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D-DREAM
DRAGON DREAM ORCHESTRA 2001
2001.12.11 愛知県芸術劇場・コンサートホール

<ネタバレ無し>
レポート by シベリ庵(敬称略)


<前書き>
基本的に、本家や他の媒体でビュー本人がバラしてるものは、
そのまま書いています。

また、この日限りのことは曲名も書いています。
ハプニングやトーク自体は、その日その日で違うでしょうから書きます。

―――――――――――――――――――――――――――――――
トークと様子を中心にレポしたいと思います。
睡眠不足状態の参加で曖昧な部分有り。
トークの内容はあくまで記憶したものなのでニュアンス的なのはお許しください。
行かれた皆様、フォローお願いします。m(__)m

舞台は、勿論中央にオーケストラの席。
でも、ただのクラシックコンサートではありません。
D−DREAMです。
左右には、左右対称に『あの』オブジェが。

ある曲の時に、ホログラムのように浮かび上がるオブジェ。
なんて美しい!ビュー様そっちのけで見とれる時も。←オイオイ(;^_^A
平面で見ていた時よりも、曲線が強い感じがします。
例えると、白鳥の首のような、、。
、、余計わかりにくいですね。スイマセン。m(__)m

曲が変わる毎に色が変わる照明で浮かび上がる、
曲線の部分、凹凸の部分、つや消しの質感、、。
このぉ〜 当てられ上手!(;>ω<)/←謎!

その他、後のコーナーに使われるものが既に舞台右側手前に。
普通なら、違和感があるかも知れないけど、
ビューの作品の一つ(1セット?)だからこれも、オブジェのようです。(^_-)
薔薇じゃなく、カスミ草が飾ってあるのがD−DREAMって感じ♪

ドリンクコーナーのお水もストロー水筒とかではなく、
カットグラスのデカンタとグラス。
ん〜、D−DREAM♪(^_^)

舞台左側手前にも、スツール椅子。
バラードを2曲歌われた石井さん。
最初の辺は、歌う時、マイクスタンドの前にすっと立たれ、
手の動きのみで控えめなアクション。
D−DREAMって感じです。

終わると汗を拭きにドリンクコーナーへGO。
「ゆっくりとした曲、、、、バラード歌っただけで汗が出る。(笑)
 如何に小心者な男か、、。(笑)」

、、確かに動きがないわりに、汗だくです。(笑)

「今日は来ていただいてどうも有り難う御座います。」
と、オーケーストラ・指揮者・チェン・ミンさんの紹介。

「こんな風にオーケストラとするのは初めてなんですが、
 小さい頃(?)からの夢でして、D-DREAMと名付けたわけですが、
 今日は皆様を私の夢に付き合わす訳です(笑)。
 最後までよろしくお願いいたします。」

右手で左手の小指の指輪や、付け根をいじりながら話す、、。
それを右手左手を反対にして同じ事したり、、。
口元にもっていかないだけマシ?(笑)

お静かな話し振りに緊張の色が、、。(^_^;)

「映画を二つばかり撮ったのですが、一つ目が先程から聞いて頂いた河童、
 もうひとつが今から聞いていただくACRIです、。」

椅子に座られるビュー様。
左足を椅子の足にかける、アートヌードではお馴染みのお姿。
座り姿もキマってます。そのポーズのまま固定。
緊張のオーラが感じられます。

多分この時の頭の中は、次の段取りでパンパンだったでせう。
とても、音聞いてる余裕なんて、、。(~_~;)

でも、何曲かする内に、腹をくくったのか、
股を広げ気味に両足を床につけて、
膝に手を置く男らしい座り方になって、
『追いかけて』の間奏部分の時みたいに、
音に合わせて体を揺らされてました。
それまでは、身の置き方にも戸惑いが見えてましたが、
緊張がすこし解けてきたんでしょうか?(^v^)

曲が終わる度ごとに左右に拍手。几帳面な方。



久石さんとのトーク。

久石さんも緊張されてます。伝染したのかも。(笑)
呼び込んだものの、少し間が長く、思った方向から来られないので、
どちらから出てくるのか、左右を見るビュー。

私たちも同じ気持ちで左右見てました。(笑)

左:石井さん、右:久石さんで着席。

石:「お会いしたので一番新しいのは、コンサートですよね。
   はじめてお会いしたのは、僕のFM番組ですよね。
   初め恐い人かと思ったら、すごく優しい方で、、。
   オーケストラにもそんな感じですか?
   それとも、『「おらぁ!そこ違うだろ!』って。」

