◇ MOON top ・ Live(index) ◇
TATUYA ISHII
and ASATO SHIZUKI
SPECIAL PROJECT CONCERT TOUR 2002
「MOON」
★メニュー★
<第1部>
MOON のテーマ
劇「MOON」
ガラスの月(by
hizuki)
WHITE MOON IN THE BLUE
SKY(by Ishii)
神話(by Ishii)
劇「MOON」
月の雫(by hizuki)
フラストレーション(by Ishii)
MOMENT(by Ishii)
劇「MOON」
浪漫飛行(by Ishii)
熱愛(by Ishii)
劇「MOON」
<第2部>
ムーンリバー+君の瞳に恋してる(by Ishii&Shizuki)
MOON DANCER(by
Ishii&Shizuki)
MC(by Ishii)
QUE SERA,SERA(by Ishii)
<アンコール>
ENCORE(by Ishii&Shizuki)
MC(by Ishii&Shizuki)
愛と青春の旅立ち
カーテンコール1
カーテンコール2
この日も前日に続いて、米達チャコと観劇。
席は、フェスティバルホールはじめての一列目。
立ち上がると、ステージがいい手乗せ台になる(笑)。
座ったまま首を伸ばせば、ステージから見たら生首が出てるように見えるというオイシイ席。
演劇が中心なので、一列目の恩恵は他のライブほどではないとはいえ、目の前にステージしかないというのはなんとも刺激的^^
表側の緞帳が引き上げられ内側より「MOON」ロゴ入りの白い幕現われる。
3拍子の陰影のある音楽。
マリーザの声。日本語訳がテロップになり「MOON」ロゴ下に流れる。
さらにキャスト名も。
白幕上へ。
<セット>
中央に階段。階段の上に大きな月。
階段の頂上には”せり”。
向って左手(下手)のステージ上には、パーカッション。
金ちゃん、ギターの近ちゃん。
その上にキーボード。トランペットのフッシー。
階段の右手奥に小さな扉。
さらにステージ上段には、上手より、AN2の巨大face。
ACRI風人魚。AN4の卵。そして、ハダカの男が4人お尻で繋がった形の風車。
前にはオッ〇イもあったらしい(爆)。
まったくもって不可思議な世界。
床は白と黒の格子柄。
さらに、フェスティバルホール名物、オケピットを潰してステージにした部分に
「MOON」のロゴが書かれている。
下手より、人形のような人影。
両脇にtoneのオブジェ。中央に置時計を抱えるようにしたSTONE
ANGEL。
時計の針は12:30を示している。
白と黒のストライプの衣装。シルクハットに白いマラボー。
顔には尖った鼻のマスク。
表情は分からない。
左右に振れる振子かと思いきや、光る玉を揺らしながら持っている。
中央まで滑ってきて、男が動き出す。
それは紛れもなくびゅーちーだった。
サーカスのピエロのよう。
大袈裟な身振りで客席にアピール。
やがてゆっくり階段を上がっていく。
この上がり方が特徴的。
だらりと垂らした手をゆらゆらと揺らして反動をつけつつ、
足を大きく横へ振り出しながら上っていく。
かなり練習したんだろうナ^^
頂上へ着いたところで、月に両手をかざし称えるようなポーズ。
そして退場。
役者陣登場。
すべての地上の権力を手に入れることのできる不思議な石「MOON
STONE」を
捜し求める者たち──。
スマイル(壌 晴彦)─
『情報屋』という仇名を持つ謎のトレンチコートの男。
ゼウス(ジェームス小野田)─
物理学者で自称『大学教授』。こうもり傘がトレードマーク?
ヒガシ(UME)─ 腕利きの狩人。
ペテロ(藤浦功一)─ お調子者のチンピラ。
謎の光る物体を見つけて意気込む4人。
ここで、ペテロ(藤浦)のトチリ発生。
「男という字は、田んぼに力と書くんだ」
というべきところを、
「田んぼという字は…」
と、言ってしまう。
客席、クスクス笑い。
ヒガシ(梅)の衣装は、アメフト風肩パットが特徴のHALの衣装。
さらに持っている銃も、HAL二人芝居の小道具か?
