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OPERA BLUE

1995.9.2 大阪城ホール

 

< 曲 目>

BLUE JIVE

DEEP IN BLUE
OH MY ANGEL

MC

STYLSH WOMAN
MY LOVE

メンバー紹介

IMITATION GUY

J0
登場

日本人
ハリウッドスキャンダル
ときの旅路
3週間目の憂鬱
すべてはホントでウソかもね
BLUE ATLANTIC
あ!あぶない!ほか2曲
ひとすじになれない

MC

KISS IN BLUE
Knowマジック
SO COOL
青い船

ダイナマイト・ダイジェスト・ショー
まだわからない



阪神大震災そして、オウム地下鉄サリン事件と不幸な災害、事件が続いたこの年。
神戸の街は震災当時の壊滅的な状態から、見違えるような復興を遂げていましたが、
多くの人が仮設住宅で暮らすことを余儀なくされていました。
そんな中で、また米米と遊べる日が来ることをどれだけ心待ちにしていたか分かりませんでした。
この日は、最近落ち込みがちな職場の同僚を誘って参加しました。

大阪からスタートする今回のツアー。
前日は初日ということで、いろいろと美味しいパプニングがあったらしい(爆)。
今日は、どんなライブになるんだろう? ファン以外一緒に行くときは何故か私も緊張してしまうのありました。
やっぱり『米米ってすごいね』って思ってもらいたいから、いいライブにしてくれよ〜ってドキドキしてしまう。

会場に入るとどん帳がなく、セットがそのまま見えている。
えらくシンプル。そしてフラット。
それまでデコラティブなセットが続いていたので、ちょっとビックリ。
しかし、実はこれがお金かかっていた〜(爆)。
ステージ中央には三角形の張り出し部分があって、その真上には小さな青いピラミッドの頂点がある。
丁度ピラミッドの胴体部分を輪切りにくり抜いてステージを作ったような設定。
この三角形の張り出しの部分は途中でまっすぐ前に伸びていくのですが……。
ことばで説明するのは難しいのでセルビデオでご確認を願います〜。

この日の席は、アリーナ
30列目くらいのほぼ中央。
席についてみると案外ステージも遠くなくて、その上前は
PA席。踊り放題というすばらしいお席でした。
PA席にはマネージャーの国府田さんの姿も見える……。

開演を待っていると、メンバーがステージへ入って来た!
おおっ!沸き起こる歓声と拍手!
それまでは
<板付> (※予めステージ上でスタンバイしていること) が多かったのでちょっと新鮮。

オープニングは、
BHBによるショータイム。
軽くチューニングをすると、新ドラムス<トシ>の合図で目くるめくサウンドが繰り広げられた〜。
そして、テッペイ氏の高らかな「
Ladys and Gentleman!〜」の声。
おそらくステージの袖からマイクを持ってナレーションしてるんだろう。
ソロを演奏するメンバー1人1人を紹介しつつ、会場を盛り上げていく。
「大阪大好き〜」の言葉も飛び出して、会場の雰囲気もほぐれていく感じがする。
オープニングからこの上質なサウンド。
BHB+米米メンバーの演奏って大好きだったりする。
これにマチコ嬢のコーラスが加わるから贅沢なインストゥルメンタルです。

暗転─。そして、スモークと照明により会場には大きな三角のピラミッドが浮かび上がと、
うおおお!
会場からは感動のどよめきが沸き起こる。
ここからがオープニングテーマ「
DEEP IN BLUE」。興奮を鎮めるようなゆったりとしたサウンド。
マチコ嬢のスキャットが美しすぎる……。
曲にあわせて変化するピラミッドの照明が海底ピラミッドの神秘的な美しさを演出する。
── 私はただただ、見とれるばかり。

ピラミッドを形つくるレーザー光が薄っすらと消えていく。
代わって強力な光を背後から浴びたテッペイちゃんが、
2人の男性ダンサーとともに姿を現した!
コータローとあと1人は、前回の夏のイベントから参加している新メンバーのシンジ君。
いやいや、もう!カッコよすぎる!(笑)
曲目は「
OH MY ANGEL」。激しい曲に客席は一転して興奮状態に陥ったのでした〜(笑)


MC──。 「センキュー!」の第一声。
MCが長いのがこのツアーの魅力の一つでした(笑)。
挨拶のことばは「カールスモーキー・石井・グレイトでございます(爆)」
新生米米
CLUBということで、グループ名を改め「米米CLUB/NEW」。
石井さんも名前に「グレイト」をつけてみたとのこと。
う〜ん趣味がよろしいような(笑)。

