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DRAGASIA
Welcome to Asian Disco

2000.7.8 神戸国際会館

<レポート>

待ちに待った神戸でのコンサート、新生神戸国際会館 。
少しずつ出来上がっていくこのホールを見ながら、ここにテッペイちゃんが来てくれたら……、と思っていたのは私だけではなかったでしょう。
国際会館でのコンサートは、なんと91年の米米時代に行われた、ANTI SHARISHARISM 以来ということで、9年ぶりなのです。もう神戸っ子が首を長く〜くして待っていた今日の日でした。

神戸というと震災がつきまとう。この日参加した神戸ハニー & ブラザーの中にも被害にあった人がたくさんいらしたみたいです。この日神戸のために特別に「あの曲」を披露する ─── 、とコンサートに先駆け宣言しておられましたが、この日はとっても感動的なライブとなりました。

当日、私は結婚式出席のためMCからの途中入場となりました。

焦る私に配慮していただいたタクシーの運転手さん。
信号無視すること2回(笑)。本当に感謝してます……。

さて会場に入ると、MCの真っ最中。
21世紀についての話題になり、
「21世紀を迎えても納豆食ってるとは思いもよらなかった」とか、
「宇宙旅行は○億円かかるそうで、そのうち56万円くらいになるかな? そしたら、宇宙でコンサートをするんだ。みんなふわふわ浮いちゃって、席なんかも関係無し。料金は、56万6千円くらいにして、そのうちの6千円がチケット代というわけ。」
などと勢いづいて話しておられました。
MCは聞きたいし、席には行かなきゃいけないしで大変でした〜(笑)。

周りに気兼ねしながら、席へ進む。こういう日に限って前だったりする(爆)。そう、今回のツアーでは一番前の8列目。しかもドまん中。ほとんどびゅーちーの正面でした。

そして、にコスチュームチェンジショーへ突入。これも前回の大阪と同じ。衣装を着替えるのも、水を飲むのもなんでもショーにしてしまうびゅーちーというわけです。
すっかり軽くかったところで、びゅーちー、ご自分のことを「バリ島かなんかのホテルの人みたい。」
などと言っておられました〜。さらに、
「お客様〜、お荷物を〜」その動作に客席は笑いの渦。

今回、一緒に行こうと思っていたチャコが仕事で来れなかったのでホームページで知り合った方とご一緒することになったのですがもちろんお会いするのはこれが初めて。
メールで聞いてたとおり、あでやかなピンクのアオザイをお召しでした。 これが、ごまさまとの最初の出会いでございました。
私はというと、結婚式帰りだったため、ドラガジアのコンセプトにはまったく合わない冠婚葬祭用衣装……(笑)

慌しく、「はじめまして」
と挨拶を交わし、反対隣のブラザーにも会釈をし、準備万端。

「さあ、やったるでー!(笑)」

と内心意気込むワタクシでした。
しかし、MCの最中に目の前でゴソゴソやられるものだから、びゅーちー様も気になられたようで、ちらちらと視線が。。。きゃー!スンマセン。でもちょっとウレシー。

さて、びゅーちーの声が、何たらガスを吸い込んだような甲高いものに変わると、待ってました、「反省2000」。
しゃべりながら
「オレは保険金詐欺の犯人じゃないよ」。
ってちょっと古いネタで会場を沸かして、超脳天気なこの曲が始まる。
これは自分のチャランポランさを反省しつつも、楽したい。とか女欲しい。とか、カネ欲しい。などといいかげんなことばかりほざいている男の歌です。
コータローとマリーザの踊りがまたコミカルでいい。あっという間に会場は幼稚園状態になってしまった。
至近距離で、「オンナ欲〜し欲〜し欲〜しよ〜」とやるのはこっぱずかしい( 爆)。

続いては、普通の声(といってもオカマ口調。 ─── ぜんぜん普通じゃないか。)に戻り、

「あかんて。あかん言うてるやろ〜。」

───  この関西弁は「KAMA KAMA」という曲の冒頭部分のセリフなのです〜。タイトルそのまま。オカマちゃん達の歌です。
「カーマカマカマ、カーマカマカマ……」という人を食った曲。なんですが、そっか、これって80年代にブレイクしたあの名曲「カーマは気まぐれ」(by カルチャー・クラブ)をパロってる? 

