HEP FIVE
子くじら誕生セレモニー
2001.1.2 大阪HEP FIVE
21世紀の幕開けです。
幕開けは、やっぱり石井さんでした(笑)
去る1998年大阪は梅田のど真ん中にできたHEP FIVE。
ビルの屋上に観覧車を配したことでも話題になりましたが、
石井竜也プロデュースにより誕生した話題のオブジェが、
このエンタランスを泳ぐ真っ赤な巨大くじら。
すっかり大阪の名所になった感があるこのくじらちゃんですが、
21世紀の幕開けとなるこの新春に、めでたく赤ちゃんくじらが誕生しました。
セレモニーは、HEP FIVE
のエンタランスで行われました。丸椅子がざっと200席。
くじらの真下に並べられています。
その母くじらのやや後ろに、小さい「赤ちゃんくじら」らしき影が見える。
紺、青、白の3色の風船が入ったネットが赤ちゃんくじらの真下に配されていて、
ちょうど下からみると、赤ちゃんを守っているように見えます。
風船に視界を遮られて赤ちゃんは見えません。
先着順で入場した人から順番に椅子に腰掛けていき、セレモニーの開始を待ちます。
そして、司会の女性の紹介で現われた石井さん。
今世紀初!のそのお姿は、黒っぽいスーツに薄い色のサングラスでした。
第一声は、やっぱり「あけましておめでとう!」
旅の疲れも見せず、また朝早いというのに相変わらずの流暢な語り口。
思い出すままに披露します。
まず、今のお気持ちは、と問われて、
「自然分娩って感じですね」
などと朝からの下ネタジョーク。
そして、21世紀という節目、また昨年はミレニアムという2つの節目を体験できたことは幸運だ。
子供の世代はもう次の世紀越えを体験できないかも知れないわけだから、貴重ですよね。
というようなことをおっしゃってました。(アートヌードでもお話されていたようですが・・)
子くじらについては、吊り下げられたところはまだ見たことがなかったとのことで、
石井さんご自身も楽しみにしているご様子。
単に母親の縮小版を作るのではなく、子供なりの個性を出したかった。
あまりリアル過ぎるとかわいさがなくなるので、母親に比べてつるんとしたかわいい形に
なっているとのお話でした。
早く見たいぞ〜と気もはやります。
宝塚歌劇団の方が紹介されてステージへ。
テープカットならぬ、風船落とし(爆)のお手伝いをされるとのこと。
すかさず石井さん「僕も一人宝塚と言われているんです。」
"一人宝塚"
気に入っておられるようです。(笑)
ステージへ上がったその宝塚の方に対して丁寧に新年の挨拶をされる石井さん。
まるで年賀状をそのまま読み上げたよう(笑)。
「あけましておめでとうございます。今年が貴方にとってすばらしい年でありますように・・・・・」
なんて言って会場を笑わせる。
そして、もう一人、会場からお手伝いの人を選ぶとのことで
「ハイ、ハイ、私も〜」と、どどっと手が上がる。
石井さんに選ばれたのは晴れ着姿の女性。まるで用意されていたかのような展開だわ(笑)。
私達が入場する前から席についてたし、多分手配されていたんでしょう。
そして、ステージの3人の前に、スイッチの台が運ばれ(最初からあったかも)、いよいよその瞬間が!
ところが、石井さんが、
「スイッチひとつだけなんですか?」(爆)。
司会「そうなんです」
というわけで、小さなひとつのスイッチを仲良く3人が押すという展開に。
会場からは羨望のため息も。
スイッチが押されると、赤ちゃんくじらを守っていた風船がゆっくりと下へ落ち、
かわいい赤ちゃんがその姿を現しました。
このくじらは「マッコウクジラ」という種類だそうで、
「マッコウクジラ、真っ赤クジラ」なんてベタなシャレを〜。
このときばかりは大阪ハニーも司会者のフォローに応じもしないで「ええぇ〜」という冷たい反応(笑)。
これには笑わせていただきました。
赤ちゃんくじらはつぶらな瞳をして、形はぷくっとした丸い形。
とても愛らしい表情です。しきりに上を見上げて説明される石井さんが印象的でした。
くじらが誕生して2年。最初驚いても年数がたつと慣れてしまうので、
母くじらを製作した当初から、それだけで完結するのではなく、
向こう3、4年をかけて、何かストーリー性のある展開にしようと考えておられたそうです。
テーマは「愛と絆」
だそうで、21世紀という節目に赤ちゃんを誕生させることができてとても嬉しいと、
石井さんも喜んでおられました。
エンタランスに流れる音楽も一新し、映画音楽のような雄大な感じの音楽が出来上がってました。
映像で見ると、子供連れのくじらは、1頭だけより雄大な感じがしたそうで、
そのスケール感が音楽にも現われていました。
石井さんの説明によると、───
くじら親子の映像を見ていると、子供はいろんなものに興味を持って、動き回り、
親から離れると慌てて親のそばに戻ったりととても可愛らしいそうで、
この赤ちゃんは、左に行こうとしたところが、お母さんがゆったりと反対方向へ
行こうとしたので、慌ててついて行こうとしている形を現しているとのこと。
そういう説明を聞くと、尚更赤ちゃんがかわいく感じられます。
良く見ると体の向き、尻尾の角度など母親とは違っていてとても面白い。
ただ単にミニくじらを付け足したのではなく、ストーリを考え、形を考え、
こだわりを持って作られたことが良くわかります。
子供はどんな動物もかわいらしく出来ていて、それが武器になっている。
ということも言われてました。確かに。
親が面倒を見ずにはいられないようにかわいくなってるんですね。
自然の摂理はすごい。
また、子供は親を見て育っていくというけれど、親は子育てに一生懸命で、
その為についつい自分が子供だったときのドキドキした気持ちを忘れがち。
このくじらの親子を見て、子供の頃の気持ちを取り戻すきっかけにして欲しい。
と言っておられました。
とってもいい話で感動しました。
イタリア帰りで恐らくとてもお疲れだったと思いますが、
30分たっぷりとお話してくださってとてもいい時間を過ごすことができました。
そして、このくじら親子を心の宝物にしていきたいなぁ、と思いました。
すてきなプレゼントをありがとう!
最後は風船を1つ手にとり、
「これ、もらっていいですか?」さらに、
「みなさんよいお年を。」
ってもう年は開けてるよ〜。と突っ込みの笑いの中退場していかれました(笑)。
ということで、愛と感動の子くじら誕生セレモニー報告でした。
ピンボケスナップ(笑) ↓
最終更新日:2004年10月30日