Column ・・・美瑛に行く 

 だんだんこのコーナーも旅行ガイドみたいになってきましたが・・・(^^;
今年も、久しぶりの7月に富良野・美瑛に行くことになりました(^^)/私も、これで美瑛訪問が6回目ぐらいになったでしょうか?今回は私個人の独断と偏見に基づいた、旅のアドバイスなどしてみようかと思います。

 
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 7月の富良野と言えば、ラベンダー畑ですね。これを目当てに観光客がどっと押し寄せ、国道237号では大渋滞が引き起こされます。富良野と一言でいいますが、富良野市、南富良野町、上富良野町、中富良野町と広い範囲にラベンダー畑が十数ヶ所点在しています。さすがに、私も全部見て回ったことはありませんが(^^;もっとも有名なのが、ファーム富田でしょうか?渋滞もここに集中します。できたら、ツアー客が動き始める前の、朝早い時間に訪れたいですね。
 片や美瑛では、拓真館や北西の丘展望台など数ヶ所にラベンダー畑があります。広いところは少ないのですが、記念写真などにはよいところも多いかと思います。しかしこの時期、美瑛で本当にきれいなのは、畑の方ですね。ジャガイモの花が咲き、小麦が黄色く色づいて、丘の風景も最高潮の時です。一年で一番きれいなのはいつか?と訊かれたら、やはり7月だとお奨めします。

 
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◆足は車が便利
 旅の足はやっぱり車がベストではないでしょうか。可能な限りレンタカーでの移動をお奨めします。ガイドブックなどを見ると美瑛や富良野をサイクリングで回ると良い、などと書いてあるものがありますが、これはか〜なりハードです。相当体力に自信のある方、他に手段がない方以外にはお奨めできません。
 美瑛は丘陵地帯なので当然の事ながら坂道だらけです。しかも、日陰というものがありませんので、夏のサイクリングはさながら耐久レースの様相を呈してきます。これにカメラ機材など持ち歩いた日には、撮影どころではありません。
 また、美瑛の丘巡りは畑の中の道を往くので、どうしても目印というものが少なく、道を間違えてしまいがちです。観光案内所や貸し自転車屋さんでサイクリングマップをもらえますが、(私見ですが)正確さに欠けるので迷子になるリスクも高いです。道を間違えてやっと登ってきた道を行きつ戻りつしているうちに、返却時間は迫るし、目的地には辿り着けないしで、風景を楽しむどころではなくなってしまう・・・という事態を覚悟しなければならない・・・かもしれません。私が方向音痴なだけかもしれませんが?(^^;
 ただ、美瑛には車ではどうしても入れない道がたくさんあります。そういうときのために、状況によっては自転車や徒歩で回る時間も考慮に入れておくといいでしょう。美瑛の宿では自転車の貸出をしているところも多いです。美瑛全体を自転車で回るのは無謀だと思いますが、宿の近くの車で入っていけないような丘の道を、何時間かかけて自転車で回るというのは、いい手かもしれません。

 
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◆宿は美瑛に
 旅をするうえで欠かせない宿ですが、これは美瑛のペンションを選ぶことをお奨めします。パックツアーの場合は、だいたい富良野のスキー場近辺か白金温泉、層雲峡のホテルが定番となります。宿の質自体はそれらでも一向に差し支えないのですが、やはり美瑛で撮影をしようと思うときには、立地的に少々遠いように思います。できれば、パックツアーなどを利用せずに、美瑛に宿を取ることをお奨めします。旅行会社によっては往復交通費+指定のホテル最低1泊+レンタカーの組合せ、という自由度の高いプランが組める商品もあるので、日程に余裕があればそのようなプランを探してみるのも賢い手段です。 気を付けたいのは予定が決まったらできるだけ早く予約をするということです。美瑛の宿も近年数が増えたようですが、ハイシーズンの予約は、飛行機がとれたら即、電話した方が安心です。2ヶ月前ならよほど人気の宿以外は大丈夫ですが、1ヶ月を切ると、選択の幅が狭くなってきますし、相部屋になってしまう確率が高いです。

 
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◆美瑛に泊まって効率よく
 せっかく美瑛まで行くのですから、早朝や夕景の撮影にも挑戦したいところですね。そんな時、美瑛に宿があれば安心ですし、宿自体がとても良いロケーションに建っているところも多いです。私が泊まったあるペンションでは、外壁にプロカメラマンの方がリモートコントロールできるカメラを据え付けているという話があったくらいです。たいていのペンションでは夕食時や、その後にお茶などでくつろいだりしながら、お話ができるところが多いので、そこで情報を仕入れて翌朝の撮影に備えましょう。(相部屋が基本の宿では、ここが「お酒」になることが多いような気がします(^^;)オーナーさんは地元のことをよくご存知なので、ガイドブックに載っていない、とっておきの丘を教えてくれたりもします。朝日、夕日、霧の降るポイントなども、よく知っています。また、宿泊者同士で情報交換できることもあるので、その日のラベンダー畑の開花状況や、混雑度を教えてもらうこともできます。
 翌朝は早起きをして朝ご飯前に撮影に行きましょう。朝の空気はひときわ澄み切っていて爽快です。誰もいない丘の上に立って、深呼吸する心地よさをぜひ体験してみてください。朝ご飯前なら、昼間は人でいっぱいな有名な木の写真も撮りやすいです。そして、宿に帰って、ゆっくり朝食をとりながら、美瑛の丘や十勝岳を眺める気分は最高です(^^)

 
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◆どんな宿があるか
 美瑛での宿泊料の相場はだいたい1泊7000〜10000円程度です。もう少し高価なオーベルジュタイプの所もありますし、ユースホステルや「とほ宿」と呼ばれる男女別相部屋の民宿のようなお手頃な料金の宿もあります。値段が下がるほど、混雑するシーズンには相部屋になったり、夕食の料理が宿泊者みんなとの取り分けや、バーベキューなどになることが多いようです。知らない人とワイワイ楽しめるのも旅の醍醐味ですが、その日の宿泊者によって宿の印象が左右されてしまう面もあります。相部屋が気にならない人ならいいのですが、夜中にトイレに起き出す人、早起きして出かける人などいろいろで、ゆっくり眠れないことが多いので、わたしは最近はひとり旅の時以外はそういう宿は避けるようにしています。多少の当たりはずれは覚悟しておく必要があるかもしれません。相部屋で良ければ、ひとり旅の旅行客に対しては、部屋が空いている限り、たいていどこの宿も寛大に受け入れてくれます。女性のひとり旅も多いですね。
 気に入った宿の常連になるべく1箇所に通い詰めるも良し、いろんな宿を渡り歩いてみるも良しです。私は1泊だけは泊まったことのある宿を取って、それ以外は新しい出会いを期待して、泊まったことのない宿を選ぶようにしています。宿が全部大はずれ・・・という事態を避けるための自衛手段です・・・(^^;
 ここでは、どの宿が良かったか悪かったかには触れませんが、知りたい方はこっそりメールをいただければ、お教えします。ただし、独断と偏見に基づくお勧めなので、気に入らなくても苦情は受け付けませんので悪しからず・・・。

 2002年6月

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