腰にぶら下げた大きな剣は……どうだったっけ??^^
忍び寄っていこうとするペテロ(藤浦)に、階段右手のドアより出てきたSTONE
ANGEL(石井)
に耳打ちされ(実際は精霊なので声は聞えない。)、ヤル気をそがれる。
どうやらこの扉は精霊にしか使えない扉のようだ。
登場人物の説明、物語の設定がセリフの中で語られていく。
強大な力を持つMOON STONE
は、守護神ともいえる恐ろしい龍「モラゴン」に守られており、
奪い取ろうとしたものはモラゴンによって八つ裂きにされるという。
4人は石を求めてさらに奥地へ進んでいく。
STONE ANGEL(石井)は扉の中へ消える。
照明が明るくなる。
階段の上に現われたのは、赤いスーツ姿の姿月あさと。
白シャツの衿を立て、黒パンツ、胸元に黒いバラの飾り。
ゆっくり下へ。
「ガラスの月」
CDで聞くよりはるかにイイ。
金ちゃんのソプラノサックスも最高。
そして、びゅーちーが階段の上に現われ、爽やかなイントロとともに
「WHITE MOON IN THE BLUE SKY 」が始まった。
メルヘンには欠かせない曲かも。
階段上にびゅーちーは、AN4の時の白のロングコート。
黒のインナー。濃い目のサングラス。
こちらはシングルバージョンのアレンジで、それがこの「MOON」の雰囲気にピッタリと合っている。
そういえば、サアカスの時もそうだった。
雰囲気に共通点がある感じ。
耳にとても心地いい。
久しぶりにこのバージョンを聞いてとても新鮮。
下には、ダンサー3名(梅さんと藤浦さんを従えた姿月あさと)
ダンスは新しくなっていた。
びゅーのダンスは微妙にテイストが違う。
ツアー前半はもっと独自路線だったらしい(笑)。
梅さん、口パクで歌っている^^
続けて、「神話」
藤沢潤子のために書き下ろした曲だとか。
びゅーちー、下へ下りてくる。
♪世界のすべての命が消え……
♪乾いた心、崩れる神話……
ビート感があり、とてもいい曲。
彼が歌った方がいいんじゃないだろうか?
体全体でリズムを取り、時に沈み込むようなポーズ。
今度は足を思いきり割って世良正則のようなポーズでのフェイク。
ワイルドだわ^^
♪光を光を…
のところで、RAIN SONGのように膝をつく。
やってるやん!カッコいいこと(爆)。
歌い終わり、階段脇のドアから中へ。
役者陣登場。
階段の上、月をバックに現われた美しいスルエット、アサート(姿月あさと)。
衣装は、AQIのサスペンダー付きロングコート。
ただし、色は黒。
突如現われたこの美しく得体の知れない男に不審の念を募らせる4人。
姿月さんの目がいい。
うかがうような目の表情。
何かを秘めているような、張りつめた目──。
アサート「まあ、オレはオレで探してみるさ。それに…ちょっとした当てもあるしな…アッハッハ……」
去っていく。
《 く〜〜、カッコええ〜》
この男が「MOON STONE」の有りかを示す地図の片方を持っているのでは?
血相を変え、アサートが消えた階段を上って追いかけていく。
どこでどう、移動したのか、階段脇のドアより姿月あさと登場。
白のジャケットに着替えている。
歌舞伎の早代わりっぽくて楽しい。
ここで、曲。
タイトル不明。恐らく姿月さんのオリジナル曲。
フッシーのトランペットソロは、ミュート(消音器)をつけての演奏。
びゅーのコンサートで、何が聞きたかったかというとホーンの音色。
特にトランペットはミュートをつけた音が大好きだったので、この曲にはハマってしまった。
リズム感のある曲に客席からは手拍子が起こる。
♪月の雫胸に落ちた〜〜〜♪
のあとのジャジャジャジャジャン!というキメが好き。
そのあとのサビでは姿月さんの手のしなりが最高。
間奏では3回ターン。そして足上げ。
このキレ!軽やかさ!^^
「愛を込めて…」のリフレインを歌いながら階段を上がっていく。
上からは黒い服に着替えたびゅーちーが降りてくる。
すれ違う二人。
1列目より見ると、目をまったく合わしていない。
ちょっと「AFFECTION」を思い出させる。
びゅーが下へ下りたところで、ジャジャジャジャジャン!
