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T-STAGE

1997.11. 1 大阪IMPホール

< 曲 目 >

オープニング

歩いていこう
AFFECTION

MC

DOWN TOWN
トドとハエ

MC

夢の中
抱いて

小芝居

記憶の街
インド映画のように
メンバー紹介

WHITE MOON IN THE BLUE SKY
HAPPY SONG
壮絶夜舞酒家
SHOW ME


<ENCORE>

想い
日本のスタンダードメドレー
(シルエット・ロマンス / かもめが飛んだ日 /
異邦人 / みずいろの雨)

壮絶夜舞酒家

※曲順はかなりあやしい……


ソロになって初のライブ。
事前にファンクラブの電話インフォメーションで、コンセプトカラーは「赤」なので、赤か黒の服装で来て欲しいとのメッセージがあった。赤い服を持ってない私は黒で参加。

米米のライブにはいつも一緒に行っている友達はこの日不参加。私は一人会場へ向っていると、途中私の服装を見て「石井さんのライブですか」と声をかけられる。連れが出来たと喜んだのも束の間、整理番号順に並ばなければいけなかったため彼女と離れる。ちょっと残念…。

会場は熱気にあふれていた。
すでに、リピーターもいて盛り上がっている一団がそこかしこにいる。おそろいの天使の羽のコスプレをしている人たちも……。ニューシングル「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」を歌うときのテッペイちゃんの座る「天使のオマージュ」に合わせたものだろうけど、すこ〜し幼稚な気がして私には「?」だった。
冷めて見てたのかな? 自分でも不思議なほどテンションが上がらない(苦笑)。

ステージにはセットといえるセットはない。なんてシンプル!(笑) そして、それが逆にこれからの進化を暗示しているようで良かったように思う。

しばらくして、メンバー登場。音楽が鳴り、テッペイちゃんの声がステージ袖から「手拍子〜!」と会場を煽っている。
やがて勢いよく飛び出してきたテッペイちゃん、拳を突き上げ、「T-STAGE!」を連呼。ステージとの距離感がなく、とっても新鮮〜。会場はノリノリで、早くも彼のペースに巻き込まれていた。

1曲目は「歩いていこう」。ここで、ダンサー登場。コータローと外国人の女性、あの「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」 で一緒に踊っていた女性ダンサー。
早くも会場は二人のダンスをマスターしている。
《おお!なんて早い……》
私にはこの時、サイドはシューク以外に考えられなくて、新しい踊りにはついていけなかった。ダンサーを真似るというのは、幼稚園のお遊戯のように先生について真似をする心境に近いものがあるためだろう。コータローはなじみとはいえ、前に立つダンサーによほどの心理的親近感を覚えないと一緒に踊ることが出来なかったんだろう。それに踊りもプロ仕様で難しかった〜(爆)。
曲調は前向きなメッセージソング。あまりメッセージソングを好まない私だけど、この曲はとても良かった。あったかくて素直に入ってくる……。以後何度か聞いてすっかり大好きな曲になっていくのです。
そして、続く「AFFECTION」が最高にカッコイイ! 何故かこれはアルバムにも入らず、以来、2001年ツアー「ZERO CITY -AQI- 」で演奏されるまで、幻の名曲となるのです。

MC ──。
あまり覚えてないのですが、──
「最初に、カールスモーキー石井が殺されちゃったんで、新しい呼び方を考えました。これからは石井ビューティーと呼んでください。……ビューティーというのが言い難ければ、ビューチーでも構いません(笑)。」
途端に会場からは「ビューチー!」連呼。
何とも食いつきの早いこと〜。
「こういうところでのライブは緊張しますねー。大きな会場でやってたら、こういうライブハウスって何でもないんじゃないかと思うでしょ。でも返ってこっちの方があがるんですよ。」
「ソロ第一弾ということで、今日は原点に返ってライブをしてみたいと思います。来年はね、ツアーも計画されているんですけども、今日は実験ライブということで、みなんはモルモットというわけです(笑)。」
── この「モルモット」というのがやたらと記憶に残っている…^^
また、MCで新ダンサーの紹介もあり、カナダ出身でマリーザという方らしい。
後ろの席をやたらと気遣うテッペイちゃん、さかんに「後ろ〜!!」を連発してました。私のいたところはちょうどまん中くらいで、「どっちかなあ〜」と迷う迷う…(笑)。東京ドームでライブやった後だというのに、この小さな会場で、「後ろ見えるか〜、後ろ元気か〜!」と、かなりのオーバーアクションでいじってました。
《う〜ん、後ろといってもそれほど遠くもないんじゃないの〜》
なんて、思って可笑しかったのを覚えている。

