live index AU index

AU SHARISHARISM
<A>
1991.10.26 大阪城ホール


初の初日!
大阪を初日に持ってくるのは、 ノリの大阪でパーっと景気つけようというもくろみかしら。

まずは、セットにド肝を抜かれる。
センターステージとは聞いていたものの、すごい!美しい!凝ってる!
白で統一されたステージは、円形といっても僅かに3角形をしていて、そのフォルムも美しい。
3方から中央へ伸びた腕が、大きな白風船をかかえている。
「これってやっぱり……」と次の展開が予想できる(笑)。
会場にはショパンの英雄ポロネーズが流れ、なるほど! AU だもんな〜。とニンマリ。
上には小さい飛行船型の気球がゆっくりと飛んでいる。
開演前から楽しませてくれる心遣いが憎い。

ゆっくりと暗くなり、機関銃の音が響き渡る。
するといきなり、バーン!という轟音とともに割れる風船!(予想通りだった^^)
誰もいないステージからアニメ主題歌風の曲が流る。(オープニングは打ち込みでした)。
徐々にアームが開いていき、そして、ステージのせりからはメンバーたちが上がってきた〜。
会場は早くも興奮の歓声を上げている。
しばらくして、せりからいっせいにスモークが吹く出すと歓声は叫び声に変わる。
シュークの姿が見えた!
テッペイちゃんはどこ……?
後ろの席から「おった!おった!」の叫び声がして、慌ててキョロキョロ見回すと、
反対側のせりから上がってきたのが、まさしくテッペイちゃんでした〜。

それにしても勇ましいメロディ。そして、間奏でのテッペイちゃんのセリフが笑える。
早口で聞きにくかったけど、「グランドキャニオンに朝日が昇る〜」だけはハッキリと分かった(笑)。

そして、しょぱなからいきなり、「僕らのすーはーしーろーー!」と、きたもんだ!
この曲スキスキ〜。
円形ステージの面白さは、メンバーのお尻を見ることができることでしょう(笑)。
大所帯なんで、いつも目の前にメンバーが入れ替わり立ち代り来てくれるのが嬉しい。
そして、反対側のメンバーもちゃんとお尻は見える(爆)。
間奏でテッペイちゃんがこちらのブロックにやってくると、途端に黄色い声が沸き起こる。
円形ステージの醍醐味です。

お楽しみ、MC
第一声「さんきゅーーー!」と叫びながら、ぐる〜っとステージを一周(笑)。
「ケツ見られるのはやなもんですねー」などと照れ笑い。
本日のノリをあわせる掛け声は、なぜか「モ〜〜〜」で行きましょう。ということで、テッペイちゃんに続いて1万人で牛の鳴き声!(爆)あれれ〜?(笑)
やらせておいて、「まあおいしそうなこと」なんてこと言っとりました(笑)。

「今日は初日。私も緊張感がみなぎってるでしょ?……へっへっへ(笑)」
全然みなぎってないじゃない(笑)。
(いえいえ実はかなりの緊張だったようですけどネ。)
そして、AUのコンセプトなどが説明される。ツアー前にチャコとの手紙のやり取りで、ああでもないこうでもない……と、予想してたけど、それそれ半分ずつ当たってました(笑)。

「今日は英雄にこだわってみました。米米の英雄はアニメの主人公です。
私はアニメおたくだったんですが、そんな石井が一人英雄をあげると、この人たちになります。
その英雄の名はこれだ〜!」

ということで、紹介された歌が、ナント ───

ガッチャマン。

ひょえ〜〜〜!(笑)
若いファンが多いためか、イントロが流れてもあまり反応が無かった。
歌が始まった途端どど〜と沸く場内。ジェネレーションギャップを感じずにはいられない(笑)。
どうやら、アニメで統一しようとしているのかしら。
アニメと米米って似合わないような気がしていたけど、どうしてどうして、テッペイちゃんの「ガッチャマン」、本当にアニメソング聞いてるみたいにハマっているゾ!
「飛べ!」っていうところで、全員がジャンプ! 小さな演出が心憎い。
そして、私のツボは、華麗なテッペイちゃんのキックでした〜。