久:「外国とかだと、フォルテ!ピアニッシモ!といっても、
   最後にプリーズを付けたらOKなんですけど、、。
   いやぁ。指揮者はそんなのじゃないですよ。皆さん。
   ねぇ〜。(と、指揮者の稲田さんを見てアイコンタクト)」
   もう、『そこ〜して、もらえますぅ〜?』ってお願いする感じです。」

石:「僕もそうですよぉ。」
   『そこっ!もうちょっと!そこ〜してもらえませんでしょうかぁ〜?』
   って、、。
   監督ってもっと、ふんぞり返ってるもんだと思ってたんですが、、。」

久:「違うんですか?そこに居るだけで皆さんやってくれませんか?」

石:「いやいや、映画が完成するまで、もう何百回頭を下げたか、、。
   僕ねぇ、ダメなんですよ。憎まれるんです。こうやってないと。(^_^;)」

確かに、、。
黙ってると、顔が整ってるだけに、ツンとして見える、、。
意外に三白眼だし、、。この種の苦労は同じ三白眼としてわかる。“(-_-)

久:「僕も、『すいませんがぁ〜、そこもうちょっと強くお願いします。
   (物腰優しいが、語尾はちょびっと強い。)』ってね。
   でも、心の中は同じですよ。(笑) そりゃこんなに人数居ればねぇ。」

石:「そうですよね。迫力ありますよね。
   これだけの人数、それも一流の音楽家が、
   一つの音に向かって出していくわけですから、、。
   僕、久石さんのコンサート行って良かったですよ。
   全然勝手が分かってなかったですからねぇ。
   あれで、音の出方とか、あわせ方とか少し感じがわかったような
   気がします。」

石:「この間、久石さんは映画を撮られましたよね。
   映画は実写は大変ですよね。アニメも大変ですけど、、。
   打ち合わせとかで、行かれますでしょ?」

久:「そんなに現場は知りません。行く事とありますけど、
   いつ行っても、みんな机に向かっているだけですから、、。」

石:「そうですよね。(笑)」
  「宮崎監督は、恐いですか?(^_^;)」

久:「宮崎監督は、恐くないですよ。」

、、質問が、そればっかり、、。(~_~;)

石:「、、僕は、人を優しいか恐いかで、まず分けるんですよ。(^。^;)」

久:「物腰はやさしいです。中身はそうかも。(笑)
   子供がそのまま大きくなった感じです。」

石:「そうですよね。緻密に計算して出来る訳じゃないですからね。
   やっぱ、映画は感性を大事にして〜、(ウンヌンカンヌン〜続く)」

ここら辺のビュー、上っ滑りな喋り。返事や返しに、いつもの冴えが無い。
すぐ同調してみたり、やに突っ込んで話の部分をつかまえて掘り下げてみたり、、。
この調子では、なに話してるのか、後で覚えてるかなぁ〜?(~_~;)

久:「北野監督は、すごくシャイでね。あまり喋らなくて。
   打ち合わせに行っても、挨拶して、タバコ吸って終わってしまう。
   それじゃあんまりなので、聞くんですけど、
   『前もうまいことってるから、いいじゃない』って言われるんです。」

石:「いいじゃないですか、楽で。」

久:「楽じゃないですよ。すごいプレッシャーです。」

「はぁ〜」と、両太腿をさする久石さん。
久:「緊張してるんですよ。上がっては居ないんでけど、緊張してるんです。」

石:「いや、上がってないなら緊張して無いでしょう?」

久:「あまり、こういうトークとかに慣れてないですから、、。
   自分のコンサートならこんなに緊張しないんですが、、。」

久:「リハーサルでも今でも聞いてたんですけど、
   石井さん。いい声ですね。
   オーケストラと石井さんとの声が、
   オペラ歌手の、テノールやバリトンの出来上がった声じゃなくて、
   でも、すごい響いてていい声なんですよね。」

どう応えていいのかほんの一瞬動きが止まる石井さん。(笑)
まだまだ、緊張の久石さん。お二人で下を向く場面も。(笑)

おもむろに久石さん。お手柔らかにという意味なのか、
久:「石井さんのファンは優しいですよね?」

石:「そうっ!オレのファンはやさしいですよっ!」

緊張緊張の感じだったのに、ここで椅子から立ち上がっての発言。
「ウチの子を誉めてくれた」みたいに笑顔でスゴイ嬉しそうです。
そんな嬉しそうにされたら、、、こっちも嬉しい。(^v^)

石:「こっちにあわせてくれるんですよ。
   女性ファンが多いからでしょうか。
   『ちゃんとやれるかしら』って。(笑)