と曲が終わり、ストップモーションでキメ。
…ニクイ……(笑)
今度はびゅーちーの曲。
曲目「フラストレーション」
金ちゃんのテナーサックスソロが渋い^^
あまり好きではないけれど、テーマ性があり、このコンサートには欠かせないだろう。
衣装は、黒のロングコート。リボンタイ。ひらひらブラウス。貴公子風の帽子。
サングラスなし。手にはステッキ。
途中、びゅーが階段を2、3段登ったところで背を向ける。
背中越しに下手をうかがうと、下手よりスマイル(壌)、ゼウス(小野田)、ペテロ(藤浦)、ヒガシ(梅)。
自分の前を通り過ぎたところで、足を踏み変え、背中越し去っていく4名を見送る。
ステージに戻って歌。
歌い終わり、暗転。
帽子を脱ぐ。
さらに「MONENT」
米米のラストアルバムに収められた曲で、テッペイちゃんの心情が表現された歌詞が特徴的。
素直な心情表現に当時びっくりしたものだった。
歌詞を噛み締めながら歌うびゅーちーの表情を見つつ、
あの時から、ここまでの軌跡を思い起こしているのだろうか?
とてもイイ顔をして歌っている。
最後、歌いつつ階段を中ほどまで上がる。
暗転。
その間にびゅーは仮面をつける。
バイオリンソロ。
月が煌煌とその美しい光を地上に降り注いでいる。
月の光を音で表現したかのような美しく神秘的な調べ。
合わせて、STONE ANGEL(石井)がバイオリンの弾き真似。
月の光を操って人々を惑わしているかのよう。
ステージには2つの長いテーブル(実際は会議用の120cmの机だろう)
白いクロスに濃いピンクとパープルの照明がマーブル状に当てられている。
テーブルには4名が座って、月光を浴びながら食事の最中。
ピアノの静かな伴奏。
WELL COME VOICE案内用のCD-ROMに流れているBGM(だったと思う)。
ナイフ、フォークの先に小さな緑の豆電球がつけられ、手を動かすと、
暗がりの中で蛍の軌跡のように動く。
しばらくその光景を見せておいて、スポットが一人を照らしだす。
「今夜は月がとてもきれいだ。」
口々に月の妖しい魅力を話し出す4人。
月の美しさに、白昼夢のようになってしまう月光病にかかったらしい。
階段にはSTONE ANGEL(石井)が座っていて、セリフに合わせて当て振りをしている。
動きがとても滑らか。
(スマイル)「人は観てはいけないものから見たくなるものなのさ。」
(誰か)「見たら最後、深い奈楽のそこへとまっさかさまに落ちてしまう…」
まるでそれを望んでいるかのような STONE ANGEL。
そのとき、突如激しい声が降って来る。
階段の上に現われたアサートだった。
(アサート)「月の魔力にヤラレたな!」
STONE ANGEL(石井)、慌てふためいて階段を下り、扉より中へ逃げ込む。
東京では、慌てるあまり、反対方向へ走りかけて客席の笑いを誘ったとか……。
一同「またお前か」的反応をしつつ、ペテロ(藤浦)が、ヒガシ(梅)が、
さらにはスマイル(壌)までもがアサートの美しさに呆然となる。
やがて、3人を見限りアサートにつこうとするペテロ(藤浦)。
自分の利益だけしか考えてない4人が醜い争いを始める。
ヒガシが一味を抜けようと、仲間に背を向けてて歩き始めたとき。
バキューン!!
銃声が鳴り響き、仰向けに倒れるヒガシ。
そこにはスマイル(壌)がピストルを持って立っていた。
驚愕が走る。
この時、卵のオブジェにはドクロが映し出されている。
アサート(姿月)はスマイル(壌)が殺人犯スマイル・グルチモアであることを見破る。
かつてMOON STONE を探し求めていたクローネン教授
(ここでは伏せているが、実はアサートの父親)を彼が殺したというのだ。
さらに悲劇が。
スマイル(壌)に掴みかかろうとしたペテロ(藤浦)も呆気なく撃たれる。
「オレは本気なんだ!お前たちみたいな観光客とはわけが違うんだよ〜。」
壌さんのセリフが凄みがあって最高。
なんていい声をしてるんだろう。
さらに、
「欲望のどこが悪い?
欲望こそがオレを強くするんだ。」
「オレはどんなことをしたってMOON STONEを手に入れて見せるぜ。」
このあたり、壌さんの独壇場。
押し殺すような口調がより凄みを感じさせる。
正体を現したスマイル(壌)は、ピストルでアサートを脅し、
MOON STONE
の在りかを示した地図を渡すよう命ずる。
分が悪いことを悟ったアサート、階段を登り始めた。
「MOON STONE があるというオールドマンロックス
までは、オレが連れてってやる。」
このセリフがまたカッコいい^^
その背中に向ってさらに脅しをかけるスマイル。
吃っと振り向いたアサート。
「お前の汚さは、このオレが一番よく知ってるさ!」
背を向け歩き出す。
ひゃー!カッコええ〜!!
