live (index)

SHARISHARISM TARO
<TITI>


1990.4.13 神戸国際会館

 

<曲目>

BIG WAR
New Style
Rock Rock
Kick Knock

MC

Beautiful
STEP
ヘイヘイボーイ
Sexy Power
SAFACA

(JO登場)
でったー
どうにも止まらない
TITITITITI
Sure Dance
J.O. TIME
あたいのレィデーキラー
あ!あぶない!+FOREVER
スクリーム メレンゲ1
KOME KOME WAR
かっちょいい

(アンコール1)
さっぱり節
I CAN BE
FUNK FUJIYAMA
スクリーム メレンゲ2

(アンコール2)
MELON TEA
Shake Hip!
スクリーム・メレンゲ3

 

<レポート>

記念すべき米米初体験ライブがこの日でした。
チケットを持っていなかった私は立ち見席でなんとか会場入り。若いファンが多く会場内は熱気に包まれている。

薄い膜のような緞帳の向こうに、不気味な雰囲気のセットが見える。
やがてオルゴールのような音楽が流れ、緞帳にはジェームス小野田の顔のアップが、

<<おおっ!>>

そして、ビルの爆破シーンのスローモーション。なんとも凝ったオープニングです。


■BIG WAR
■New Style
■Rock Rock
■Kick Knock



やがて、どん帳が落ち、重厚なインストゥルメンタルが始まる。
アルバム「5 1/2」のでもオープニングを飾っている「BIG WAR」。
ゾクゾクするほどいい曲だわ〜、粘っこいホーンの演奏に絡みつくようなギターが素敵!

盛り上がりが最高潮になったところで、薄い緞帳が落ち、音楽も軽快なものに変わる。
切れのいいギターのカッティングに乗って、ステージ上段にシュー・クリーム・シュー登場!
そして、高らかに「カール・スモーキー、石井〜!」 登場!

「キャーーーーーーーー!!! 」
会場は大歓声に包まれる。

<<うぉぉ、初の生ぁぁぁぁ!!!>>
私も10代とおぼしき若い子たちに混じってワクワクしておりました。

照明が落ち、真っ暗なところを、ディスコのように強烈なフラッシュが差し込まれる。
曲はこれまた嬉や、「NEW STYLE」 CDで何度聞いたことだろう。でも断然こっちがカッコイイ!
あまりのかっこよさにクラクラしながら何か麻薬でも打たれたような心地でした(爆)。

つづいて、曲調が少し明るくなって「ROCK ROCK」。
このツアー以来歌われてないけど、この曲もよかった!
みんなで拳を突き上げて早くも会場は後半戦の雰囲気。

曲が終るや否な、ダダダ……と機関銃の音が!
撃たれたテッペイちゃんが、がっくとステージに膝をつく。
「テッペイちゃーーーん!!」
「大丈夫ーーー!?」
会場からはすかさず黄色い声。


ひとしきり降り注いだ声援が収まったところで、彼は一言、
「枝毛……」

<<……ハイ??>>

「枝毛は、こまめに切らなきゃならない(爆)」

そこに、またもや機関銃。
「ううっーー!!」

再び黄色い声の嵐
必死で立ち上がるテッペイちゃん。

「死ぬ前に、これだけは言っておきたい……膀胱炎はキツイぞ〜」

爆笑!

そんなやり取りが何度か繰り返された後、いきなりテッペイちゃんが陽気な声で、
「ココンガ〜」
客「ココンガ〜!」

え? 何やってぇ? この展開についていけず呆然となる私。
みんなサクラなんちゃう? と思ってしまう。
(考えてみればツアーも後半なので、リピーターも多かったのでしょう。)

すぐに意味がわかる。そっか、「co-conga」ね!
彼は「ココンガ〜 エビバディ、カモン! ココンガ〜」と、何度も繰り返す。
段々みんながついてきた。するといきなり、
「ツーマッチツイスト!(2Much 2Ist)」
客「ツーマッチツイスト!」

ピッタリ決まったところ、絶妙の間で、
テッペイ:「Kick Knock!」

<<キャーーーーー!嬉しいーー! 「「Kick Knock」 ですってーーー?!>>
何度ビデオで見たことか。何なのこのカッコよさは!!
ワタクシいちころでございました。
ところが、最後の決めで、一人早く終ってしまったテッペイちゃん、演奏続いてるのに一人で、
「Kick Knock,Baby!!」って、決めポーズまでつけて終っちゃった!
これが、私が見たテッペイちゃんの初とちりシーン^^

またもや掃射される機関銃の音。
撃たれながら、
「間違ったじゃじゃいか(笑)。米米だからいいけど、氷室だったらどうする?」
ちょうどこの日、神戸の別会場(多分神戸文化ホール)で氷室のライブだったんです。
それでまたまた会場大受け。

