SHARISHARISM DECADENCE
魅惑の歌謡ショー/素顔のママ編
1992.11. 27 大阪城ホール
<メニュー>
素顔のママのテーマ
Tomorrow is another
day
君がいるだけで
MC
ORION
愛はつづいてる
I・CAN・BE
心斎橋(「六本木」の大阪バージョン)
WITH YOU
OH MY ANGEL
(JO登場)
ラリホー王
MORI MORI POWER(タイトル不明)
DECADENCEのうた
GO FUNK
グラッチェ
追いかけて
NICE TO MEET YOU
愛Knowマジック
狂わせたいの
(BONUS SHOW TIME)
ひとすじになれない
O・ME・DE・TORE
雨の御堂筋
Shake Hip!
<レポート>
大阪 <ママ編>2日目。
この日は前日の反省点も踏まえてメニューをいじってきてました。
「君がいるだけ」を前半に持ってきて、後半の盛り上がりを作るようになっていたり、
盛り上がるための仕掛けを用意してきたり、、、そんなこんなで満足できる内容でした。
席はアリーナ31列。PAすぐ後ろのど真ん中。
ブロックの先頭で目の前にはPAのお兄さんたちの黒い集団が。その中にマネージャーの国府田(コウダ)氏の姿も見える。
思ったよりステージに近く見やすい席でした。しかも前が空いているから踊りやすいゾ〜。
お隣りの人と軽く挨拶を交わし開演を待つこと数分。
■素顔のママのテーマ
■Tomorrow is another day
■君がいるだけで
いきなりママ編のテーマ曲が流れ出し、どん帳の向うからテッペイちゃんの声が飛ぶ。
「みんなのノリが1つになるまで、このどん帳は開けない!」
大阪での<ママ編>の最後とあって、無理やりでも盛り上げようという魂胆か……。その心意気を察して会場も声を張り上げる。
どん帳が落ちる。何度観ても胸踊る瞬間だわ〜。
そして、ママ編のテーマのあと、続けて「Tomorrow
is another day」。
みんな前に向かって歩いて行こう……というような前向きのメッセージソング。
最近正統派路線の曲が多くなってきました(ちょっと不満)。
そして、大ヒット曲「君がいるだけで」へ。前日アンコールでやったものをこの日は最初に持ってきた。
<<よっしゃよっしゃ>>(笑)
コンサートが盛り上がるかどうかはMCにかなり左右される。
ポップス中心の<ママ編>はどうしてもノリがお上品になってしまう、
というわけで、テッペイ氏の喋りにも熱が入る。
この日いちばんのホットな話題といえば『貴・りえ』のこと。
前日の報道で日本中をアッと言わせた話題から始まって、
ユーミンとのデュエットでの緊張体験などなど、相変わらずよく喋る。
例によって「ノッテルか」「ノッテルよ」の掛け声のあと、
極めつけは「カエルのうた」の輪唱……。ハイ?
客席を上手と下手に分けて輪唱するというすごい企画でした(笑)。
一万人の「カエルのうた」は爆笑もん。
やらせといて、テッペイちゃん、
「みんなよくやりますね〜。恥ずかしくないですか?」
ってそりゃないっしょ。
ンなもん恥ずかしがってちゃ大阪の名折れや〜。
というわけで、すっかり会場も打ち解けた雰囲気に包まれる。
■ORION
■愛はつづいてる
■I・CAN・BE
■心斎橋
MCの後も、ポップスがつづく。新しいところから「ORION」、「愛はつづいてる」。などなど。
(微妙に曲順が入れ替わっている。)
ポップス路線はキライってわけじゃないけれど、だたちょっとライブでは物足りないと思ってしまう。
キワモノ好きのわたしにとっちゃあ前半はじっと我慢のときなのです。
人気曲の「I・CAN・BE」。これはタイトルが「あっかんべー」との掛け言葉になっている。
大好きな曲なのに、こちらもオリジナルバージョンでなく、アルバム「K2C」でのアレンジ版。
「なんでこうおとなしめな曲ばかりなの。」
と前日も観たからだいたいの曲目は分かっちゃいるものの、だんだんジリジリしてきた(笑)。
溜飲を下げたのは、「心斎橋」。