まあそれは置いといて、この曲の振り付けをしたのが、ビューティーの実の妹ミナコちゃん。米米で親しんだミナコちゃんの振りということと、踊り解説のビデオで予習済み、ってことから、振りはみんな完璧でした。左隣のブラザーも完璧! ブラザーががんばってると嬉しい〜。そして、私も何とかついていけました。。。練習してきてよかった(笑)。

この曲にはファンクラブのHPで大ブレイクした「床叩き」なる振りが含まれています。
間奏部分、よろけながら倒れていって、─── 床を叩く 。というもの(爆)。

コンサートで床を叩いた。という報告が相次いでいたものの、いくらなんでも床はちょっと叩き難かったので、かがんで前の人の座席を叩きました。ふと見ると隣のごまさまも、さらに反対隣のブラザーも叩いていました(笑)。神戸会場で床叩きをやった人がいるかどうかは定かじゃございません。。。

その後は、米米時代の曲で「でました。プルルンじいさん」。 なんちゅうタイトルなんでしょう。(笑)知らない人が聞いたら、「何じゃこりゃ?」って思いますよね〜。SORRY MUSIC ENTERTAINMENT にも収めらている立派な楽曲です(爆)。テーマは「じじいディスコ」(笑)老いてなお現役の元気なおじいちゃんを歌ったうたです。

お次は、マリーザが踊りながらラップ調の歌を披露。さすが動きがしなやか。大きな扇を持ちながらの神秘的かつ東洋的なナンバーでした。

曲調が「チャカチャン」風に変わり、着流し姿もイナセな、コータローあ兄ぃの登場〜。「お控ぇなすって」風の動作でバンドのメンバー全員に挨拶をしてまわる。こういうのがなんと似合うんでしょう! いよいよこの日のメインディッシュの始まり始まり〜。

さて、コータロー扮する「古林」の紹介で、いよいよ、世紀の演歌歌手。「備前饅頭郎」先生ご登場〜〜!!

「きゃーーー! せんせーーーー!!」客席、割れんばかりの拍手。

─── 、でてきたのは、志村けん?と見紛う付け鼻付け髭老人。龍の着流し。金のマイクには数珠についてるような紫のふさがついている。そして、よぼよぼとした歩き方に会場大爆笑。登場するやいきなりのご挨拶がイケテル。

(先生)
「え〜この度は、みなさまお忙しい中、佐々木家、鈴木家の結婚披露宴にお越しくださいましてぇぇ」

うわ〜。結婚式ネタは初お目見えかも。本当に披露宴帰りの私にとっちゃあなんてタイムリーな台詞だこと!

(古林)
「……先生……、」

(先生)
「ごぉぉぉぉ〜〜(すごいオヤジ咳!) ─── 看護婦さん、こんなに小さなコップじゃ溢れちゃいますよ」

(古林)
「……」(呆然として見守るのみ)

(先生)
「校長先生、そんなアナタをさしおいて私からスピーチできませんよ。どうぞ、先に、、、お願いしますよ、校長先生。。。 ─── 、 まあ、校長先生こんなところでお目にかかるとは、先生も案外隅に置けませんな。キャサリンを呼んできましょうか。いえいえ私は後で結構です。先生先にどうぞ。私はおこぼれをいただければそれでいいんですから……」

(古林、その間 沈黙)

(先生)
「(古林に気付く)何だ、古林じゃないか。今日のワシの立ち位置はどこだったかな」

この『立ち位置』というキーワードが出ると場内がどっと沸くのです。

(古林)
「あ〜先生。やっと帰ってきてくださった。今日の先生の立ち位置はですね。」   
と、舞台中央を指し示す古林を尻目にまたもよろよろと歩き回る先生。

(古林)
「先生っ!もうしっかりしてください。今日は先生のリサイタルではございませんか」

(先生)
「何、リサイタル? わしゃブライダルじゃないの?」

(古林)
「今日は先生の芸能生活60周年のリサイタルでございます。ほらみんな先生を待ってらっしゃるんですから。」

(先生)
「(突然我にかえる)おお、そうじゃったそうじゃった。(客席に向って)バンドのみなさん今日はひとつよろしくお願いいたします。(背を向け、バンドに向って)さ〜あぁぁぁ、それじゃあ行ってみましょ〜〜かぁぁぁ」