そして、セット自慢(笑)。
テッペイ:「オープニングきれいだったでしょ? それもこれも皆さんに喜んでもらうため。
自分たちの自己満足は一切ありません(爆)。」
しかし、自慢するだけのことは確かに…ある(笑)。
いつもの事ながらいろいろとおっしゃってましたが、
「やっぱり私はお水系が似合う。」とか、
「白いスーツに黒いコサージュが似合うのは私くらいのモンだ。」とか、
「髪は宝塚系にしてみました。」とか、
「このあと名古屋に行ったなら金のシャチホコ系になる。」とか……。

あとは、
「大阪は昨日初日だったんですけど、震災の影響かちょっと元気がなくなっている。」
「やっぱり大阪は元気でないと…。」
「米米のコンサートくらいは日頃の憂さを忘れて心の洗濯をして欲しい……。」などなど
そうそう、その洗濯をしにやってきたのです(爆)。

そして、笑ったのはテッペイちゃんのダイエット話。
何でもオーストラリアロケで、
7キロも太ったんだとか。
テッペイ:「
7キロの肉ってどれくらいだと思います? 犬一匹ですよ!!(大爆)」
犬一匹って!

せっかくここまでオシャレにもってきたのが、MCで一気に落ちてしまった〜(笑)。
そんなアナタが大好きよ(笑)。
ゴージャス男テッペイちゃんと
<ダイエット>の組み合わせが面白い。
そして、その努力がまた涙ぐましい(笑)。
テッペイ:「食事だけでは間に合わないので、マラソンしましたです(笑)。それも 夜に(爆)。
そりゃそうですよ。私の場合顔が売れてますから。
昼間には出来ないんです!。だから夜中の
1時頃に走るんです。
体中にビニールを巻きまして、その上からトレーナーを着て、
さらにジャージを着て、頭からフードを被って、──
もう、"どらえもん"状態ですよ!(爆)」

なんでもあるスキャンダルをきっかけに顔を見せられなくなったらしい(大爆)。

その格好で高校生に追いかけられつつ、雪だるまのようになってなって走っていたらしい(爆)。
そうするとそのうちの
1人が、「あれ石井さんじゃない?」
見破られて必死で逃げるテッペイちゃん。……スターがこんな格好を人に見せられないと、実に涙ぐましい努力です〜(爆)。
ようやくコンビニに逃げ込んだテッペイちゃん。ポケットから
120円を取り出してウーロン茶を買おうとしたら、レジの女性に、
「ありがとうございました。石井さん。(大爆)」
努力も空しく見破られる、スターの苦悩でございましょう(笑)。

テッペイ:「ということで、次の曲はそんな曲です。」

???

テッペイ:「どんな曲や〜(笑)。」

というわけで、その曲は、都会で独り生きる女性を歌った、新曲「
STYLISH WOMAN」。
ここで初めてシューク登場。白いエナメルコートのすっごい可愛い衣装! これが大変にいい曲でした。
続いて、アルバムにも収められている「
MY LOVE」。
スィートポップスが苦手なので、
CDではほとんど聞いていなかった曲だけど、ライブでダンスがつくとなかなかイイ。
シュークのダンスがまた可愛いこと!新曲続きなので覚えるのがタイヘンなのです(笑)。

そして、メンバー紹介のコーナー。
ステージ中央には2枚の縦長の布が、ちょうどピラミッド型の張り出しの
2辺に沿った格好で下りてくる。
そこにメンバーの顔写真が1人ずつ映写される。
揃いも揃ってカッコつけた写真なんですが、それをエサにテッペイちゃんが言いたい放題チャチャを入れるというもの。
「河合わかばは未だに職安に並んでいる」とか、
BONはベースを歯ぐきで鳴らす」とか、笑いっぱなしでございました。
言いながら「なぜ下を向いて喋っているかというとここにカンペがあるからです(笑)。」と、
堂々と告白しておりましたけれど……。
メンバーの名前も、「カールスモーキー石井・スーパー」とか、「
BHBホームラン」とか、
「シュークリームシュ・デラックス」とか、付けられる尾ひれがその度ごとに違うのもご愛嬌(笑)。
テッペイちゃんの写真は葉巻をくわえたもの。
それを見ながら「吸えないタバコは何のため〜?」と自分で自分に突っ込みを入れておりました(笑)。
得ちゃんとリョーちゃんはそこにはいない。
一抹の寂しさも感じつつ、新たなメンバーに、ドラムスのトシ、キーボード ジュリアーノ勝又
そしてダンサーシンジが加わって、新生米米
CLUBを客にアピールしようという彼らの気持ちが表われているようです。

