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GLLERIHTI
− こぼれ話 −

 

■ ウィークエンドギャラリー"CRIA"オープン

GALLERIA HATI では展示しきれなかった絵画などの展示や作品として完成させる前に自分の手で作り出した様々な作品を展示する場所として2つめのギャラリーを広尾に開設しました。
GALLERIA HATI CRIA は週末だけ開かれるギャラリーで、常設展をはじめさまざまな企画展が展開されました。
"CRIA"の由来は映画「ACRI」からきているとのこと。
さらに、海の様子を表すのに現地スタッフが使っていた"CLEAR"という言葉の語感に惹かれ、
より自分の世界が美しい海のように広がりをみせていくよう願いを込めてネーミングしたとか。

残念ながら私は行けず終いだったのですが、"CRIA"はビルの地下1階にあって隠れ家的なギャラリーで、
作りこんだ雰囲気はなくシンプルな造りでした。
金子さん作の環境音楽が流れるリラックスした空間に石井さんの作品が並び、
素直に見る人の感性に飛び込んでくるよう配慮されていたといいます。

石井さんの言葉を借りると、"HATI" と "CRIA" はステージと練習スタジオの関係だといいます。
"HATI" が完成された世界であるがゆえに、完成前の作品などを自由に展示するには制限があったのでしょう。
アーティストとしてステージ上で、美しい衣装をつけライトを浴び、完璧なパフォーマンスを披露するだけでは限界や物足りなさをを感じ、練習風景や光の当たらない部分での試行錯誤をより客に近いところで見せていきたいと思ったのかも知れません。
当時はあまり分かりませんでしたが、"HATI"の運営に頭を悩ませる石井さんの姿が浮き上がってくるようです。そして出した答えが、"HATI" はそのままにして"HATI"では表現しきれないものを"CRIA"で補完するということだったのでしょう。

【期 間】 1996年1月13日〜 1996年12月29日
※グランドオープンにさきがけ、1995年9月30日〜12月27日の期間中、
「ENTERTAINMENT ART WORK TATUYA ISHII 」を開催。
< ACT l > 9/30 - 10/29 , < ACT ll > 11/ 3 - 11/26 , <ACT lll > 12/ 2 - 12/27
開館日 毎週土日曜日および祝日
時 間 12:00〜18:00
所在地 東京都渋谷区恵比寿2−36−13 広尾SKビルB
【企画展】 1996年1月13日〜3月31日
「MAGIC HOURE」
石井竜也のファンタジーワールド。「子供たちの家」「kid napping」など約50点。

1996年4月6日〜6月30日
「HUMANUS」
人をテーマにした絵画・オブジェ。「休息の港」「19才の肖像」「ある日のBON」「踊り子」
「I'm Strong Man」「MALE」「FEMALE」など約60点。

1996年7月6日〜9月29
「ACRI」
映画「ACRI」をテーマにして、数々のイメージ画、絵コンテ、オブジェ、映画のメイキングパネルなど
を展示。(この展示会は東京玉川高島屋、大阪高島屋でも行われました。)

1996年10月5日〜12月23日
「HATI TATUYA ISHII ART WORK COLLECTION」
代官山HATIを飾ったインテリア・オブジェに加え新作絵画を加えた石井竜也の集大成とも
いえる企画展。
【その他】 1995年9月17日 台風の中、ギャラリーの一般公開を前に石井さんの新作
SOPHISTICATED TURKISHシリーズの発表会が行われました。

 

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