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コラム(歌舞伎・舞踊・その他演劇)


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初めての観劇

初めて生の歌舞伎の舞台を見たのは、大阪松竹座の柿落とし公演でした。
それは"感激"の"観劇"でした。
團十郎さん、菊五郎さん、孝夫さん、玉三郎さん──。
柿落としということで、名だたる役者が勢ぞろいしていて、最初からかなり贅沢な舞台を見てしまったのでしました。

そんな役者たちの熱演を生で見、花道を踏みしめる音を聞き、豪華な衣装、セットを楽しみつつ、
<<こりゃ、やっぱり生を見んといかんわ>>と実感しました。
肌で感じる迫力というのでしょうか。役者さんの息遣いも感じるし、客席との間に通う空気とか、とにかく、生に限ります。
いかに客を驚かせるか、楽しませるか、共感させるか、といったことに様々な工夫が凝らされいて、そのエンターティメント性の高さにも驚きました。
当時私は米米CLUBの大ファンだったのですが、毎回毎回あの手この手で楽しませてくれる彼らのステージとの共通項を見出して、彼らのステージはまさに歌舞伎だったんだと思ったわけです。、
時代劇好きとうベースもありましたが、米米にハマっていた私が歌舞伎に惹かれるのは当然の成り行きだったのでしょう(笑)。


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歌舞伎との出会い

歌舞伎との出会いは小学生の頃でした。
もともと子供の頃から時代劇が好きでしたのでその流れもあったと思います。
テレビ中継された歌舞伎を見て、よく分からないながら、その独特の雰囲気に心惹かれました。
子供の頃はとても敷居が高く感じていました。
台詞の意味が分からないし、内容について行けず、20分もすると飽きてしまうことが多かったです。
長くは見つづけられないのですが、気になるのでまた別の機会に見てみる。
やっぱり分からない。すぐ飽きてチェンネルを変える── ということを繰り返していました。

月日は流れて、社会人になり、もともと玉三郎に惹かれていた私は、同じく時代劇好きの同期入社の友達を誘って、初めて玉三郎の特別公演を見に行きました。
ベジャールやワイダ監督など海外の演出家にも注目され、評価されていた玉三郎さんは大きな宝だし、後世に名を残す役者だろうから、そんな偉大な人と折角同じ時代に生まれたのだし、「一度生の舞台を見てみようよ。」
ということで初めて観たのが「天守物語」でした。
それはそれは美しい舞台で、以来玉三郎さんの公演を度々観にいくようになり、「それじゃあ、今度は歌舞伎を見てみよう。」と、どんどん歌舞伎の世界へいざなわれて行きました。