そして、次はテッペイちゃんにしか歌えないレトロ・ゴージャスな「
IMITATION GUY」。
両脇を男性ダンサーが固めてカッコいいったらありゃしない。
普通はカッコいい曲じゃないんだろうけど、これをカッコいいと思ってしまうのは米ファンの性でしょうか。(笑)
久々の水っぽい曲調にわたくしは大喜びしてしまいました。
何より歌うテッペイちゃんの生き生きして嬉しそうなこと!(笑)

アンドリュー・ロイドウェバー
(※)も顔負けのミュージカル調の曲が流れ、急に不気味な雰囲気が漂う。
スタッフによって運ばれた中央の椅子にコータローが腰掛け、両側からシュークが白い布を被せる。
やがてそれが取り払われると、コータローは跡形もなく消えていた。
すると、背後から突如現れたのは、白いマントを羽織ったファントム?
いや、ジェームス小野田だった〜!
まるでオペラ座の怪人だ。なんてカッコいいの小野田さま〜(笑)。

そして、曲は「日本人」。
「オペラ座の怪人」で来て、なんで曲が「日本人」なの〜(笑)。
二人の粘っこいツインボーカルはよろしいなぁ(笑)。
遊んでいるとしか思えないような、コッテコテの唱法がスバラシイ!

エンディングでは、ニッポン、ニッポン……のフェードアウトが、
いつの間にやら、○ンポン、○ンポン……と、超低級下ネタギャグにとって代わられておりましたが(笑)。

すると、「
TIME STOP」張りのゴージャスなメロディ。
恥ずかしながら私は知らなかったんですが、
HIROMI GO の名曲「ハリウッドスキャンダル」のカバーでございました。
選曲がなんとも……。テッペイちゃんのスキャンダルに引っ掛けてるんかしら〜(笑)。
しかし、まるでテッペイちゃんのためにあるような曲で、カバーというのが信じられないくらいでした。

ピアノの伴奏でテッペイちゃんの語りが始まる。
「世の中には不思議なことが一杯あります。畳の上にカメラを置いてその前で坐禅を組んでポン飛んだら宙を飛んでいるように見えるとか……。」
おお!出た。「○ウム」ネタ!(爆)。
麻原に対抗してか、彼も宙を飛ぶという
()
「そのためには衣装を変えなければいけない。」ということで、
やってきた
2人のホモ(コータロー&シンジ)が衣装変えのお手伝い。
その衣装とは、なんとハッピ!(爆)
着せるのが上手くいかないシンジに向って、テッペイちゃん、
「硬くならなくてもいいのよ〜(爆)」
なんて、ホモ口調がなんてぇ色っぽいのでしょう。
お着替えが終わり、曲はなんと角川映画
REXのテーマ「ときの旅路」。
おお〜〜。
折角の曲だったのに、角川春樹氏の麻薬容疑によってケチがついたという、
米米では禁句とされている曲なのに〜。
なかなかに攻めてますね〜(笑)。
テッペイ氏は、ステージ後方にしつらえられた台の上に胡坐をかき、
「瞑想……(笑)」
── ミュージックスタート。
すると、テッペイちゃんが座っていた台が静かに上昇を始めた。
うおお〜!!確かに飛んでる〜(笑)
初日は上がらなかったらしいが…(爆)。
途中台の動きが止まったりすると、おらっと身体を揺するテッペイちゃんに笑いが起こる。
上に上がった台がまた静かに下りてきて、歌い終わったところで再び地上に到着しました〜。

そして、シュークのコーナー。
「ブルーにちなんで女の子のブルーデーの歌を唄います。」
ということで無理矢理な選曲「
3週間目の憂鬱」

今まで空中浮遊の台があった場所から今度は銀の竜のオトシゴのオブジェに乗って、テッペイちゃん登場〜。
曲は
TBS系ドラマの主題歌になった「すべてはホントでウソかもね」。
夏のイベントでもやったシューク
+コータロー&シンジのタンバリンを持っての踊りが微笑ましい。
でも、……何かが足りない……そろそろこの辺で弾けたいと思うのは私だけではないでしょう。

MC ──
心落ち着く静かな
BGMが流れる中、囁きかけるようなテッペイちゃんの語り……
といいたいけれど、カッコつけきれないのが芸人の性(笑)。
「海に沈んだアトランティス帝国には中央に巨大な青いピラミッドがあったという伝説を知っていますか?
── 実は私が作りました〜(爆)」
さらに、
「こうやって喋っていると、とてつもなくナルシズムの世界に入ってしまいます(爆)。
今私の前には巨大な鏡があって、自分に酔ってしまいそう……。」
おいおい(笑)。
というわけで、コンセプトチューンともいうべき、「
BLUE ATLANTIC
大海原に漕ぎ出していこうとするような壮大な曲で、
テッペイちゃんのシャウト唱法にシビレまくり〜の1曲でした。
レーザーが飛び交う照明もすごい。
間奏では、テッペイちゃんが立っていた三角形の張り出しがどんどん前へ伸びてきて、
まるで嵐の海を突き進む1艘の船のよう。
こういう<力強い系>に弱い私(笑)。彼の「気」みたいなものを感じてえらく感動しました。

