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夜も止ま話


 

20050220<夜も止ま話 index>

2005. 7.16 知床の夏の思い出


知床が世界遺産に決定したとのこと。テロなどのニュースの中で明るい話題でした。
世界遺産になっていいことと困ったことが出てくるでしょうが、いつまでの美しい自然が保たれて、人と共存できればいいと思います。

知床といえば、学生時代、夏休みの北海道旅行を思い出します。ちょうど7月半ばの今ごろの時期でした。
学生旅行者の定番、ユースホステルを巡る旅でしたが、知床が一番思い出深かったです。
私は比較的短い間の滞在でしたが、ユースを巡るうち、口コミで「あそこのユースがいい」「あそこは面白かった」といろんな情報が入ってきます。
そんな名物ユースのひとつが知床の「岩尾別ユースホステル」でした。

くまみたいなペアレントさんと、毎夜のミーティングが大変楽しくて、普通の旅行では味わえない、ユース独自のオプショナルツアーが満載で、そんな情報を伝えてくれるのが夕食後のミーティングでした。最後は「岬めぐり」を歌いながら、部屋の電気をひとつずつ消していってお開きになります。
中には何日も連泊し、ユース働きながら旅をする学生もいて、いろんな人との出会いもまた新鮮でした。

私たちは友達が足を痛めたりしたため、登山などはせず、ペアレントさんから教えてもらった、「乙女の涙」と「男の涙」という滝を見に行くことにしました。
「立ち入り禁止」の柵を越え、いまにも崩れそうな崖を先へ先へと進んでいくと、見たこともないような美しい滝が正面に現われます。これが「乙女の涙」。しばし見とれつつ眺めていると、そこで千葉からきたという教員を目指していた男の子と出会い、一緒することに。
「乙女の涙」は午後2時に虹がかかるとのことで、ぜひその"2時"の"虹"を見るようにとのことだったので、しばらくそこで遊んでいたら、丁度2時ごろに美しい虹がかかりました。(ペアレントさんの言ったとおり^^)

今度は男の子もいっしょに、「男の涙」へ。
崖をどこまでも降りていくと、小さな入り江になっていて、その入り江の西側の切り立った屏風のような壁の裏にその滝は隠れています。「男の涙」というものはこの滝のように奥ゆかしいんだそうです(笑)。
そして、入り江の真中には大人が7、8人乗れるような大きな岩。これを昼寝岩といっていました。
海の水はとても柔らかな青色で、崖の上からの眺めは最高。その上、背後を振り返ると羅臼岳をはじめとした知床連山が雄大な景色を作っています。本当に美しい景色でした。
そこへまた別の男の子が現れ、「どっから来たの」などと話をしつつ、海水の水でビールを冷やし、岩によじ登って遅いお昼をとることに。
ユースホステルで作ってもらったお弁当を広げると、「あ、それ、僕が作ったんですよ」と、、「え? そうなんですか」 「お金がなくてユースで働きながら旅行してるもんで」
恐縮しつつ、そのお弁当をいただきました。ビールも冷えて、岩の上で海を見ながらのお弁当は、うまい、うまい(笑)。

そこで知り合った好青年たちとは、しばらく文通していたのですが、いつしか疎遠になってしまいました。惜しいことしたなぁ、今ごろどうしているだろう?
夏の知床の素晴らしい思い出です。


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20050220<夜も止ま話 index>

2005. 6.12 クリスタル・パワー

SKETCHツアー最終日に神戸オリエンタル劇場近くのパワーストーン専門店に立ち寄り、クリスタルの数珠ブレスを購入したのがきっかけで、この春は水晶にハマりました。
仕事がハードだったこともあって、毎日頭痛やら動悸に悩まされていたので、気休めかも知れないけどお守り代わりに水晶を身に付けるようになったのです。
まあ、言ってみれば金本兄貴(阪神タイガース)が付けているチタンのネックレスみたいなものでしょうか?(笑) ちなみにあれも肩こりに効きます。
不思議なのですが、休日返上で深夜まで働らいて相当しんどかった割には、ゴールデンウィークまで風邪もひかず、倒れもせず何とか乗り切ることができました。
水晶のペンダントとブレスレットをつけていると不思議なことに、イライラや疲れを吸い取ってくれているような気がします。単なる気休めかなあ?(笑)
かつてはゴールドやシルバーのアクセサリーに惹かれていたのですが、水晶に目が向いてきたのは、このところの疲れもあるでしょうし、何かしら"お清めパワー"を求めていたのでしょう。
巷で水晶ブームが起こってもう随分経ちますが、石の中でも無色透明というのはやはり特別な存在でしょう。人の心を移したり、人にパワーを与えたりといった呪術的な力が宿っているのかも知れません。

 

20050220<夜も止ま話 index>

2005. 2.20 春の匂い

春の匂いがするんです。最近。
一体何が香ってるのか分からないんですが、強いて言うなら空気の匂い。
私の場合、これが仕事に重なっていて、春はとにかく忙しい。年度の切り替えにイベントごとが目白押しで、連日の残業と休日出勤、そして朝早く出かけることもあったりして、この匂いがすると、「入社式」とか「新入社員教育」の時期がやって来たなぁ、という気分になるんですが、この春はその仕事からはおさらばです。