   でも、こっちが振り回される時もあるんですよ。(^。^;)
   、、、女の人は、、、強いですよね。やっぱり。
   こう、手の上でコロコロ転がされてる感じがする。
   今日でも、『はぁ〜い、真面目に歌ってご覧.』ってね。(笑)」

↑バッ、バレてる。(;^_^A(爆)

石:「オレね、2日前に熱が出て、プレッシャーで熱が出たんですよ。
   知恵熱。(笑) 医者に行ったら、風邪じゃなかったんですよ。
   声も出るし、、。いつも診てもらっている主治医には、
   『プレッシャーかかることないですか?はぁ、そ〜ですか、
   他に症状がないから、いつものコンサート熱ですね。』って
   言われたんですよ。(笑) もう、いいんですけどね。」


でも、上を向いた時のアゴがいつもと違う。やせている。(やつれてる?(^_^;))

肌が荒れてた。いつもの艶がない。あれは胃を悪くしてると思う。
ACRIの時のようなストレス性のアトピーでも出てないといいけど、、。

久:「自分のところで、自分の曲でするのはそんなに緊張しないんですが、
   こんな機会はあんまり無いから、緊張しますね。(;^_^A」

石:「いつも、オーケストラをとりしきってされてるんですもんね。
   こう、楽器を弾かれる方って、楽器の前に立った瞬間に変わりますね。
   こう、何て言うか人じゃなくなるっていうか(客席(笑))、
   なんかね、それまでとガラッと変わるんですよ。
   ホント、人間じゃなくなる。
   羨ましいんですよ。オレなんかには、、。」

久:「(^_^;) 石井さん、、。(~_~;) そうやってプレッシャーかけてます?
   さっきからプレッシャーかかってるのわかりますか?」

石:「僕も、さっきイイ声って言われてプレッシャーかなり来ましたよ。(^。^;)」

大人の男性のお二人に、失礼を承知で申します。
「、、、、かっ、かわいい!! o(>_<)」

石:「ではここで今から演奏していただく訳ですが、
   ラピュタから、『風の通り道』と、
   え〜、あのぉ〜、じつはですねぇ〜、(モジモジ)
   ぼくですねぇ、ラピュタの『君を乗せて』って曲が好きで、、、
   良かったら一緒にやって頂けたら、、。」

久:「はい、分かりました。(^_^)」

石:「本当ですか!有難う御座います♪
   こんなコラボレート滅多に聞けませんよ♪(~_~)
   では、ラピュタから、『風の通り道』と、『君を乗せて』をお聞きください。」

良かった。トークでほぐれて、いつもの調子が出てきたみたい。(^_^)

ピアノの前に座って、スタンバイにかかる久石さん。
譜面をセットして、座りなおして、「よしっ!」と声を出したり、
顔を両手でピタッとしたり、、。入る準備をなさいます。
その後は、久石メロディーの世界でした。(^_^)

『君を乗せて』は、『ラピュタ』のサントラでは比較的平坦な歌い方を
されていますが、旋律が石井さんの歌い方によって、
『仰げば尊し』を歌われた時のように、石井さんの歌になってました。(^_^)

「最後に、僕の曲で、久石さんのアレンジで『想い』を聞いて下さい。」

前奏が特にアレンジされていて、久石さんしてました。(^_^)



演奏後、握手をしに久石さんのピアノの方に向かうビュー。
握手の後、久石さんから抱擁。ん〜、クラシックコンサートっぽい。(^_^)

久石さん退場。 ピアノを後ろへ下げる間のトーク。

「ねぇ〜、、、
 涙ぐんでる人有り。ニコニコして聞いてる人有り。眠っている人有り。(苦笑い)
  、、、何でもいいんですよ。聞き方は、人それぞれですから。(笑)」

(ここで、「静かに穏やかに喋ると、特に『ねぇ〜、、』って部分が、
 ミナコさんと話し方似てるんだぁ。(・_・)」と、新たな発見があった。)

「D−DREAMは、今までのコンサートと違って、
 アートヌードも違いますが、アートヌードは今までの延長線にあるんです。
 今回は石井の歌を聴いてもらおうと思って、企画してみました。

 皆さんの顔をみていて、いつも来てくれる知った顔とかもあって、
 いつもは、わぁ〜っと盛り上がったりしてるわけですが、
 今日は別の感じで紅潮して、みんないい顔してますよ。
 キラキラ輝いてます。(^_^)