確かにフラットな会場だから、前の人の頭で見え難いのは確か…。
ということで、次の曲のときにテッペイちゃん、パイプ椅子を持ち出してその上にのぼって歌を披露。
《いや〜好きやわ〜、そのサービス精神。》
悲しいくらい覚えてない中で、気に入った曲が数曲。
「トドとハエ」は、援助交際の歌。踊りといい、メロディーといい最高だった〜。(サビの部分がイイのです。)
アンモナイトでおなじみの「夢の中」は、歌前で現われたコータローが、テッペイちゃんにカツラを被せるというオマケ付き!(笑) 「いいもの持ってきたんだよ〜」と、言いつつ、コータローが紙袋から何やらゴソゴソと出そうとしてたら、近くの客がすかざず「ヅラー!」と叫んでいた。
そして、「インド映画のように」がやたらと印象深い。

爆笑したのが何と言っても小芝居。
近年稀に見る秀作だったのでは?
テーマは映画。映画館での迷惑な客を面白おかしく演じるというもの。テッペイちゃんとコータローでの初共演。コータローの演技力にはビックリだった。
たまたま映画館で隣り合わせになった二人。後から来たテッペイ氏がとんだクワセモノだった。ストーリーを先走ってバラしてしまうわ、話がやかましいわ……(笑)。やがて、映画はラブストーリーへと展開し、画面に注目する二人は……?(笑)
これはBSで放映された映像があるので詳細は割愛します。

テッペイちゃんの着替えの間、マリーザがマイクを持ち、メンバー紹介。さすがに外人。テンション高いゾ〜(笑)。しかし、どうも声がキンキンと耳につく感じがして「ハイハイ〜」と適当に流していたっけ。

着替えが終ったテッペイちゃんが登場して、シングル曲「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」 それも、T-STAGEバージョンとのこと。私にはあまり違いが分からなかった(苦笑)。
マリーザが登場してテッペイちゃんと絡む。このときの踊りもテレビの演出に沿ったものだった。

続いての「HAPPY SONG」はとても記憶に残っている。曲調は大好きなもの。ところが、最後のコール&レスポンスが、何ともクサイ…(笑)。 「I'm happy」や「ハッピー」を連呼するというあざとさが可笑しかった。それさえなければすごくイイ曲なのに……(笑)。なんだか自分自身を元気付けるために作ったのかな…? そう思うと、可笑しいやら切ないやらだった。

そして、「壮絶夜舞酒家(ソーゼツナイトクラブ)」。いやぁ〜生で聞くとええやん。CDの時は確かにテッペイちゃんらしいイイ曲なんだけど、シンセサイザー音ばかりですご〜く寂しい気がしていたのです。パーカッションやホーンが充実していた米米のサウンドからすると、音が寂しくて、寂しくて、寂しくて、……。聞きながら涙が出そうだったけど、こうして生で聞くとまったく印象が違っていた〜。
このあたりでようやく抵抗無く身体が動き出したのでした。

最後は「SHOW ME」(恐らく…)。もともと当り障りのない明るめポップスはあまり好まないので、この曲は印象が薄い。

アンコール。羽をつけた集団が声をそろえて何やら言っている。「でるでるショー」に聞えてしょうがなかったんだけど、どうも「エンジェルショー」だったのかも。
このノリは何なんだろう? 自分が知らないところで何かの文化が生まれているような印象があった。

1曲目は「想い」。
これを聞いたときは熱いものがこみ上げてきた。なんていい曲……。歌詞もメロディも本当に素敵だった。テッペイちゃん自身の想いを歌っているようでもあるし、今の自分にも当てはまるものがあって、さすがに泣けた〜。この時が初の「想い」だったのよね〜。以来、とても大切な曲になってます。


そして、会場を爆笑の渦に包んだ「日本のスタンダートメドレー」。音楽空間アンモナイトからの選曲だ〜。
どれもこれも一世を風靡した名曲揃いなんだけど、この味付けがたまらない。頭を引っ張られるような振り、スタンドマイクのパントマイム。なんて芸達者なんだろう! パントマイムでスタンドマイクをポ〜ンと一回転させた時には会場から大きな拍手が……。ビデオで見ても大笑いしてしまう最高のパフォーマンスでした。

熱いアンコールに応えて最後はもう一度、「壮絶夜舞酒家」。
気持ちよく踊って幕となりました。


どうやら東京の前半では、最後のソーゼツはなかったようで、東京方面から来ていたとおぼしき一団が終演後、最後のソーゼツに対してえらく声高に不満をもらしていた。「東京のノリと変わらないじゃない。大阪のどこがそんなにいいっていうの〜?」
あらあら……と苦笑。初の遠征だったようで大阪ノリに先入観イッパイだったみたい。
ライブツアーも終盤に入り残すは東京のラストのみ。ということで大阪最終日へのプレゼントだったんでしょう。


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