そして、たたみかけるように「あ!あぶない!」。
今回はツインで嬉しい。そこからの3曲は溜飲を下げました。
小野ちゃん
&テッペイちゃんコンビにマチコちゃんが加わったボーカルは、カッコいいったらありゃしない!!
さらに、小野ちゃん&下ちゃんコンビにバトンタッチして濃い〜ソウルフルナンバーへ突入。
その上、またろう&マリのパーカッション競演が加わって、完全にノックアウトでございました〜。
本当に私ってこういうのが好きなのねぇ(爆)。至福の境地とは言い過ぎかしらん(爆)。
我を忘れ、隣に同僚がいるのも忘れて盛り上がってしまいまったのでありました。

興奮をさますように「ひとすじになれない」。
セクシーなタイトスカートで登場したシュークが素敵。今まで一番アダルトでおしゃれな「ひとすじ」でした。

MC ──
MCのときはいつもゆったりしたBGMが流れて、とっても心地いい。
静かに語りかけるようなテッペイちゃんの声もまた落ち着いた大人の雰囲気。
「ひとすじになれない」は某
CMでテッペイ氏が白塗りの濃密姫に扮して話題になりましたが、
それはメンバーとの賭けに負けたからだとか(爆)。

そうそう、昔この曲のこと「パパラパー」って言ってたのです。
それは
CMでテッペイちゃん扮する濃密姫が唱える呪文だったんですけど……(爆)。

メンバーの変更にことにも触れて、変遷を遂げながらも前へ進んでいくというようなお話をされてました。
映画作りに力を入れているテッペイちゃんに、ファンからは「もう米米はやらないの?」
というような質問が来るけれど、
「とんでもない!こんな金蔓を手放すものですか〜(爆)」

(客席)爆笑

冗談とも本音とも取れるご発言です。

また、"米米
CLUBはステージの上のメンバーだけがメンバーじゃない。
客席のみなさんもまたメンバーの一員です。"だなんて嬉しいことを言ってくれる(爆)。

そして、バンドの良さについての話。
例えば曲を作るとき、こういう曲どうかな?ってみんなに披露するとき、
ドラムが「こんな感じ?」さらに、ベースが「こんな感じ?」、
キーボードが、ギターが……って加わっていって曲が出来ていく。
バンドというのは精神的なところでつながっている。

ところが、プロデュースといいうのは、1人の人が
「君そこで踊って、そこで回って、回るだけでいいんだよ。すぐハケて……」
と指図する。
どなたのご批判だか、チクリチクリとおっしゃってました〜(爆)。

そうやって生まれた曲が次に演奏する「
KISS IN BLUE」だとか。
これがまたいい曲でした。ちょっと翳りのある私好みの曲調でして、
オマケにセクシーときたらこれは買いでしょう(笑)。
1コーラスうたい終わったところで、テッペイちゃん、
「こんな曲でございます〜(笑)」
なんて言っとりました〜。

そして、ライブには欠かせない、さあ!みんなで踊ろう系の「愛
Knowマジック」。

さあ、そして、満を辞して登場の曲!「
SO COOL」。
曲が紹介されるや、ワーーー!と喜びの歓声が沸き起こる。
アルバムバージョンのこのアレンジが
OPERA BLUE にピッタリと合ってます。
いやいや、ホントにもう満足でございましょう(笑)。

本編最後の曲は、「青い船」。
宇宙船地球号ではないけれど、地球を青い船に見立てた、意味深い歌詞の曲でした。
1コーラス歌い切ってステージ奥に進むテッペイちゃん。
彼が立ったところがせりあがるとともに、
"a K2C ENTERTAINMENT" の文字が表われる。
背後は宇宙を思わせる照明。
そして、鏡を駆使しているのでしょう。まるで会場全体が宇宙空間のようになり、
その中に浮かび上がるように立っているテッペイちゃんがいました。
海底都市から始まって宇宙への広がりを見せるすばらしいセット。そして照明。
言葉にならないくらいの感動でした。


(※)アンドリュー・ロイドウェバーミュージカル「キャッツ」「オペラ座の怪人」などの作曲で有名なイギリスの作曲家

最終更新日:2004年7月30日

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