加すると、1○00円になってしまう。スープの味とコストを考えると、仕方が無いかという面もあるが、それは、あくまで作る側の理論である。食べる方にしたら、あくまで安くて美味しいものを食べたいと思うはずである。1食に1000円以上かけるのは、昨今の経済のデフレ状態から考えるとあり得ないものではないだろうか。札幌のスープカレーは、近頃 市民からそっぽを向かれたいると思う。誰に聞いてもスープカレーは高いからそんなに食べられないよという答えが返ってくる。スープカレーは、金持ちの食い物になってしまったのである。美味しいものを安く提供する努力が、スープカレー界には必要なのではないだろうか?

 平岸のLPP(2010・5・26)。ここは、ちょっと老舗の部類に入ってきたお店である。ちょっと前のお店なので値段もちょっと安めでとってもリーズナブルである。スパイス感も辛さも結構直線的で、スパイス好きにはたまらない一杯である。ここも木曜日が休みなので、なかなか行く事が出来ないが、昔からの友達でも有り、頑張って欲しいお店である。

 厚別区突入、S大谷地店(2010・3・18)。なんとSは、市内3店舗、全部回ってしまいました。Sは、マンスリーである。誰がナンと言おうとマンスリーである。この時のマンスリーは、「納豆ホルモンカレー」。納豆カレーである。しかも、ホルモンである。この、あり得ない組み合わせ・・・。納豆カレーの店の人間に「あり得ない組み合わせ」とか言われたくないよねと思いながら、注文する。出てきたカレーは、本当に納豆とホルモンである。微妙である。旨いのか?旨くないのか?難しい所である。カレーは?カレー自体は、いつものSのカレーである。あくまで、微妙な味わいとしか言えません。

 手稲区突入、CK(2010・7・7)。ここは、小樽のN茶屋の支店である。基本のインドカレーは、余りはずさない。一時期、調理する人間が変わって、味がばらついた時期があったが、最近は余りそんな事はなさそうである。最近は、CKカーも、市内のスーパーなどに出店しているようで、H温泉のタンドリー号のようなサービスをやっているらしい。未だ実際に営業していると頃を見た事は無いが・・・。

 ここまで全35軒、結構行くものですね。1年で35軒・・・。

 すっかり忘れていましたが、Tシャツですが、

 「波高し」・・・当たりませんでした。残念。

 でもカレーは、食ったからいいか?

 それじゃ、また。

2010.12・9