(古林)
「先生 ─── 、、お客さんはこっち……。」

(先生)
「古林、今日のわしの立ち位置はどこだ。」

(古林)
「先生の立ち位置はですね。ここでございます。」

先生
「あ〜ここか」といいつつ、ポーズを決める。それに合わせて「ポン」という効果音。

先生は何度もポーズを決めて、「ポン」を鳴らさせている。古林もそれに合わせてポーズ、またポーズ。

突然先生動きを止める。古林、一人でポーズをし続け、会場の笑いと注目がコータロー1人に注がれる。すると先生突然お怒りになり、古林めがけて扇子を投げつける。見事命中。すごいコントロール。

(先生)
「今会場の注目がオレじゃなくてオマエにいったじゃないかぁぁぁ!」

(古林)
「すいません。……じゃ先生よろしいでしょうか。それではバンドさんよろしくお願いいたします。
備前饅頭郎がお贈りするあの名曲『男同士』!」

(曲スタート)

というわけで、曲へ行くまでの長いことったら!先生の旅が長ければ長い程客は喜ぶというアリサマ。その上この「男同士」っていう曲。「ヤンチョ、ヤンチョ」の掛け声もイナセなんですが、実は「ホモ」サピエンスの歌なんでございます。テッペイ氏の調ド演歌調歌唱もさることながら、「何見とるんじゃ〜」というコータローの合いの手もステキ。1番を歌い終わり、コータローの台詞「人の目をまともに見られんヤツぁ、ドロボーさんじゃいぃぃぃ」で、またもや先生がタイムスリップ。クルクルと回りながらステージ中央のドラめがけて突進していくじゃあありませんか。そして「ぶつかる〜」と誰もが心の中で叫ぶ中、本当に先生はその頭でドラを鳴らされたのでした。「ゴォォォォ〜〜〜っっっん」とすごい音。あ〜なんと体当たりな演技!チャンバラトリオも真っ青です。

(古林)
「せ、先生……(苦笑)。今度は右ですか。先生その顔2万5千円もするのに……」

そう、東京のコンサートでは左側を壊してしまってすっかり有名になったんですが、一つ2万5千円する付け鼻なんですって。今度は右をやったみたいなの。でもお鼻は壊れてはいませんでした。やれやれ。

(先生)
「……痛い、イタイ、イタイ。ここに居たい。……おらシベリアなんかにゃ行きたかねえ。」

どうやらまた旅に出ておしまいになられたようです。ここからはもう誰も先生を止めることはできません。
ひたすらご帰還を願うのみ。。では先生の旅をたどってみましょう。

(先生)
「校長先生、キャサリンはどこへ行きました? ……看護婦さん尿検査は何時からでしたかな? ……奥さん、ダメです。そんな大胆な。ダメですったら。あなたはご主人がある身・・・。お宅のお子さんは、非常に成績が悪いです。このままでは進学は難しいでしょうな。でも安心してください。奥さん次第では私がなんとかしてさしあげましょう。……」

なんと言う多重人格者(笑)。古林はキャラが替わるたびにどう対応していいのやら眼を白黒させている。

今度は孫を連れたおじいちゃんに早代わり。古林はいきなり孫のゆういちろうにされて、手を引かれ、動物園へ……。

(先生)
「さあゆういちろう。おじいちゃんと一緒に動物園へ行こうな。……ほらキリンだんだ。首が長いな。。。ほれ叩いちゃえ!ペンっ! 今度はカバさんじゃ。大きな口だなあ。ほれゆういちろう、中へ入りなさい。」