そして、SO COOL 。なんと嬉しい! イントロ始まった瞬間の大歓声。この曲が好きなのはみんな同じようです。ビデオに入れて欲しかったなぁ。

英雄は男の子だけのものではない。ということで、今度は女の子のヒロインの登場です。
シュークがアームの上に上がる。
「だって、涙が出ちゃう。女の子だもん」のフレーズに、思わず会場からは笑いが起こる。
いやいや、またもアニメ。シュークがブリブリで歌った曲は、「魔法使いサリー」と「ひみつのアッコちゃん」の合体版だぁ(笑)。
その名も「秘密使いサリッコちゃん」!
またまた、ひょえぇぇ(笑)。むりやりくっつけたところが笑える。

そして、お口直し的な「浪漫飛行」。
円形の開放的なステージによく似合う。
テッペイちゃんステージをあっち行きこっち行きして会場を盛り上げている。

さて、いよいよ、待ちに待ったジェームス小野田登場の時がやってきた。360度煽りながら、
「我々の英雄は?」
の問いに、「石井さ〜ん」という声が聞こえる。声も揃わない。
あれ〜? 初めてのお客さん多いのか? そこで石井さんはないでしょう(笑)。
「我々のヒーローは?」「我々の英雄は」何度も繰り返して、客席も負けじと
「ジェームス小野田!」
を連呼する。

重厚なサウンドの「キャトル・ミューティレーション」が流れると、
せりの一つから激しくスモークが吐き出される。
やがて白煙の中からすがたを見せるジェームス小野田〜。
ウォ〜、かっこええ! それは赤と黒のウルトラマンのような衣装。
ジェームスさんえらくスリムになっているゾ。
JO
登場はライブの華。最高にかっこいい登場の仕方でした〜。

そしたら、なんと「あ!あぶない!」。
キャーー! うれしすぎ〜。
テッペイちゃんの合いの手がブラッシュアップされている。なんと小気味いいこと!
シュークも壊れそうなほどの激しい躍り。やっぱりこの曲好きだぁ。

あぶないの興奮冷めやらぬ中、テッペイちゃん、小野ちゃん、ボンがアームに上る。
それぞれが金ピカのギターを抱え ── 。
何が起こるんだろう ? と思っていると、
「さあ、オレのギターを見ろ! 金のギターだ!」
このツアーのテーマカラーを持ってきましたね。ビートの効いたロックっぽい曲は久々かもしれない。
間奏では3名がそれぞれ華麗なギターソロ(弾きまね)を披露(笑)。
テッペイちゃんの激しいプレイには笑わせていただきました。

会場からは「テッペイちゃん!」の大歓声。
興奮を鎮めるように静かな曲が流れる。
JOによるプリミティブラブ。おお!ライブでは初めて。
トンデモナイ歌詞だけど、いいメロディ(笑)、雄大な気分になる曲です。
メンバーによるコーラスがとてもいい感じ。
向こう正面に移動したテッペイちゃんが、投げキッスやおどけた動作で会場を沸かしている。

次はミナコちゃんのたどたどしいMC
「今日はシュークリームシュのコンサートに来ていただいてありがとうございます。
今日は、頼もしいゲストが来ています。踊り団91のみなさんです!」
それは、BHBはじめメンバーみんなで結成されたダンサーチームでした。
打ち込みで曲が流れる中、メンバー全員楽器を置いて、ダンスに専念。
ステージの内周部分が上へせり上がり、二段ケーキ状に。
途中「タイムボカーン」などのテッペイちゃんの合いの手が笑える。
踊りも楽しいしかなりこの曲気に入りました。

今度はマリちゃんがMC
「みんなと一緒に楽しんできましたが、とうとう最後の曲になってしまいました〜(笑)。」
その曲は久保田の「IT'S BAD」。
いやいや、マリちゃんカッコイイ! みんなで踊るジャネット・ジャクソン風ダンスも最高でした。

アームにフッシーが上がり、高らかにトランペットを演奏する。
ここからはテッペイちゃんの独壇場。平 浩二の「バス・ストップ」って初めて聞いたわ。
歌の途中でテッペイちゃんの立っているステージがどんどん上へ上がって行き、
とうとう3段ケーキになってしまった。高い高い〜(笑)。
はるか彼方を見上げる格好になってしまった。
なんてハマるんでしょう。彼のためにあるような歌だわ〜。ほんとウットリ。

