Column ・・・美瑛の丘

 私の大好きな美瑛の丘です。
私の大好きな写真家・前田真三さんのこんな作品があります・・・広い広い丘の向こうにほのかな夕焼け。そしてひとかたまりに並んだカラ松のシルエット。(落日の詩という作品です)その風景がどうしてもこの目で見たくなって1998年秋にあこがれの土地を踏みました。(北海道はこのとき実は2度目です)

 一枚目の写真は美瑛の中でもパノラマロードと称される地域で撮りました。美馬牛駅の近くにあるペンションWith Youの裏から見おろした風景です。景色が開けていて、丘の向こうに大雪山の山並みが見えるのですが、この日は残念ながら霞んでいました。黄色く見えているのは麦畑です。陽が当たると黄色く輝いて見えて、大変美しいものです。

 2枚目は拓真館の近くに赤い屋根の小屋が二つ並んでいるちょっと知られた丘があるのですが、その反対側の丘です。麦畑がきれいだったので撮ってみました。

 3枚目は新栄の丘展望台からの風景です。駐車場が整備され、観光バスも必ず立ち寄るような有名なスポットなのですが、ここから望む風景は人工物も少なく雄大なもので、お気に入りの丘です。
展望台のそばにはお花畑が作られていて、土産物屋などもあります。手前のひまわりなどは言ってみれば「演出」なわけです。その「不自然さ」を嫌う向きもあるかと思います。
しかし、その向こうに広がる丘は自然と人の営みが生み出した美しさです。美瑛の美しい風景の原点はここにあるのだと思えます。人間の手が入っているからこそ、美しいのだと・・・。同じ人間の手によって作り出されたものなのに、感じるこの違いはどこから来るのか?ベンチに座ってぼーっとそんなことを考えてみたりもするわけです。

 実は、美瑛は何回か訪れているのですが、あまりお天気に恵まれないことが多く、半分は雨に降られていたりします。何か日頃の行いに問題があるのでしょうか?(^^;
どこまでも広がるジャガイモ畑、青い空にぽっかり浮かぶ白い雲、夕映えの丘、そして一本の木・・・。そんな風景を求めて、これからもまた美瑛に行ってしまうのでしょうね。

 

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