とカバの口へ放り込まれるゆういちろう。すっかりふてくされて古林が階段のところに座り込んでいると、それを指差し先生 ─── 、

(先生)
「ほれ、猿がいるぞ猿が……馬鹿な顔してんな〜。エサを投げよっ」

かわいそうな古林は今度は猿にさせられて……。

すると客席に目を向けた先生、

(先生)
「 ─── 、みなさん手をこういう風にやってください(笑)」

ここで客も大道具に借り出され、手を左右に振らされて……、するとそれを見た先生 ─── 、

(先生)
「あ〜きれいなフラミンゴだ。」

あんまり旅がひどくて、すっかり戸惑いを隠せないコータロー。

(古林)
「今日はえらく長いですね(笑)」

(先生)
「当たり前だ。ここにチケット代の4000円分がかかってんだ。」

会場爆笑 ─── 。

(先生)
「(古林に気付く)おっ! 古林お前は一体何してんの。……しかし1番歌っただけで俺はなんでこんなに疲れてんだろ(爆)」

それを受けて、

(古林)
「今日はどうなることかと思いました。」と言えば、

(先生も)
「わしも思ったよ」(笑)

さて、いつものごとく古林の解説が入る。

(古林)
「それでは、古林いつもの如くまとめさせていただきます。まず先生、ここは神戸だとう認識はございますか? ここは神戸国際会館でございます。そして今日は先生の60周年リサイタルでございます。打ち合わせではこの『男同士』は3番まで歌うはずでしたが、途中の『ドロボーさんだ』のところで、クルクルクル……とお回りになって……で今ここに戻ってこられた。と、こういうわけです。……ではドロボーさんだ」のところからスタート」

というわけで、ポーズも決まったところで、ミュージックスタート。

(曲『男同士』2番より)

見事歌い終わった途端、急に苦しみ出す先生、「ううっ……目が……目が見えない。」

(古林)
「先生……」

(先生)
「カラスが飛んでいかぁ……。わしはもうダメだ。古林よ。俺の後を継いでくれ。これからお前は古林明の名を捨て、備前饅頭郎の二代目、備前小饅頭郎として(笑)俺のあとを継いでくれぇ……」

(古林)
「せ……先生……」

(先生)
「でびー曲は……、今、孫(マゴ)って曲がシットしてるから、胡麻(ごま)ってのはどうだ・・・(笑)」

(古林)
「……胡麻……ですか?」

(先生)
「小さくても大きなエナジー。エクスキューズミー?(新ギャグ登場?)」

(古林)
「なるほど。さすがは先生。読みが深けえや。」

古林が感心していると、急に先生が苦しみ始める ───。

(古林)
「先生!大丈夫ですか。先生っ!」

それに合わせて客席からも「先生っ〜〜!」

(先生)
「(起きだす)なんだオメエら! 今いいとこなんだ。泣くところなんだから。先生なんか言うな〜。」

もちろん言うことを聞くわけはなく、さらに客席の声は大きくなる。

何度かコレを繰り返していると、そのうち古林は苦しむ先生を尻目にギタリストのコンダくんと立ち話。先生はそれにチラチラ目をやりつつ、わざとらしく必死で苦しんでいる。一向に気付いてくれない古林にしびれを切らして、本日2回目の扇子投げは見事に古林のアキレス腱に命中!