後を追いかけるスマイル。
ゼウス(小野田)は、やりきれない風に持っていたこうもり傘を開いてそれに続く。
その姿、絵的におとぎ話っぽくて面白い。
STONE ANGEL(石井)、扉より現われる。
赤い衣装になっている。
BGMは軽やかな曲調。
持っていたステッキで軽くペテロ(藤浦)に触れる。
息を吹き返すペテロ。
さらにヒガシ(梅)も。
起き上がったヒガシ、ペテロを追って上手へはけていく。
生き返ったものやら、はたまた魂が身体から抜けていったのやら。
いずれにしても欲望から目覚め自由になったようだ。
BGMの延長上に懐かしいイントロが始まる。
「浪漫飛行」
米米当時のままのアレンジ。
仮面を取ったびゅーちーが気持ちよく歌い始める。
金ちゃんとフッシーの手の動きは昔のまま。
左右もぴったり揃って踊っている。
チャッチャ、チャッチャッチャ…と、ラテンのリズム。
びゅーは、大きく手拍子をしている。
姿月、梅、藤浦のダンサーチーム登場。
イントロだけですぐ分かる。
曲はドラガジ以来の「熱愛」。
そりゃ〜、ダンスタ〜イム!!
とばかり立ち上がる客席。
姿月ファンも踊っていたハズ。
踊りはまたまた変わっている。簡単になっているけど難しい^^
恥ずかしいから目をそらしておこう(笑)。
びゅーの視線をものともせずに自分勝手に踊り弾けていた。
曲が終って、客が再び椅子に腰を下ろす中、一人ステージに残ったびゅーちーがスキャットを披露。
歌っていることばは「MOON STONE……」だった。
歌い終わり、サッと手を払うと、火花が飛び散り、そのまま階段脇の扉へ飛び込んでいった。
ここで、シンガーからMAへ戻ったというわけだろう。
明るい雰囲気が一気に物語の世界に引き戻される。
このあたりの誘導はよく考えられている感じ。
階段より下りてくる、アサート(姿月)、スマイル(壌)、こうもり傘をさしたゼウス(小野田)。
荒涼とした土地に着く。
月にはドクロの模様が映し出されている。
アサート(姿月)はポツリと言う。
「ここだよ……。ここがMOON STONE
が眠る、問題の土地なのさ。」
彼女の、呟く演技はとてもカッコいい。
激昂して言い放つより、さまざなニュアンスの抑えた演技が好きだ…^^
スマイル(壌)が謎の美男子アサートの招待を見破る。
彼こそは、スマイルが命を奪った、クローネン教授の一人娘アサトアだった。
その種明かしで、これまでの演技が一本の糸で繋がった感じ。
ひとつ突き出た岩。
そこを押すとMOON STONE
が現われるのだと、誘いをかけるアサトア(姿月)。
きっと、一目散に飛びつくことを予想したに違いない。
しかし、用心深いスマイル(壌)は、ゼウス(小野田)に岩を押すようピストルで脅す。
「ゼウス…」
心配気に声をかけたとたん、スマイル(壌)に一喝される。
怯えつつ、脅されるままに岩を押した途端──
!!!
激しい火花、スモークとともに横手から現われた巨大な龍。
銀恋さま命名「パックン龍^^」!!
(実はドラガジのたけし君?かと思いきや、ぴえライブでのオブジェとのこと)
たちまちのうちにゼウス(小野田)はくわえられ、絶叫を残して飲み込まれていった!
