公式サイトで、びゅーちーにより重大発表があるとの話で、この日のファンの話題はなんと言っても、その発表の内容についてでした。あまり、それにとらわれたら、ライブとしても面白さが半減してしまう。そんな危惧も感じつつ、参加した私です。
席はDD列L30数列目。ボックス席のようになった車椅子コーナーの後ろで、段差がついてとても見やすい席でした。スピーカー前でしたが、後ろだったので音もちょうどいい感じ。横手からステージを見るのがはじめてだったので新鮮でした。
今更気づいたことですが、今回の緞帳は両端と上部が黒で真中部分が白。映画のスクリーンを意識したものだったのですね。
西暦2100年の世紀末の世界について、ナレーションが入る。
「そこへ現れた一人の英雄、カール・ビューチー・テツ」で、スクリーンにビューチーのシルエットが浮かぶ。どんな顔でやってるんだろうかと、想像すると楽しくなる。
やがて、緞帳が上がり姿をあらわす、コータローとマリーザ。今回はあっさりと晴れるやへ入ったような印象を受けました。この力強い踊りが結構気に入っている。
そして、上段の宇宙船から「みんなよく来たなぁ〜!」と主役のカール登場。下手にはサックスを抱えた金ちゃんの姿も!
金ちゃんファンのチャコが大喜びしている。
まずは「この世のHeaven」、「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」、「花more嵐more」の3曲。「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」は金ちゃんのサックスはずせませんね、やっぱり。サックス入るとサウンドに華やかさ渋さが加わって断然よくなる。ときには気持ちよく、時には渋くムーディに演奏する金ちゃんでした。
「花more嵐more」は踊が微妙に変わったような・・・。
そして、MC。
しょっぱなから「わたくしがひとり宝塚、石井ビューティーです。」と自己紹介。
しかし、頭、黄色い。金髪度ウルトラ・パワーアップ!です。
今回ワタクシは正面席。でも上手の端だから、正面と言えるのだろうか、と思っていたら、
「後ろは正面と呼びます。端の方、そこはスピーカー正面と呼ばせてください。」
きゃはは〜、スピーカー正面!と喜んでいたら、
「そこのお席は安っすい席です。」(おい!^^)
ご丁寧に、「安い」の「や」と「す」の間に小さい「っ」まで入れてくれてましたわよっ(笑)。
そして、メンバー紹介。ところが金ちゃんを忘れている?!次に行こうとしてようやく気が付いた様子。しかしこともあろうに、びゅーちーは、
「彼の今日の衣装は3万5千円です。(爆)」
てなことを言いよった〜(笑)
おいおい・・・てな風の金ちゃん。そしたらびゅーは、
「・・・・・いやいや、気になってたんで(笑)」
この一言結構ツボでした。
「さあ、いよいよライブも後半戦になってしまいました。残りはあと2曲です。」
(ふふふ)会場も、いつものスモーキートークと分かりつつも、「ええぇ〜。」と不満の声をあげてお付き合いする。
いよいよこのツアーも後半戦になってきました。後半戦の打ち上げを大阪でやることができてうれしい。と、やっぱり口は上手い(笑)。
そして大阪ではハズせない、くじらネタ。大阪に住んでいる方は是非見に来てください。だなんて、えらく控えめなこと!近畿一円くじら詣でしているハズなのに(笑)。
「あの子くじら作るのは大変だったんですよ。子供っていっても7メートルもあるんです」
と、びゅーが言うと、
客席:「おぉーーーーーーー」
客席全体示し合わせたようなこの低〜いリアクションが最高だった〜!
緊張感のない客席の様子に、
びゅーちー:「なんですか、そのリアクションは〜?」
って呆れておられたよう。(笑)
いいんです(笑)。そこが大阪の味ということで……。
「大阪はいかに長く引っ張ろうかとそればかり考えてますから、ワタクシも覚悟してきました(笑)」
おお〜、ヤル気や〜(笑)
着替えの儀は今回はゲストなしということで、ステージでされました。が、厳かな着替えというより、テツさまご自分でさっさと脱ぎだし(笑)早々に着替えを済まされました。よほど暑かったのでしょうか(笑)。実は、ご本人談によると、ステージの空調が切られていて32℃という暑さだったとか。それでか〜。
そして ─── 、
「私は、気が得意。ついてない人は幸運を手にし、幸せな人はもっと幸せに」
というわけで、例の得意技!(笑)
「エロエロ光線」、違った「しあわせ光線」を出すびゅーちー。説明する声が裏返ってますぜー。いかにもウソっぽくてエエなぁ(笑)
肝心の光線は、「やってますか〜」の「や」で必要以上に貯めすぎ〜(笑)。会場からは耐え切れずに笑いがこぼれ、びゅー様も噴出している。耐え切れずに、
「2階〜引かないように。(爆)・・・今一列目から後ろの人たちがスーっと引いてましたね」
更にもう一度。
しかし、笑って精神統一はかれない。そりゃ失敗でしょう(爆)。
そして、やっぱり「本当に幸せになりたければ、追加の大ラス来るように」とのことでした。
新曲紹介。
こんなシチュエーションでこんな曲で・・・・・と説明した後に曲名をいうつもりだったようですが、いきなり最初に「ワンダフル・サンデーラブという・・・・・」と言ってしまって「あ、言っちゃった」と笑っておられました。
延々と曲の説明が、
付き合って1週間2週間と過ぎていくと、男はどうやって手をつなごうか、キスをしようかと大変なんです。手をつなぐにはまだいいとして、キスは大変。私も何度となくそれを経験してきましたが(笑)、あれは不意をつくのがいいです。
『お願いです!お願いです!(と詰め寄りペコペコお辞儀)』
お願いしちゃうといけません。公園のベンチに座ってるとして、空を指差し、
『あれぇ?鶴だ』
───
ひえ〜! つる〜?! と大爆笑。
隣のチャコをふと見ると、天井向いて笑ってた〜(爆)。
「え?