東京では「六本木」だったのを、大阪では「心斎橋」に変えて心憎い気遣いを見せる。
前日は原曲のままだったものを大阪バージョンに変えてきて、これが大ウケでした。
ちなみに福岡では「中州」だったとか。じゃあ札幌では「すすきの」?(笑)
前フリも最高で「35歳の人妻を手玉にとり、安宿に泊ってのうらぶれた性生活をしていた」ときの歌だとか。
「安宿」ということばに、グッドタイミングでリーダーBONの笑いが入り、ファンも大喜び。
なにを喋り出すか分からないテッペイちゃんにメンバーも聞き耳をたてている。
ステージでウケまくるメンバーを見て、さらに客席がウケるというなんともいい感じ。
曲はテッペイ氏のためにあるようなコテコテのムード歌謡。またこれが上手いのなんの。
しかも誰のカバーでもなく、れっきしたオリジナル。
イントロでは「Oh〜シンサイバシ」だの「だこやきOh
yeah」「クイダオレ〜〜」など折込んで、
サービス満点の味付け。
この日のナンバー1に挙げてもいいような曲で、それまでのイライラは見事に解消されたのでした。
■WITH YOU
■OH MY ANGEL
歌い終わってもなおスケコマシトークを続けるテッペイちゃんに
水を差すように、妹ミナコちゃん登場。
「ハイハイ、お兄ちゃんもいい歳なんだから、もういいかげんにしたら?
お母さんも泣いてたよ。」
と、肉親の言葉にスケコマシ野郎もうろたえた風。
衣装はおサルさんみたいな茶色の帽子に、茶色のタイツ。
ミニのフレアースカートには、塩化ビニール(っていうんですか)の透明な板をつけて、プリーツ状にしてある。
ちょっと想像できないような衣装。
こういう兄弟の掛け合いは前日はなかたところ。一日でいろいろと工夫の跡が見える。
テッペイ:「そんなヘンな格好でヘンなこと言わないように」
とかろうじて反撃するものの、負けじと新妻のミナコちゃん、
「お兄ちゃんもね、ちゃんと幸せを掴むように。あたしみたいに。」
とやり返し、場内拍手喝采。
兄をステージから追い出して、歌うは幸せのうた「WITH
YOU」。
歌前トークで「恥ずかしがらずに聞いてください」と言った自分の方が照れている。
夫の金ちゃん(Sax)がどんな顔して見ていたか、気になったわたしでした。
曲がラストのいいところに差しかかったところへ、兄登場。仕返しとばかり、
「さあ!ここからが盛り上げだ〜!!」
と、いきなり歌をさえぎってしまう。
前日は普通に終ってたから、さてはこれはテッペイちゃんのアドリブか?
「まだ終わってナイ」
とおこる妹を、
「そんなヘンな格好してんだから、もうあっち行きなさい(笑)。」
と無理やり終わらせてしまう。
デザインした張本人がそんなこと言うなんてねぇ(爆)。
テッペイ氏はひとりハイテンションで飛ばしまくる。
ポップス続きで落ち着いてしまった雰囲気を突き崩そうとするかのように。
前日はまったりポップスを歌ってたところだったけど、どうやらこれはイカンと思ったのかしら?
テッペイちゃんの煽りに応えてBONがベースの弦を弾く。
男2人が煽り煽られでひとしきり盛り上がっといて、
(テッペイ)「そういう表現しかできないの」
ってそりゃないっしょ。(笑)
「ほかには、誰かいないの?」
テッペイ氏と目が合った金ちゃんが、一瞬の間の後、
戸惑いながら「ウォー」と叫んで腕を回して見せる。
この不器用さがたまらなくPretty。笑いも巻き起こったことろで
「今まではチケット代の5分の1ダ。ここからが5分の4!
ほな踊って行きまひょか〜!」
と景気をつけて、新曲「OH MY ANGEL」へ。
B’z風(?)、アップテンポのノリのいいナンバー。この曲は気に入りました。
ハードな曲にあわせて踊る姿はディスコ通いの頃の彼を彷彿とさせる。
「OH MY ANGEL」が「おまえじゃ〜ん」に聞こえるのは私だけ?
(JO登場)
■ラリホー王
■MORI MORI POWER(タイトル不明)
■DECADENCEのうた
一転、重厚なサンウンドが響く。
アルバムのオープニングで耳に馴染んだ「ハレルヤ」です。
いよいよジェームス小野田登場か?