アサトア(姿月)、打ちのめされる。
「今度はお前の番だ。」
その冷たい銃口が今度はアサトアに向けられる。
はき捨てるように呟くアサトア。
「嫌なこった。わたしはあの石には何の興味もない……」
しかし、スマイルのピストルに脅されたまま、岩に追い詰められていく。
意を決したアサトア。
MOON STONEの扉を開く岩を高々と抱え、モラゴンの出て来た方向に向って投げつける。
「何をする!」
追いかけるスマイル。
激しい火花とともに現われたモラゴン、スマイルに襲いかかる。
断末魔の叫びを残してスマイルはモラゴンに食われていった。
衝撃に弾き飛ばされたアサトア。
岩場に突っ伏している。
ようやく起き出して怒りに呟く。
「お前がどんなに美しくても、私にはただの石ころにしか過ぎない……。
覚えておけ、お前の魔力が通じない人間もいる……。
人間には欲望に打ち勝つ強い力もあるのだ。
せいぜいその虚飾の美しさで人々の心を惑わしつづけるがいい……。」
扉より、STONE ANGEL(石井)が姿を見せる。
ニヤリと笑いつつ、手招き。
階段の中央までくると、その上に見たこともない美しい石。
赤い光を放って誘惑しているかのようだ。
「さあ、どうする?」
とばかり、アサトアに笑いかけるSTONE ANGEL(石井)。
アサトア、その石にピストルを向ける。
STONE ANGEL(石井)は「おい、待てよ」という風に、慌てて懇願する。
アサトアが渾身の力を込めて引き金を引くと、粉々に砕け散るMOON
STONE。
瞬間、STONE ANGEL
も死に絶え、アサトアはその場にガックリとうずくまった。
幕
再びマリーザのナレーション。
幕に流れるテロップ。
欲望が人を苦しめ、大きな災いをもたらしてきた。しかし欲望そのものが悪いのではなく、そのあまりの追求が人を悪魔に変えてしまうのだ…。あなたの隣にもすでにMOON
STONE のリングをした人が座っているかも知れない。
ん〜、なるほど……。
びゅーちーの思いがこもってる……。
この劇はシリアスにして正解だった。
ZERO CITY
からテーマを発展させて、より人の心の中にアプローチした素晴らしい内容。
しかし……実は、私も指にムーンストーンをはめていたのだった〜(笑)。
ドックン、ドックンと鼓動の音が響き、幕には 3
minutes の文字。
3分後、幕が上がり華やかに第2部。
姿月を先頭に階段よりキャストが現われる。
姿月が一人ずつ、キャストを紹介。
「そしてぇ〜、ビッ〜グ ビッ〜グ ビッ〜グ
ビッ〜グ スターーー、石井〜竜也〜〜!!」
で、びゅーちー登場。
びゅーが叫ぶ、
「そして、姿月あさとーーー!!」
「ムーンリバー+君の瞳に恋してる」
「MOON DANCER」
と、いうわけで、
「ムーンリバー+君の瞳に恋してる」
盆踊り風振り付けがミソ。
衣装は、ともに黒のインナーに白ズボン、白ジャケット。(だったっけ)
姿月のほうがほっそりしてカッコいい。
石井の方は、ヒップ周りがもたついていてダボダボっとした印象…^^
曲は終始「ムーンリバー」なのに、間奏で「君の瞳─」のメロディになり
調子づいて、サビの部分の、♪I love you, baby〜♪に行こうとしたら、
手のひらを返すように「ムーンリバー」に戻るという人を食ったナンバー(爆)。
続く「MOON DANCER」は思いっきりライブで映える曲。
ダンスも楽しく、二人の掛け合いがとても華やか。
♪夢であ〜いましょ〜♪
というところでは、姿月さんとびゅーが交互に階段に乗って気持ちよ〜く歌い、
のこりのメンバーが、手をひらひらと動かしてそれを盛り上げる。
この距離だから、メンバーと同じ気持ちで"ひらひら〜"を楽しみました^^
MC:
「昨日は台風のため1時間遅れで大変でした。…でも今日は正常に運行しております(笑)。
今日のお客さんは行いがいいんでしょう。
このセットは大阪のために組んだんですから!
本当です。
姿月ファンの方、どうでした〜?
姿月さんの男役は?
懐かしかったでしょう?
なんでも2年半ぶりなんですってね。
姿月さんはホントにカッコいいですね。
私なんて、姑息な手を使って何とかカッコよくみせようと必死なんですけど。
一人の客が間髪いれず、「そんなことないよ!」か「かっこいいよ!」と声をかける。
ありがとう!……実は彼女には開演前に10万円握らせておいたんです。
ずっと、その調子でね(笑)。
後は姿勢!