ひとつ気になったのは、フッシーのソロの間、「テッペイちゃ〜ん!」の声援が止まなかったこと。
「今はフッシーの見せ場なんじゃ〜!」
と、ちょっと心の中で吠えてしまったのよね〜。
そしたら、テッペイちゃん、間奏で2回目のフッシーのソロのときに再び彼を紹介したのです。
更に曲の終わりにもしつこく「トランペット、フッシー小林」って!
ああ、やっぱりバンドやなぁ、仲間やなって、そのときにすごく嬉しかったのです。
観方を知らない客が多くなってしまってちょっと悲しい。
なんでもかんでも「テッペイちゃん」はいただけません(笑)。

再びMC
テッペイちゃんがトランペットについてのデタラメなうんちくを披露する。
なんでもトランペットは日本の楽器だったとか。
天保年間からの楽器で、虎追いに使っていたとか。
トランペットだから虎追いなのか。なんともはや(笑)。
片やサックスは、昔は竹で出来ていたらしい。
徳川家康が鹿追の時に使っていたそう。
それが吹きながら前のめりに倒れて今の曲がった形になったとか。

そして、トランペットがそこまでやったらサックスも黙っていられない(笑)。
というわけで、ステージには金ちゃん登場。
さっきのフッシーのソロを今度はサックスでムーディーに歌い上げる。
しかし、ものすごい肺活量! いつまでも伸ばしつづけるのには参りました。

そして、曲はそのままトラブル・フィッシュへ。
これはアルバムK2Cバージョンの方です。うっとりと聞いていたら、電話が鳴って ───

ジェームス:「ハイ。七曲署です」
何だってぇ?(爆) そうです、曲は、あの「太陽にほえろ」。
─── ありゃま。ちょっとカバーばかりじゃないのぉ(笑)。
そうそう、これって歌詞がないのにジェームスさん無理やり歌詞つけて歌ってました〜。
途中間奏で、メンバーを回って聞き込みをするテッペイちゃんに笑ってしまった。

ギターのイントロ!鳴った瞬間大歓声が。
そう、名曲「かっちょいい」で会場はドラッグ的ななノリへとなだれ込む。

すると、テッペイちゃんが高らかに、
「さあ、買い物でも行こうか〜!」
「きゃ〜」
始まった曲は、買い物ブギ風「買い物へ行こう!」。
バブルの時代を反映した刹那的な歌。なつかしくて、キャッチーでとても楽しい曲。
メンバーのソロもカッコよくて、これをつくり上げる米米ってすごいと思ってしまった曲です。

そして、とどめは「KOME KOME WAR」。「ひつじ」とか「HEY MEN」などの合いの手を一緒に入れるのが無常の喜びだったりする(笑)。

最後はカラっと明るい曲調の「さよならみなさんまた会うまで」で、幕となりました。
途中「今日の日はさようなら、また会う日まで」のフレーズを織り込んで、
メンバーに感想なんか聞いたりして砕けた雰囲気。
そして、みんなは手を振りながらケーキの中に消えていきました。

前回のツアーから始まったボーナスコール。
今度のツアーでもそれが続くのか分からないので、みんなどうコールしたらいいか迷っている風。
遠慮がちな「アンコール」が続く(笑)。
そしたら、あのボーナスショータイムのテーマが流れ、小野ちゃんがステージに現われた。
やっと安心してみんなの手拍子が勢いづく(笑)。

「みんなノッテるぅ〜」と金ちゃんのMCがプリティ。

1曲目は、BHBの 「 SUPER TEA 」 。
カラッとした大騒ぎ曲で、メンバーが交代で歌も歌う。
それにしても下ちゃんのノリは意味不明だわ(笑)。

続いては「宴」。1万人相手に人を食った感じがいいわ〜。

そして、MCCMネタ(笑)。
SONY ハイパッキングのCMで、白塗り & 十二単の女装をしたことを相当後悔していたと見えます(爆)。
「あのCMは絶対見ないように」って言われても〜(笑)。
そのCMで使われた曲。それは、パパラパー! 違った(笑)、「ひとすじになれない」
前回のツアーで初お披露目となったこの曲ですが、今回初めて振りがついた〜!
振りがつくと断然華やかになる。

そして、コンサートでは欠かせない「Shake Hip!」。
円形ステージでの「Shake Hip!」がこれまた新鮮。
やっぱりお尻を見ながら踊れるのは楽しい(笑)。

最後は、間の抜けた音楽の中、ステージから駆け下りたメンバーが、大歓声の中退場していきました。
会場からは不満のブーイングが(笑)。
まあ初日から雨の御堂筋はありますまいが、人を食ったような幕切れにあっけに取られてしまいました。(笑)


最終更新日:2004年7月30日

live index AU index