とそちらを向いた瞬間にこんな風にね。・・・・・」
なんて説明してるんですが、会場はつるに反応し過ぎてそっちは聞いてない風(笑)
びゅーちーはというと、
「同じ鳥でもトキは、ウソっぽいかいけません。ツルくらいが丁度イイんですよ」
なんて切り返しておりました。
そして、曲へ
「ワンダフル・サンデーラブ」「TIME」「あとなんかあったけ?」
ハニーがひそかに期待している「TIME」の指ワザ。今回は下手へむかってセクシーさふりまいたあと、低い姿勢のまま、いきなり上手へ方向転換。振り向き方があざとくてグッドでした。
そして、儀式のコーナーへ。
たっぷり笑った儀式の後は、ディスコトムガのコーナー。新曲「ワンナイト ・ブライド」はサックスが入ってさらにセクシーに。いいじゃな〜い(爆)
階段に黒いコートをまとったマリーザが現れ、ゆっくりと下へ降りていく。途中コートを脱ぎ捨て、白装束になりステージへ。異国情緒ただようイスタンブール回想にのり、凛々しく清々しくはかなげな美しさ。見ていると毎回、みぞおちの上10センチあたりにツーンとこみ上げるものが。この踊り大変好きでして、ゼロの精神性が一番表現されているような気がしてます。
そして、劇へ。
今回注目したのはびゅーちーの足元。すごい負荷のかかる姿勢をしてるんですよね。今まで何気なく見ていたのですが、結構キツイぞ〜。爪先立ちに近い姿勢もあったり、かがんだ姿勢で膝を内向きにした停止状態! 動きがかなりメリハリきいてるので足腰にかかる負担は相当だわ。これで、アドリブ入るとえらいことになっちまいますなー。テープでしか出来ないかも。動きで表現しようとしたのかな。
コータローの「I'm Sorry」 曲終わりの歌い方がアレンジされている。
Zero軍の勝利を祝すように、女性トリオによる
Zero City のテーマ。回数を重ねるごとに好きになってきた。熱い感じがイイ。
ヘリの音が響いて、ヘリに見立てたサソリくんが下がってきた。さあて、いよいよ全国ハニーの絶賛を浴びている「SOUL SNEKE」だ〜。階段の上に颯爽と登場したびゅーちー。
「あは〜ん」
んーーーーー、ちょっと足りない(笑)。ココ、ポイントなのよ〜(爆)。
そして、華麗な背中からのターンでステージへ進む。
これが儀式のときのテツさまと同じ人?(笑)
イントロで、シャンパンを飲むその仕草、何度見てもカッコいい〜〜。なんて思ってたら、
飲み干したグラスの縁を指で2回まわし。
その指を舐め舐め。
さらに、グラスに手ェ突っ込んで(爆)、
舐めたと思ったら、
洋服で拭き拭き〜!
どひゃひゃ〜!と大受けさせていただきました。これだから好きです!
MC
東京、福岡は大きなイベントをやったが、大阪はまだたいしたものがない。今後計画しますんで待っていてください。というようなお言葉あり。その口ぶりから、実はまだ何も計画されてないと読んだのですが・・・(笑)。
そして、「時事ネタ。」ということで、
「小室さん吉本行っちゃいましたね。時代は変わったんですねぇ」(大爆)
─── 時事ネタってソレかよぉ?!(笑)
「今年記憶に残った事件と言えば、潜水艦が上がってきたってやつね。まさかあんなモンが下から上がってくるなんて思いませんよ〜。あとは、レッサーパンダ男ね。怖いですね。みなさんもレッサーパンダの帽子を被ったやつが近づいてきたら逃げなきゃだめですよ。でも、あれ流行ったりしてね。そしたら、あっちもレッサーパンダ、こっちもレッサーパンダ・・・。レッサーパンダだらけになったら怖いですねぇー。(笑)」
さあ、いよいよ、後半の盛り上げ。1階と2階でノリ合戦をして盛り上げる。でも大阪版コール&レスポンスは出ませんでした〜。
後半はダンスダンス。
「興奮 BEAUTIFUL」 「HIP SHAKE」
そして、「ソーゼツ」。
「HIP SHAKE」では、マリーザが間違って「ソーゼツ」の振りをしようとして、さりげなく直してましたが、「ソーゼツ」のげんこつ山で間違ったコータローはしっかり客にチェックされておりました(笑)。
それにしても、ソーゼツの金ちゃんソロ。イイ!