姿月さんすごいでしょ。ピシッ〜としてね。
日本人は結構みんな姿勢が悪いんです。
ハイヒールはいてもこんか歩き方してますから。」
と、腰を落し、背中を丸めたおばあちゃん歩き。
「みなさんも姿月さんを見習って、ピっと背筋を伸ばして歩いたら
ものすごくステキになれるかも……
(会場見渡して)まあ、誰でもってわけにはいきませんけどネ。」
《オイオイ!》
MCのとき、隣のチャコは視線ゲットしたと思われる。
横手から見てると前列の客がステージに乗り出して聞き入っているのが面白い。
生真面目に直立で立っていたもので……。そっか、乗り出しすのもアリなの?(笑)。
びゅー:
「次の曲は、もう60年前に、フランスはパリィで生まれた曲なんですが、
日本語にすると「なるようになるさ」という曲ですね。
人間ムリしても仕方ありません。
貯金が全然できないヤツが一生懸命お金貯めようとしても、
なかなか貯まんないもんだし、
食うの大っ好きなヤツがダイエットしようと思っても、
美味しいもの見たらそりゃ食っちゃいますよ!(爆)
自分に正直に、自然体がいいですね。
私が言ってもウソっぽいと思いますが……(笑)、
こんな格好してる男が言ってもね。でも、私はこれが自然体なんですよ。
この格好でコンビニとか行っちゃいますからねっ!
「コンドーム2つ!」なんて(爆)。」
《ヅカファンがどう聞いてることやら……爆》
「それでは、その曲を……、私の華麗なダンスとともに聴いてください(爆)。」
曲名は、「QUE SERA, SERA」
イントロの踊りでは、前日にやっていた、「WHITE
MOON IN THE BLUE SKY」の
冒頭部分でやっていた、手を広げて胸を突き出すような踊りはなかった。
アレ、気に入ってたのにナ(笑)。
しかし、おどけた振りはパワーアップ。
♪What will be, will be♪(歌詞あってるかナ)の部分での
膝をすぼめて腰をクイクイっと動かすフリは最高〜。
これを練習してるところを盗み見たいもんだ(笑)。
男女で踊っている設定で、相手をくるくると回しては、
(どう見ても鍋をかき回しているように見えてしまうんだけど^^)
客席へ向って放り投げ、再びそれを受け止めるとうパフォーマンスに大爆笑。
感想では、自ら、「踏み台昇降〜!」といいつつ、階段を上り下り。
と思ったら今度は「反復横跳び!」と叫び後ろ向きのまま横跳びを。
今度は客席の方へ向き、2歩3歩進んだところで、
「芸者さん!」
と、ふすまの開け閉めパフォーマンスのオマケがついた!
わたし達の席のやや左だった。
そして、♪ケ〜セラ〜セラ〜♪
と、歌いながら上手へやってきたとき、こちらを見、お辞儀しながら、
ゆ〜たりと歌ってくれる。
《いやいやいや〜〜〜》
♪What will be, will be♪の箇所ではさまざなバリエーションでの
笑かしポーズが炸裂。
最後はコサックダンスまで飛び出していた。
曲の終わりは、大袈裟な身振りで袖に引っ込んでいった…
と、思ったら、片手を大きく横へ広げつつ、ステージへカムバック〜!
くる〜っと円を描いて、また袖へ。
この一連の動きを3回繰り返し、大サービスだった。
アンコール
大きな手拍子が起こり、やがてひとつにまとまっていく。
手拍子のテンポと、まとまりの良さは本当に心地いい!
緞帳アップ。
曲は「Encore」
ダンサーが加わった華やかなステージ。
踊りはまたもや変化。
「大阪大好き〜!」のお言葉が…あったのはこの曲のときだったか?
続けて、今回のテーマ曲とも言える「MOON DANCER」
ニッコニコで歌うびゅーの表情が何ともイイ。
姿月の華麗な踊りに比べ、びゅーの可笑しいこと!
間奏では、男役の姿月によろめくオカマ石井に爆笑〜。
梅ちゃんもかなりステキ。
無表情でおどけたことをするところなんざぁ、下神さんを思い起こさせた。
BHBを脱退したそうな。
なんとも淋しい……。
曲が終わり、梅ちゃんとフジーは上下(かみしも)へ退場。
びゅー
「あさと、やっと二人っきりになれたね。」
と言ったまでは良かったが、すぐに
「あっ!!」
と客席の上を指差し、姿月が呆気にとられている間に
階段付近へ駆け寄るびゅーちー。
何をするのかと思いきや、水をごくごくとお飲みになられた。
この間姿月は、
「私はこの間をどーしたらいいんでしょー。。」
て感じで、身体半分石井の方へ向けながら呆然と立っている。
身体から発せられる困惑したオーラが最高で、場内大受け〜。
毎回色んな手を考えるんだろうけど、
姿月も大分トークに慣れたと踏んでの決行だったように思われる(笑)。
思い込みかも知れないけど、前日と比べると微妙に肩の力が抜けているような印象が。
飲むだけ飲んで、何事もなかったようにトークに入る石井に、
数秒置いてから姿月が爆笑。
その笑い方に客席が爆笑。
びゅー:
「姿月さん……姿月さん、あなたもトップなんだから、あまりそんな笑い方はしない方がいいと思いますよ。」
姿月:
「だ〜って石井さんがあんまり可笑しいですもん!