(先生)
「俺が苦しんでるのに何で来ないのぉ!」

と、すねておいでになるのもなんとも可愛い。

(古林)
「すいません。先生大丈夫ですか。」

(先生)
「ああ、もうダメだ。さらばじゃ。」

がっくりとこときれる先生。古林の絶叫 ───。先生に取りすがったところで、

(先生)
「(むっくり起き上がり)午後から尿検査だったんだ……」

と、呆然とする古林を尻目に一人はけていかれました〜。

今回のキャラは、近年最強のもので、ファンの間でも先生人気は高まる一方です。特に神戸の出来は良かった〜。

先生を見送って、ピンになった小饅頭郎、歌うは『胡麻』。番傘を持ちながら和風ラップ調のこの曲は、なぜか耳に残る〜。とくに「サッサ イヤ ササー」の掛け声がステキ。

小饅頭郎がはけたところで、メロウなソプラノサックスの音色が会場を包み込む。
この曲目当てのファン多し。
艶やかで色っぽい「ROPPONGI (六本木)」。
大阪でもやられましたが、番傘をさして登場のテッペイちゃん。かっこよすぎる〜! 光りモノの衣装になぜか番傘が以外に似合う! おまけにこの日はその姿を真正面で拝見できてあたしゃ、と〜〜〜っても幸せでした!
「絡んだ腰、絡めた指、ほつれた」
という歌詞のところのテッペイちゃん、色っぽすぎる〜。そのリ仕草、しなり方、指の動き……。真正面でヤラレてしまい完全に腰砕けになってしましました〜(爆)。

次は、ニューアルバムにも収められている「TIME」。さわやかなポップスで人気高し。メロディが爽やかなわりに、「白い首筋をなぞっていけば……」なんてドキッする歌詞もあり、ここでもびゅーちーの悩殺セクシー仕草にまたもメロメロ。

びゅーちーの声にエコーがかかり、

「石井ビューティーショー」のコーナーへ。

これはびゅーちーの一人芝居のコーナーです。この日の展開は次のようなものでした。

海岸へ散歩にやってきた男女。

男「奥さん、やっと2人きりになれましたね。ダンナさんには気付かれていませんね。……さあ奥さん脱がせますよ。……」
ここの囁くような声! はっきり言って罪です!(爆)しかしその後がいけなかった(爆)

「……チャックを下ろして……(大爆)」

びゅーは「ファスナー」ではなく「チャック」と言った〜(笑)。
奥さんの後ろ開きのワンピースの「チャック」を下ろす男……。「チャック」はくるぶしまで伸びていた(笑)。その手つきがこれまたセクシー。
「チャック」のおかしさとあいまって私は悶死。

そこへ向こうからジョギングの人が……。
慌てて奥さんに服を着せる。
走り去ったのを見計らい自分も脱ごうとすると、今度は猟師がやってきた。
またもや服を着直す二人。
猟師が去って「奥さん……」と再開すると、今度はジョギングランナーが帰ってきた。
「すいません。また、戻って来られます?」と確認する男。
戻ってこないとの答えを聞き、安心して服を全部脱ぎ、
「さあ、海へ捨てましょう!」と衣服を投げ捨てる。

「さあ、僕らはアダムとイブだ。この葉っぱをつけて(笑)。」

2人は葉っぱをつける。男は開放感から「ヒューヒュー」と叫びながら自分の○○を振り回す。この動作に会場は爆笑。すると──

「大変だ!今度は高校生の集団が走ってきたぁ!!」というオチでした。

「そんな奥さんの為にこの曲をプレゼント」ということで、「石井ビューティーショ」はこの曲の長〜〜い前振りだったってぇわけね。
曲は、「熱愛」。ラテン系のサウンドといい、言葉遊びが効いている歌詞といいかなりの名曲だわ〜。

さて、ここからコンサートは佳境へと入っていくのです。
暗転の中光る玉を持ったマリーザ登場。幻想的な雰囲気の中、ステージへ進んでくる。それはまるで眠れる龍を呼び覚ます儀式のような荘厳な雰囲気。
ステージ奥の扉が開いて強烈な光を背にコータロー氏登場。マリーザが光る玉をコータローに捧げる。受け取ったコータロー氏、再び奥へと戻っていく。マリーザが後へ続く。ステージ奥の扉のところで客席を向きポーズを決める二人。やがて扉が閉められたかと思うと、あたりが急に明るくなり、巨大な火柱が4本立ち上る。
そしてゆっくりと姿を現す巨大な白龍、その名も「たけし君」というらしい(笑)。下手から上手へと会場をひと睨みしていくたけし君は圧巻……。

