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ZERO CITY -HAL-

2001.4.7 名古屋センチュリーホール

実に10年ぶりの名古屋! メル友ごまさまのラキチケで金シャチの国、名古屋に乗り込みました〜(笑)。今回の楽しみはライブもさることながら、メル友同士のライブ後の大飲み会だったという(爆)、ゼーラーとしてはあるまじきことでございました。

昼過ぎに名古屋到着。落ち合ったメル友桃チュウさまに案内されて、名古屋城へお花見に。桜が満開でとても綺麗でした。花見って何年ぶりだろう? 石垣の上に咲き誇る桜の花びらが風邪に揺れてはらはらと堀に散っていく様は大変情緒のあるものでございました。

さて、開演時刻の30ほど前に会場へ到着! 早くもグッズ売り場が店開きしてました。さっそく財布を購入するごまさま。彼女の出で立ちはゼーラーの鏡でした(爆)。モノトーンのアオザイ(?) チャイナ(?)に黒の袴〜! これぞ正統派ゼーラーの装束でしょう! それに引き換え桃嬢は・・・・・こともあろうに、コスプレコンセプトを完全に無視した、ショッキングピンクのTシャツ〜(笑)。(ああ、書いちゃった、ごめんなさい)
私はエッセンシャルオイルを購入。最後まで迷ったアロマポットは大阪までのお預けにしました〜。



さて、今回の席は、20列目のやや下手。ちょうど横にはPA席が見えてます。セットも全体が見れるしちょうどいい距離感です。それにしてもセンチュリーホールは見やすい! 音響もいいし、大きさといい席の配置といいとても見やすいホールでした。M嬢によると、名古屋でのネタは「センチュリーホール」を「センズリーホール」と言うらしい。なるほど、ゼンズリキュウかぁ〜(爆)。 なんとも強引にもってきよったなぁと笑いがこみ上げてくる。



オープニングは本当に映画を見ている感覚に捕らわれそうでした。ナレーションの声がまたいいのよね。やっぱりここでも「踊りで戦えるのか」の一説でかなりツボりました。
幕が開く前から、会場の雰囲気がとてもいい。拍手の立ち上がりが軽やか。「これはいいぞ〜」と大成功を確信しました。

やがて緞帳が上げられ───、何度見てもかっこいい コータロー&マリーザの登場シーン。

そして、お待ちかねのびゅーちー登場!
「この世のヘブン」やっぱりイイわぁ。早くも会場は踊りの華が咲き誇っている感じ。。つづく「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」も大好きな曲。この曲は雰囲気をとても明るく、ハートフルにしてくれる。びゅーも大事に歌っているようで嬉しい。。

さて、MC。
また一段と余裕が出てきて、客いじり一人ウケなどなど、とてもほぐれた雰囲気。例によってこれはコンサートではなく「儀式」であると、強調されたあと、
「わたくしは、このZERO CITY の独裁者ですから、すべて私の思うままです。お客さんにも、入れたり、出したり、かじったり・・・(笑)」
そして、ひととおり客席を持ち上げていくお座席トーク(笑)。
会場を見渡し、
びゅー:「今日もコスプレの方が大勢いらっしゃって、うれしいなぁ。やっぱりオレ一人がこんな格好しててもねぇ(爆)・・・・・客席でもやってくれると、馬鹿はオレだけじゃないんだって安心できるじゃないですか〜」
びゅーちーが客席にはなしを振ったときに、それまで暗かった客電が、スーーッと点いて、コスプレを照らし出す。のあたりの照明さんのさり気なさに感動しました。

実は福岡、天神イムズで開催されている「ハ・ダ・カ展」で、一部作品が展示取りやめになったことがあり、アーティストとしてのびゅーちーは相当堪えているのではないかと気がかりでしたが、その鬱憤をはらそうとするかのように、極めて上機嫌でした。やはりそこはプロ。ライブはライブとして全力投球してくれるに決まってるじゃないのねぇ。むしろライブをやることで救われることもあるのかも知れない。「アート」と「ライブ」の両輪が支えあって石井竜也という車を動かしているようです。