といやが上にも期待が高まる。
音楽がどんどん速くなり、セットのスフインクスから火花が散る。
そのスフィンクスの顔がパックリ開いて、ジェームスが登場すると
ライブもいよいよ佳境へ入っていくわけです。
会場の盛り上がりも最高潮を迎え、「ラリホー王」なんてぇ曲も飛び出して、
会場もあったまっていく感じ。
これもアルバム「K2C」バージョンで、振りものときとは変わって中近東風になっている。
せっかく覚えたっていうのにファン泣かせなこと。
タイトルが分からないコテコテのFUNKナンバーも気に入りました。
やはり米米はこうでなくっちゃいけません。
すると、盛り上がりをかき消すように音が消え、
テッペイちゃんと小野ちゃんでいきなりのマッチョメもの。
「ママのおっぱいデカダンス、パパの<ぴっぴ>もデカダンス」
となんともチープなアカペラを歌いだした。うわ〜。ええぞええぞ。
2番は<ぴっぴ>の部分を、トライアングルとパーカッションで演奏。
もうお分かりですね。チン○コ……。キャーお下品!
■GO FUNK
■グラッチェ
■追いかけて
■NICE TO MEET YOU
■愛Knowマジック
■狂わせたいの
そして、久々の演奏でファンを泣かせたのは「GO
FUNK」。
この曲、ライブで聞いたのは今回は初めて。
実に、いい……。
やっぱり小野ちゃんとテッペイちゃんの掛け合いは。小気味がよくって元気がでる。
「GO FUNK」は「ごはん」との語呂合わせになってます。
イントロでまたろうがパーカッションで掛け合いに参加。
我を忘れて踊るまたろうが、いきなりテッペイ氏にふられて慌てふためくひとコマも笑いを誘いました。
さらに怒涛のダンスナンバー、新曲の「グラッチェ」。
「あ!あぶない!」の上をいく激しさです。小野ちゃんの「A〜u」のシャウトがとってもイカしてる。
歌詞は何言ってんだかサッパリ分からないのもまたイイ。
打って変わって、興奮を静めるように、テッペイ氏が極上のバラードを歌う。
「追いかけて」
恋人との別れを情感たっぷりに歌い上げる。
会場一杯に歌声が響き渡って、なんともしみわたる感じ。
この手のナンバーには欠かせなくなった、フッシー小林(トランペット)の
フリューゲルホーン
ソロもたっぷり堪能しました。
この曲もきっとアルバムに入ることでしょう。
ふつうアルバムを引っさげてライブをするんだけど、米米は逆で、
ライブでやって良かった曲をアルバム化するんです。
ま、あくまで「ライブバンド」というこだわりがそうさせるのですが、
そんな彼らの姿勢がファンにはたまらなく魅力的です。
あとは馴染みの曲のオンパレードで、「狂わせたいの」まで踊り狂って本編終了。
(BONUS SHOW TIME)
■ひとすじになれない
■O・ME・DE・TORE
ボーナス・ショータイム(アンコール)では、再び「カエルのうた」の輪唱。
なんでやねん(笑)。
それも冗談でテッペイ氏が
「もう、カエルのうたはやめときましょう。」
と言ったら会場が大ウケしたので、予定変更して2回目をやってしまったという……。
ここらへんが大阪人の付き合いの良さというか、アホさというか……(爆)。
ともかく大阪好きの彼は上機嫌でございました。
人気曲の「ひとすじになれない」と
金ちゃんとミナコちゃんの結婚を祝して作られた
「O・ME・DE・TORE」(オメデトーレ)
と続き、アンコール第1弾終了。
■雨の御堂筋
■Shake Hip!
2回目のアンコールでは、「デカダンスのうたを覚えて帰ろう」
というコーナーを作ったようで、
みんなで「ママのおっぱいデカダンス……」
と練習させられた(笑)。
よくもまあ1万人もこんなお調子モンが集まったものと感心せずにはおれません。
そして、大阪名物「雨の御堂筋」。
これでお終いと思いきや、さらにドドメの「Shake
Hip!」。
<<キャホーー! そうこなくっちゃ!>>
サービス満点!てんこ盛りの内容に大満足!
心ゆくまで踊り狂ってご機嫌で家路につきました^^