社会人になってからは、入学式も卒業式もないのですが、やはり春は気分が違います。ちょっと改まったようなフレッシュな気分になります。

今年は「入社式」や「新入社員教育」から開放される代わりに、社長表彰式の担当です。
やっぱりイベントごとはついて回るようです。

春の匂いは、きゅんと冷えた空気感の中に、みずみずしい甘い香りが混じったような、何ともいえない匂いです。それを嗅覚ではなくて皮膚で感じ取っているように思います。



 

20040923<夜も止ま話 index>

2004. 9.23 六甲山の災難

今年の夏は台風の当たり年だったようで、よく台風がやってきました。その中でも9月7日にやってきた台風18号は猛烈な風を伴った強い台風でした。
台風は海からの風を呼び各地で高潮の被害が出たのですが、思いもよらない台風の被害を被ったのは神戸のシンボル、六甲山です。

台風が去って2,3日した頃、六甲の山並みがあちこちで茶色く変色しているではありませんか。
塩害です。台風は海水を含んだ風を巻き上げ、それが六甲山にぶち当たり山を枯らしたのでした。
海から(多分)10数キロ内陸にある叔父の家でも、車の屋根に塩が吹いていたらしいです。海岸近くならいざ知らず、山の上や海岸から遠く離れたところまで潮風が吹いていたのにはびっくりでした。
台風の威力、本当に恐るべしです。
最近の温暖化で六甲山の紅葉は年々鮮やかさを失っているのですが、今年の紅葉はかなり期待薄になってしまいました。
それでも残された葉っぱたちは、なんとか秋の装いを身に付けて欲しいもんです。

20040904<夜も止ま話 index>

2004. 9.04 時間が止まったコンクール

中学校は吹奏楽三昧でした。私の楽器はテナーサックス。
顧問の先生がかなり力を入れていて、365日ほとんど毎日練習を重ねてましたっけ。
若いとはいえよくあれだけ練習できたもんです。
目標はコンクールでの全国大会出場。
残念ながらその夢はあと一歩のところで果たせなかったのですが、今でもいい思い出です。
地区大会、県大会、関西大会と3つの大会を勝ち抜いてやっと全国大会に出場できます。
私たちは関西大会で上位3校が全国大会に行けるところを第4位というところで涙を飲みました。

県大会が私たちのベスト演奏だったのですが、この時の体験は今でも忘れられません。
本当に時間が止まったというか、一瞬で通り過ぎたというか、とにかく演奏している間の時間の進み方が凸レンズで凝縮されたかのような、不思議な感覚だったのです。

滅多に誉めない先生が、帰りのバスで「今日の演奏は凄かった」と言っていたくらいだから、普段の200%くらいの力が出ていたんじゃないかと思います。

前の学校の演奏が終わり、いよいよ自分たちの出番。
椅子について楽譜を広げてスタンバイ。鉛筆で何度も書き入れた楽譜にカーーっと照明が当たります。
楽器を構えて先生のタクトの先に注目。
先生も緊張の面持ち。サッと全体を見渡してタクトを振り上げ、下ろされる。
その後は無我夢中。何も考えず夢中で演奏していました。
練習の時は、「あ、ここズレた。あ、ここはイマイチや」何て考えながら吹いていたのですが、そんなことはまったっく気になりませんでした。
照明の中で自分が浮き上がったような、それでいてみんなの演奏に同化していて、周りの音が自分の音のような、とにかく不思議な感覚なのです。
あっという間に演奏が終わり、終わったあとも現実に戻れないような、ボーーーとした感覚。

やがて、客席からとても大きな拍手が聞こえてきて、その拍手の大きさに、
「あれぇ? もしかして良かったのかなぁ?」
と、思いました。

で、不思議なのは演奏の後、仲間と言葉を交わしてみると、口々に、
「何も考えてへんかったけど、もしかして、良かった?」
「なんか、夢中やったわー。」
と、みんなが同じような感覚だったってことです。
自分一人でもこんなに無心になれることは滅多とないというのに、40名ものメンバーが同じ感覚を共有していたなんて、「これって奇跡的?」と、後でびっくりしたものです。

懐かしい、ン年前の夏の思い出です。

20040894<夜も止ま話 index>

 

2004. 8.29 くしゃみ

私は小さくくしゃみをすることが出来ないタイプ。豪快に「ハクション」といくわけです。
ときには「ヘックション」とドリフターズも真っ青のくしゃみをします(笑)。
でもこれまでに出会った中には本当に女の子らしい、私にとっては有り得ないようなくしゃみをする人が何人かいまして、そんな可愛らしいくしゃみに出会うたびに、
「くしゃみは大きい方が気持ちエエ。」
と、自分に言い聞かせておりました。(笑)
どうやってもそんな可愛らしいくしゃみなど出来やしない私の、ひがみとでも言えましょうか。。。

ところが、中には雪ん子ちゃんのように色白でか細い感じなのに、予想に反して男前なくしゃみをするという人がいて、そんな人は大好きでした。(爆)

どうしたらあんな小さいくしゃみになるんだろう。。
長年思い巡らせているうち、遂にある"秘訣"にたどり着きました。

くしゃみをする前には必ず、「吸い」が入ります。くしゃみの大きさはここでどれだけの空気を吸い込むかにかかっています。大きなくしゃみをする人は間違えなく大きく吸っているのです。
あとは簡単。この吸い込む空気の量を少なくすればいいのです。
肺に少ししか空気が入っていないのでくしゃみだってホラ!

「…クシュン…」

このように可愛いらしいくしゃみになります。
男前なくしゃみでお困りの方は一度お試しください。(爆)