あ〜は〜は〜は〜〜」
尚も笑っている(笑)
びゅー:
「ステージの姿と普段の姿がこれだけ違う人も珍しいですよ。
ステージはピシっとしてるじゃないですか。
ところが練習のときなんてこうですから。(しまりのないポーズ)」
《それはあんまりなんじゃ…笑》
「姿月さん!姿月さん!分かりますか〜!」
っていいたくなりますよ。……爬虫類みたい……。さむ〜い日の(爆)。
《どひゃーーー!爆笑》
でもね、姿月さんがすごいなぁ〜と思うのはね。やっぱり礼儀正しいところだな。
今回振り付けをうちのミナコがやったんですけど、パーっとしてんですよ、ミナコは。
それなのに、姿月さんは「こうですか?
ミナコ先生」
なんて、きちんとしてるんです。頭が下がりましたね。
楽屋に暖簾を下げてるんですけどね、姿月さんは暖簾をノックするんですよ!(爆)
音がするまでノックしてるんです。
やっぱり宝塚時代からの躾がしっかりされてるんだろうと思いますね。」
姿月終始キラキラした目で石井トークに受けている。
「ハーーー、もうどうしてそんなに面白いんでしょ。」
笑いすぎて溜息になっている。
しかも身体を「く」の字に折り曲げて受けている!
天然入ってるところが最高〜。
気取りがなく、素の姿月は演じてるときのギャップが大変面白い。
「あのね、後ろで姿月さんのセリフを聞いてたらね、もじゃもじゃ〜とするんです(大爆)。
(すね毛をさするポーズ付き!)
あの、ホラ、何て言うセリフでしたっけ?『冗談を言っている状況か〜〜』
っていうセリフあるじゃないですか?」
姿月:
「『デタラメを言える状況か!』です。」(…と訂正される。)
石井:
「あ、そうか…、オレが書いたのになぁ〜(爆)。あそこんところ、ちょっとやってくださいよ。」
客席 拍手〜!!
石井:
「僕がスマイルの役をしますから…」
石井:
「出たらめを、言うなぁ〜〜(気の抜けた口調^^)」
姿月:
「…………笑 笑 笑 ………。」
(言葉が出ない)
石井:
「(すねるように、二歩三歩客席へ歩み寄り)
いいですよ。
どうせね、三流が相手だとやる気にならないですよねっ!(爆)」
姿月:
「ちがっ〜うって!! …………笑 笑 笑
………。」
身体全体で笑っている^^
石井:
「いいですよね。オレなんか汗だくでみんなを笑わせてんのに、
姿月さんなんていつもあれだけカッコよくてさぁ、
それでちょっと三の線をやるゾってときには笑えばOKなんですからね〜。」
姿月:
「石井さんはステキですよ〜」
石井:
「何言ってんですか〜、姿月さんの方が素敵ですよ。
僕なんかズボン、ダボダボだしィ〜。(後ろから手を入れて股下を掴む!)」
客席、思っていたことを石井本人の口から聞いてウケまくる。
姿月:
「ズボンが汚れてますねー、石井さん。アレだけ色んなことされるから…」
石井:
「こんなこととかやっちゃいますからねー。」
(ケ・セラ・セラ
の華麗なダンスをやってみせる^^)
石井:
「さ、それじゃあ最後の曲に行きますか?」
客席:
「え゛〜〜〜〜〜」
石井:
「嬉しいですね。この『え゛〜〜』が出る限りまだ大丈夫だと思いますね。
これが、『ワーーーィ!』なんて言われたらねぇ……(笑)。」
石井:
「次の曲は、とても有名な曲で、英語の歌なんですけど
今回は日本語の詞で歌ってみたいと思います。
コレはね、ある番組で演歌の大御所とデュエットした曲なんですよ。
……ほら……あの……身長がこれくらいで……。」
姿月:
「天童さん…」
石井:
「そう!そう!