ここからは、アジアンディスコの真髄を堪能できます。黒白の衣装に着替えたびゅーちー登場。まずはニューアルバムのオープニングを飾る「RIBIDO(リビドー)」。カッコイイったらありゃしない! マリーザのダンスが華を添える。これがまたカッコイイのよ。
続けて「我意(GUY)」。このコンサートのポイント曲でしょう。コータローも登場してのダンス大会。いや〜、コータロー兄さんシブイのなんのって! このあたりから私は興奮の坩堝へ突入。 間奏で早代わり(着替え)を見せてくれるというオマケつき。そのかっこよさを余すところなく見せつけてくれたところで、ファンキーな「HIP SHAKE」。知ってる人は知っている。米米の国家「SHAKE HIP!」の2番煎じ曲。タイトルをひっくり返しただけという安易なネーミング(笑)。昨年の ART NUDE でびゅーちーから発表があって大爆笑となった。これはビデオで練習済みということで、みなの手が一斉に動く。トドメは「壮絶夜舞酒家(ソーゼツナイトクラブ゙)」というお馴染みの盛り上がり曲でした。

アンコール第一弾。
エンジェル・ショータイム。天使の羽をつけてびゅーちー登場。歌前と引っ込みで必ず笑わせてくれる。しかし曲は涙モノの「手紙」。これは初の監督作品、映画「河童」のテーマソング。
至近距離で観ると感慨もひとしおで……。丁寧に切々と歌い上げるびゅーちーに心打たれて熱いものがこみ上げてきました。さらにラスト近くでのリフレインでは、とても感情がこもっていて、びゅーの声が会場中に響き渡り、……。
感動でした。
それなのに歌い終わると、いつもの如く大袈裟な礼をし、笑いをとりつつ、斜めになってよたよたっと引っ込んでいかれました。─── こっちは泣き笑いでございました。

アンコール第二弾は、プレミアム・ショータイム。
前回のツアーに引き続き、なつかしの米米ドレー。踊りましたで〜(笑)!

そして、メインイベントは次にやってきた。
この日予告とおり、を披露されたのは、神戸の為に作ったという、

「まだわからない」

震災の時、米米は某「アサヒW酵母」のCM撮りでオーストラリアでロケをしていたらしい。超脳天気な曲だったので、あまりオンエアされなかったとのこと。「みんなが大変なときに、僕らこんなんなって踊ってたと思うと申し訳ない。」その後、チャリティコンサートを開いたこと。ミュージシャンとしてできることは音楽で返すこと。ということで、神戸のために曲を作ったのがこの「まだわからない」。2度ほどコンサートでも歌われましたが、懐かしいこの曲に会場は涙涙……。

歌の後、再びMCは続き、公団に移った人の孤独を思いやったような発言や、ソロになってから募金活動をしたことなども話されました。ちっとも知らなかった。また、
(びゅー)「最後に神戸に来たのは……(略)、神戸はとっても好きな街で、なぜかとてもエッチなんですよ(笑)。早く元気になってあのエッチ度を取り戻して欲しいです。」という発言もアリ。
─── 神戸ってそんなにエッチだっけ???

このままではしんみりしてしまうから、もう1曲と。
お別れはアンコールの定番「SHOW ME」
ところが、ここでハプニング発生! さっきの感動が途端に笑いの渦!
この日の「SHOW ME」、歌い出しから間違っていたびゅーちーでしたが、一度はや過ごしたものの、すぐにまたつっかえて建て直し不能りになり、

「タンマ!」

と曲をお止めになられてしました。またまたおいしいハプニングに客席は驚喜乱舞。(笑)。どうやらAメロを歌うところをいきなりサビから入ってしまったらしい(本人談)。そして、もう一度、

MCからやり直しをされるという律儀さで……(笑)。

ミュージック、再スタート!

曲が終り、ラインナップしてメンバー紹介。
興奮した観客がこのまま帰るのを承知するハズもなく、さらにもう1曲。「ENCORE」という曲でした。これもとても温かくて気持ちのいい曲で、ほんわかとした感動の空気が会場を包んでいました。

後半、本当に楽しそうに満面の笑みを浮かべていたびゅーちー。
身を乗り出すようにして、後ろや2階を煽っていたお姿に感動しました。

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