段々開き直ってきたテッペイちゃん、

「さ、先生、撃ってくれ……(笑)」

そうこうしてるうち、得ちゃんの<おやじ>ギターが!
途端に歌い出すテッペイちゃん。

♪ハ〜、イヤ〜イヤ〜、ハトポッポ(笑)…… 米と木では漢字が似てる〜、人と入では漢字が似てる〜♪
初心者の私にはまったく何のことやらついていけない(爆)。


テッペイちゃん、得ちゃんに怒りをぶつけはじめる。
「ロック歌手に向って、Aマイナーとかそういうコードを弾くんじゃないよ!
こんなサングラスかけて帽子被ってもダメなんだから。
つい乗せられちゃったじゃないか!
みんなもみんなだ。寄って集ってガイジンをイジメてぇ〜」

<<は……?>>


■MC


「ガイジンはね、……淋しいんです。初めて日本にきて、この港町神戸にやってきてだよ、
これからっていうときにこんなコトやらされたら……ワラシハ、イラン人ノ『アレキサドル・ワナ』 デス」

爆笑!

飛び交う「テッペイちゃーん!」の声援に、ちょっとキレたテッペイちゃん、
「だから、私はイラン人のアレキサンドル・ワナって言ってるでしょ!(笑)」
私の近くにいた客がすかさず、
「ワナ〜〜!」
すると、テッペイちゃん声の方を向いて、
「ハイ」

いやはや、すごいノリだ〜。何より驚いたのは客席の反応。お互い知り尽くしてるって感じ……。
それから、彼の爆笑ガイジントークが始まるのです。

「神戸ニ来テ、ビックリシラノハ、街ガトレモ美シイトイウコトト、女性ガトテモ美シイウコトレス。」

このイラン人、日本に来てロックコンサートを見て、みんなが拳を上げているのにビックリしたらしい。
「バラード歌ッテモ突キ上ゲル……トンデモナイコトデス。」
チクリとロックバンドへの皮肉が入っていて、アクが強いゾ……(笑)

「デハ、イランデ ロックコンサート見ル時、ドウスルカ?
イランデハ、コウヤリマス。」

といって、やった動作が、もろいやらしいポーズ!
「男ノカタ、比較的慣レテマスデショ? ジャ、ミナサンデ、練習シマショー(爆) 」

やれと言われてもねぇ……(苦笑)

ステージには良ちゃん登場。お手本を実演する(爆)
良ちゃんに続いてやってみましょう。
という、およそコンサートにあるまじき展開に……(大爆)

米米お初で、しかもお嬢様育ちだった私はどうしようかと思いました。(笑)
構わずテッペイ氏は掛け声をかける、「1−2−3−4−5…… アレ? ドシマシタカ?」

会場 爆笑〜!!

「イラン デハ、トテモ神聖ナポーズデス。上層階級シカヤリマセン。」
なだめたりすかしたりして、何とかやらそうとするけど客席は笑うばかり。
「東京デモ札幌デモ全テノ街ヤッテクレマシタ。
ヤラナイノ神戸ダケ。神戸大嫌イ!」
客「ええーーーー」
「ジャ、ヤテクレマスネ?」
それでもやらないとなると、今度は急にイラン人が金八先生になってしまう(爆)。
「はい、先生見てないからやってみろー」

そんなやりとりが続き、それでも客席がやらないとなると今度はポーズを変えてきた。
「指ヲ三本ダケ、立テテ下サイ。
一本目ハ神ヘノ誓イ、ニ本目ハ国ヘノ誓イ、三本目ハ人ヘノ誓イデス。
コレヲ一番神聖ナ場所(お尻)ヘ当テガイ、上ヘ撫デアゲマス(大馬鹿)」
延々、15分位やってたんじゃないでしょうか?

最初からこんなもん見せられて、免疫がなかった私はイチコロでございました。
……ついて行く! とその時思ったものです(劇爆)

で、とうとう、諦めたワナ氏は、
「ソレデハ、皆ンナトテモ、オ利巧サンダカラ、イランノ国家ヲプレゼントシマショー。」


■Beautiful
■STEP
■ヘイヘイボーイ
■Sexy Power
■SAFACA



ということで始まった曲が、なんと「Beautiful」。
この時はマジ路線でした。

アレクサンドル・ワナから、色男へ、この落差の激しいこと。(笑)
続く「STEP」も陰影のあるポップスで非常にカッコよかった。
歌い終わっても「STEP!」とキメポーズを続けるテッペイちゃんを、
ミナコちゃんがうまく煽てあげて、ステージから追い出しておいて、
シュークが歌うのは、新曲「ヘイヘイボーイ」。
歌詞が聞き取りづらいけど、明るく元気なメロディに反してエッチな内容の詞です(笑)。




(つづく)