お約束の着替えのコーナー。名古屋では「衣装替えの儀」と称してました。脱がされ方がまたイイ(爆)。どんな動きにもファンサービスが表われている。。

身軽になったところで、「気」のコーナー。インチキ宗教家ってどうしてこうハマるんでしょう(爆)。 やっぱり、ここでもいやらし〜い声で「やってますかぁぁぁ」。客席から笑いが起こり、
びゅー:「笑いが出たから失敗でございます。」
どうしても幸せになりたかったら、次回また来てください。という、せこい商売根性がたまらなく好き。これだけビックになっても持ちつづけるこのチープ感が魅力の一つです。
新曲紹介では、付き合い始めて、しばらくたった男女のドキドキした気持ちを、持ち前の軽妙なトークで笑わせてくれました。私の席の斜め前には家族連れの客がいたのですが、そのお父さんのことが妙に気になりつつ聞いておりました。確かにお父さん身を乗り出して聞いている。でも、───
びゅー「ここまでは、いいかなぁぁ、このくらいはいいかなぁぁ・・・という風に、男は必死なんです。」
── なんてぇトークを、父親としてはどう聞いてらっしゃったんでしょう?(爆) 恐らく男としての共感の気持ちと、娘を持つ父親としての気持ちの間でかなりの葛藤があったのではないでしょうか〜(笑)。
さらに、調子づいたトークは続く、
びゅー:「男はこれだけ気を遣ってるもんなんですよ。だから女の子の方ももう少し大胆になっていただいて(爆)、・・・・・『今日、やる?』 なんて、・・・・・ヒッヒッヒッ!(爆)」
─── ああ〜、お父さ〜ん・・・・・(笑)

続く新曲「花MORE 嵐MORE」は、神戸で聞いていっぺんで好きになった曲です。メロディも親しみやすいし、踊りも簡単でいい。またまた会場は大お遊戯大会に突入です。根が単純なワタクシは子供のように喜んでしまうのです。
大人になると音楽にあわせて身体を動かす機会なんて、盆踊りくらいでめっきりが減ってしまいますが、本来はもっとも原始的な娯楽のような気がします。沖縄の人が集まると踊ったり、西欧の人がダンスしたりと、人にとって踊りは本当はもっと必要なものなのかも知れませんねぇ。

もう一つの新曲は「ビューティフル・サンディー・ラブ」 分かれたあと久々に出会った昔の恋人が思いもかけずイイ女になっていて、逃がした魚は大きかった〜という歌らしい。こちらもキャッチーな曲で、踊りがこれまた良くって、アルバム化が楽しみな曲です。

さてさて、やってきました。今回のライブのメインとなる「儀式」のコーナー。一生懸命太鼓を叩き、ラッパを鳴らすテツさまのいじらしいこと!(爆) 屈辱の儀式をやり終えた後の、そっくり返って退場するその姿。なんとも哀愁を帯びている・・・(笑)。

儀式の後は、DISCO トムガで躍りまくる。たたみかけるダンスナンバーに客席も熱気を帯びてくる。
ONE MORE は練習したにも関わらず、サビしか踊れなかった〜。躍りメインでないとはいえ、やっぱりダンスナンバー大好きなのよねぇ〜。

気持ちよく踊ること数曲。
中近東風の曲が流れる。「イスタンブール回想」昨年札幌で行われたライブで初披露されたインストゥルメンタル。
ステージの中央に設けられた階段の上段にバックに白い袴のマリーザ登場。武道の演舞風の躍りを見せる。袴と白い装束、そしてきりっとした躍りがとても新鮮。和の<いさぎよさ>というか、日本人の情緒にはピンと響くものがあります。ステージに下りてきたところで剣が、手渡される。それを自在に操っての舞踊は、<和>のようでいて、まったく新しい独自の世界を持っている。外国でやったらきっと受けそう。曲が中近東で、衣装や動きが日本で、踊り手が西洋人。でもちゃっと調和してるのよねー。
やがて、銃弾に撃ちぬかれ、マリーザは袴を翻して倒れる。つづく芝居への導入部分として意味深い演出です。

いよいよ、小芝居のコーナーへ。
平和をテーマにしたお芝居で、その中には真剣なメッセージが込められている。
とはいうものの、どうしても「笑い」の方に反応してしまうのは関西人の悲しさか(笑)。
敵に囲まれ絶体絶命という厳しい状況の下で繰り広げられる<ランバダ?>(・・・ちがうか:爆)攻撃には心くすぐられる可笑しさが。
その踊りのさなか、敵の銃弾に倒れるびゅーちー隊長。前回見逃してましたが、撃たれてからもステージに残って真っ暗な中でスポットライトも浴びずにじっと死んだ振りをしているびゅーちーがいじらしく・・・(笑)。白いパンツだったので、暗がりに白いお尻の線がほんのり浮かんでました。視的にはかなりのツボ。。。