あの方はホント多才な方で…〇□△◆◎……、
この歌詞はちゃんとした日本語があるんですけど、あまりにヒドイので
『僕に書かせてください』って詞を書かせてもらったんです。
元々はね、『わしが空を飛ぶぅぅ〜〜〜』ってこんな歌詞なんですよ!
変ですよねー!
『わしが空を…』って言ったらまるで、
おじいさんが空を飛ぶみたいじゃないですか〜!(大爆)」
石井:
「と、言うことで、男(姿月)と女(石井)に戻った二人が(笑)……
歌って、ゴメリンコ…(身振りつき^^) 」
《うそぉ〜〜!?》
吉本ネタまで飛び出して客席笑いっぱなし^^
狙っていたんだろうけど、ご本人はちょっと照れ笑い。
どんどん自分で三の線に話を持って行っている石井。
それで、流れを切ろうとしたのか、またもや──
「あっ!!」と空を指差しては、階段下へ駆け寄り、水を飲み出した。
姿月呆気に取られつつ、またまた大笑い。
中村玉緒のようなガハハ笑いダ。
笑いが収まったところでやっと曲に突入しようとした時。
「ねえ、ねえ石井さん……」
と、姿月さんがその流れを断ち切る(笑)。
びゅーは汗だくだったのでは?
「石井さんとわたしは『MOON STONES』っていうんですよね?」
びゅー:「そうですよ。」
姿月:
「でも、まだ一度も、『MOON STONES
です!』って挨拶したことないじゃないですか。
一度、やってみましょうよ。『MOON STONES
です!』って。」
客席 爆笑!
びゅー、何言い出すのって表情がむっちゃ笑える。
「じゃあ、僕が『たつやです』で、ずんちゃんが『あさとです』って言って、
『二人合わせて、ムーンストーンズです!』って言うヤツですか?」
姿月:「そうそう!」
「じゃあ、行きますよ〜、たつやで〜す!」
「あさとで〜す。」
「ふたり合わせて、ムーンストーンズで〜す!」(爆)
ところが、芸に厳しい(笑)、びゅーがダメ出し^^
「ダメですよ、ここは大阪なんだからそんなカッコつけても。もっと下品にやらなくちゃ。」
再びトライ。
「たつやで〜す!」
「あさとで〜す!」
「ふたり合わせてムーンストーンズ!!」
(びゅーは声が裏返っている^^)
客席 拍手〜〜〜!!
ということで、挨拶が決まった(?)ところで、
「愛と青春の旅立ち」
姿月さんはまだ笑いのモードが残っている風。
ところが曲が始まるや、ぴっと二枚目モードになるびゅーちー。
そんなびゅーを姿月さんは「ほう…」と関心して見ている。
この人、なんてほのぼのしてるんでしょう(笑)。
石井が張って歌い上げるところは、さすがにいい声が出ていた。
姿月は、身体ごと石井を見守り、『すごい〜』という風な表情をしている。
歌い終わって礼。
緞帳下りてくる。
二人は仲良く階段を上がっていく。
スッキリと背筋を伸ばした姿月と、ややうつむき加減の石井。
ありゃりゃ……(笑)。
緞帳アップ
階段に整列したメンバー全員がゆっくりステージへ。
わたし達の目の前にフッシーが!
ピンポイントでフッシー狙い。
手を振るがフッシーは恥ずかしそうにチラっと見たきり遠くを見ている。
上手、下手、まん中へ礼。
かぶりついてフッシーを見上げる。フッシーが意識しているような……。
今度はメンバー全員後ろに下がって客席に手を振る。
またもやフッシー狙い。
後ろに下がったところでやっと顔を合わせてにこっと笑ってくれた。
ああ、フッシーなんてステキな笑顔なの!
再び幕
手拍子は終らない。
緞帳アップ
今度は、石井&姿月。
姿月、赤いバラを持っている。初日、開演遅れの説明の時石井がもっていたバラだ。
石井に促され、ゆっくりとバラを、エプロン部分の「MOON」のロゴの上に置く。
客席に一礼。何と言う粋なことを……^^
再び緞帳がゆっくり下りて大阪MOONは幕を閉じた。
Thanks to レポートにあたり、お力をお借りしたみなさま。(50音順) 銀恋さま チャコさま チョビさま どうもありがとうございました。 |
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