痺れる!最高だぁ。
というわけで、気持ちよく踊って本編終了。
すぐに始まるアンコールの手拍子。後ろの端からは、残響が邪魔して、上手く大勢をキャッチできないゾ〜。一つに揃いそうで微妙にずれがある。でもずれがあるのがまたイイ感じでもある。
エンジェル・ショータイム。
やがて、いつもの音楽の中、ドラゴンスレーヤーズ登場。マリちゃんとケニーさんが仲良く並んで階段を上がっていく。
下手からすっと出てきたびゅーちー。背中のゼロマークをさりげなく客席にむけ、やがて静かに流れたメロディは、新曲「あなたへ」
。これもサックスが入ることで、むちゃむちゃムーディーでした。
歌い終わったびゅーちー、スッスと袖へ歩いていく。
「あれぇ?
えらいアッサリ帰るなぁ」などと話していたら、
袖の手前で急に背中向き立ち止まり、「ドドドっーー」
と、斜めにはけていかれました〜(笑)。
プレミアム・ショータイム
ツボは、サックス入り 「Troubled
Fish」でございましょう!
この手のエッチバラードにはやはり欠かせないと実感!
フル回転で緞帳がしまり、上がったときはメンバーがラインナップ。
いよいよ、重大発表!のコーナー。
会場も息を呑んで次の言葉を待ち受ける。すると、───
「2001年9月22日
── 」
おうおう、びゅーのバースディ・・・・・・それで?
「Zero City -AQI(秋)- 開催決定〜!
大阪最終〜!(爆爆爆)」
なんやてぇ〜〜?(爆)いやいや、すっかりヤラレたぁ。そんなウソばっかりついてたらね、今に狼少年になっちまうんだからね。(笑)
「ファンクラブのインターネットで、重大発表するって流したら、ガキでも出来たんじゃないかって思ったやつもいたみたいで・・・」
思ったやつもいたんじゃなくて、それを狙っていたんでしょーに(笑)。
戦いに勝ったゼロシティには、やがて文化の爛熟というか退廃の時がくるんだそう。
というわけで、ポップス中心のHAL に比べて、AQIは
大人の、エッチな濡れ濡れのコンサートになるらしい。そうとなりゃあ、ぜひぜひ金ちゃんを正規のメンバーに加えておいて欲しいものです(笑)。
「実はオレ、犬飼ってんですけど、犬って面白いですね。散歩行くじゃないですか、するとね、○んちしたい時って、すまなさそうな顔でオレを見るんですよ。それで、『どっした?
○んこか?』って聞くと、『ウン』ってこう首を縦に振るんですよ〜」
会場:「爆笑」
「いや、本当ですよ〜! 本当なんだから!」
一生懸命話すテッペイちゃんが可愛らしい。本当にアート君を溺愛してるみたいっすねぇ。
そして、「SHOW ME 」。
さらに、この日は大阪初登場。話題の「道はある」を歌ってくれました〜。
待ちに待ったこの時〜!
バラードかと思いきや、結構ポップな感じの曲調。イントロが「Tomorow
is another day」を思い起こさせる。
先入観かも知れないけれど、メロディラインはやはりクライアント企業の意向がかなり反映されているような気がした。びゅーの中から自然と湧き上がってきたものとは、ちょっと違うんじゃないかな……と……。(あくまでも私の勝手な印象です。)
でも、とてもハートフルであったかい曲でした。
幕が下りる。ドドドっと降りてくるメンバーの陰が映っている。階段に整列してるのですねー。さて、鳴り止まぬ拍手の中、緞帳がするすると上がると、階段に2人ずつ整列したメンバー。一番上段にはカール・ビューチー・テツさま。荘厳な音楽の中テツ様がゆっくり階段を下りていく。ひとりまん中に立っていた金ちゃんが、すっと横に引いて彼に道を開けた。板についたテツさま、メンバーと一緒にゆっくりと上手、下手、中央に礼。
再び緞帳が下りる。
さらに少しだけ緞帳が開いて出てきたびゅーちー。
今日の生サンキューは、
「また遊ぼうぜ〜!」
そして、喜ぶ客をもう一度静めてから、さらに一言
「大阪大好き〜〜!」
でした。Wナマ声に客席も大満足。
アンコールのしつこさで定評のある大阪ですが、この日は「道はある」でほのぼのした空気が漂い、みんな満足して家路につきました。
びゅーちーは、家に帰ってきたようにリラックスしていたのかな、と思ってましたが、真相は、ステージが暑くて暑くてたまらんかったということでございましたとさ(爆)。