一人残されたコータローが、歌うは「I'm Sorry」。コータローに歌わせてはいるもの、戦争の歴史への悔恨と懺悔が込められて・・・いる? しかし、「毛をソーリー・・・・」の歌詞がなぁ(笑)。

すると、パっと光がさし込み、ZERO軍団が敵の囲みを打ち破る。そして、見事勝利を勝ち取っての凱旋。びゅーちー隊長も無事だった〜。

「今ZERO CITY に朝日が昇る ─── 」勝利を祝うナレーションが流れて、セットチェンジの見せ場。 真っ赤な<巨大>太陽がZERO CITY 昇っていくのでありました。


ステージには、ハルミ、マリーザ、マリの美女トリオ登場。ハルミちゃんのヴォーカルで力強く ZERO CITY のテーマが歌われる。新しい世紀の幕開け。女性が作る戦争のない世紀がくるのでしょうか?

すると、階段のてっぺんにカッコよくびゅーちー登場。いきなりの
「アハハーン(釜口調)」
には笑わせてもらいました。
巳年ってことでの「SOUL SNAKE」こんなにカッコいい曲だったのね。この曲にシビレまくりのファン多数。自分のカッコよさを見せつけようと言わんばかりのびゅー様です。踊りもこれまたシブイのよ〜(でも、もう忘れてちまったぁ)。 米米の曲だけどライブでやったとこなかったので私にとっては新曲同然。踊りについていくことに専念しすぎて、びゅー様のカッコいい仕草表情は当然のことながらノーチェックでございました〜。

そして後半戦の盛りあがり。気持ちよく踊って本編終了。


エンジェルショータイム。
新曲のラブバラード。後に明かされたところによるとタイトルは「あなたへ」というらしい。音域が低めなためか、大人しめなためか、私にはえらく地味な印象だった。……なので、それほど印象には残っていないのですが、びゅーちーの切々とした歌い方が客の心をつかむのでありました。


プレミアムショータイム。
米米メドレーはすっかり定着した観があります。今回はOPERA BLUE で登場したタツノオトシゴにのってのご登場。ポップスが多い今回のメドレーは、2度目になるとちょっと飽きてしまいそう。メドレーの選曲もそのうち底をついてしまうよなぁ〜。とは言いつつ、嬉しい曲がここかしこに散りばめられている。「STAY」や「BEAUTIFUL」なんてぜひぜひフルで聴きたいなー。「BEAUTIFUL」でバラの花を客席に投げるびゅーが素敵すぎ〜(爆)。
そして、盛り上がるのは「今夜はフル回転」。結局この曲も米米時代、ライブでやったのはたった1回キリだったのよね。金ちゃんとかもとても気に入ってるようだったし、もったいないこと限りなし。
フル回転で緞帳が下りていく。びゅーは最後まで客席を覗き込むようにしていました。

緞帳が上がり、メンバーがラインナップ。ここでMC。「みゃー」のコール&レスポンス。びゅーちー、すっかり気に入られたみたいです(笑)。

最後の曲は、「SHOW ME」。これがかかると、条件反射的に「もうおしまいか〜」という気分になる(笑)。「終わりの歌」って雰囲気になってきたかな……。歌うびゅーちーの後ろで、コータローとマリーザのみならず、メンバーみんなで遊ぶ姿が微笑ましい。


再び緞帳が下り、メンバーが移動するのが気配でわかる。すぐに緞帳が上げられると、階段に整列したメンバーたち。その一番上段にすっくと立ったびゅーちーが、音楽とともに下りてきて、ステージへ。さながら、帰還したZEROの兵士の凱旋のよう。客席もそれを祝福するかのようにさかんに手を振る。
ゆっくりと緞帳が下ろされていく。

アンコールの拍手の中、緞帳の中央部だけがあげられて、中からびゅーちーが出てきた。
そして、生声。
生声の言葉、忘れてしまった〜。うう〜、不覚……。


ともあれ、ステージ、客席とも盛り上がり大変素晴らしいステージでした。


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