 次は最後の曲で、、。(客席どよめく)
 ねえ、、、バラードは1曲が長いので、もう最後になってしまいました。」

と、チェン・ミンさんを紹介するものの、、、
後ろには風の音。  違ったようです。(^_^;)

「あっ、えっ、次が最後じゃなかったですね。
 『ピアノがはけますので、話し伸ばしてください。』って言われてたので、、。
  (だから、段取り間違えたって意味?) こんな男なんです、、、。(-_-;)」

いや、そこまで言わんでも、、。(^_^;)
そして、直接関係ないのに、スタッフに言われた事、そのまま言うなんて、、、
かなり動揺してる?(;^_^A

それも、男性的な動揺の仕方?
女性ならこんな時、スタッフに言われた事なんか
関係ないから言わないもんね。(^_^;)

で、周囲を見つつ、少しニヤケながら
「風が吹いてきました。」と、あの曲へ。

そして、次に周りを見ながら、
「次が本当に最後の曲です。(笑)」

と最後の曲へ。で、本編終了。



拍手で見送りますが、オーケストラは動きません。
他の方のレポを見て、『動かないで居てくださった』んですね。(^_^)

で、アンコールが終わっても、鳴り止まない拍手に、
再び、ビュー様&チェン・ミンさん登場。

そこへ、赤い薔薇の花束を持って、反対方向から久石さんが登場。
花束を石井さんへ。
でも、久石さんは既に薔薇を1本抜かれていて、
その1本を久石さんからチェン・ミンさんへ♪ やるぅ〜♪(^。^)

そして、石井さんの花束からもう1本抜いて、ビュー様にうながす。
うながされるまま、ビュー様はそれを客席に投げる。

あんなに今日は静かだった客席なのに、
この時の反応は素早かった!(爆)

いつものアダっぽく、不敵な毒舌は何処へやら、、、。
ΔQI東金の誕生日の時ほどじゃないけど、
『ビューチー』というより、素の石井さんだった、この日。
それだけに、歌声もダイレクトにこちらに伝わってきたような気がします。

初めは、こちらも手に汗握る程の緊張が伝わってきましたが、
チェン・ミンさんや久石さん、稲田さん、オケの方と曲の合間に交わす笑顔。
最後はゆったりと会場全体を見渡してお辞儀してくれました。
最後の笑顔、とっても素敵でした。(^_^)



<あとがき>

ゲストの久石さん。
トークでも、この最後の時でも、
これが年長者の気配りというものかと思いました。
素敵な方です。初日のゲストで正解!

まあ、他の日の方も人間的にもトーク的にもフォローしてくれそうな方ばかり。(笑)
不慣れなコンサートだから、考えたな?ビュー。(笑)

ビューさまのお歌も素晴らしく、
マリンメッセのときより、更にオーケストラとの一体感があり、
表でリズムを取ってる箇所があったり、アレンジが変わっていたり、
自分のものとされていて、感動、感動でした。

もうっ、o(>_<)oす〜〜〜〜〜〜〜〜〜んごいっ練習してたんだと思う。
福岡の頃に比べたら、うまく合うようになってる。
だから、成果を聞いてくれって感じかな?(笑)
発表会な趣きあり。(笑)

それと、ここからはウダ話になりますが、

バンドのときと違って、指揮者が居るわけですから、
「おらぁ〜!」って感じで自分のペースで進めるんじゃなく、
自分も全ての流れの中に身をゆだねて進まないといけない訳で、、。

それが、まだしっくりしてないような、、、
「ストレスになってるんじゃないかな?」なんて、ふと感じてしまった。(^_^;)

緊張の中にも、居心地が悪そうというか、
ステージで人がするのをじっとして見てるのに、ムズムズしてる感じ。

まあ今回の場合、自ら望んでその状況に身を置いてる訳で、、。(^_^;)
後半は、それも楽しむ余裕が出てきたようでしたが。

初日を名古屋にしたのは正解では?
いつでも、されるままを受け止め温かく見守る土地柄ですから、、。

まあ、今のオトナになった石井さんだから出来てるだろうけど、
前なら、とても無理かも知れない。(~_~;)

でも、この頃の石井さん。
映画の時みたいに、いやに真面目な感じもしたり、、。
飛びぬけた発言は見られず、お話も、耳当りのいい言葉ばかり、、。

普段からですが、いつもに増して、
周囲に、とても気を使ってるようで、、。
後に、ほとぼりが冷めた頃に、
後日談が本人からあるかも。(爆)

まあ、そこまでしても自分がしたかったんだから、
最後まで頑張ってもらいましょ♪(^_-) ←結局、そうなる。(爆)


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