Column ・・・桃源郷 その2

 今年も恒例の山梨県の桃源郷へ行って参りました。
これまでは日帰りで御坂町へ行っていたのですが、今年は一泊二日で韮崎の新府城跡の桃畑へ足を延ばしてきました。ここにはずーっと行きたい!と思っていたのです。

 JR東日本の小さな旅シリーズをご存知でしょうか?関東近郊のお勧めスポットが紹介されている無料配布の小冊子なのですが、これが意外と良いスポットを紹介しているのです。そこに昨年、今年と(もしかしてその前も?)お勧めコースとして韮崎の新府城跡が取り上げられていました。一面の桃畑の向こうに残雪の八ヶ岳を眺めることができるという、何とも素晴らしいロケーションが最大のウリです。抜けるような青い空、華やかな桃の花、揺れる菜の花の黄色・・・あこがれの景色です。
#余談ですが、この空色、桃色、黄色の3色は当サイトのイメージカラーです(^^)

 新府城跡と言っても、何段もある石段を苦労して登っても、桃畑は全く見えませんのでご注意を(^^;ここは桜がきれいなようですが、桃の咲く前に散っていました・・・。桃畑は新府城跡の周りに広がっています。電車での行き方は「小さな旅」をご覧いただくとして、車の場合は中央自動車道の韮崎ICから七里岩ラインに向かいます。新府城跡の看板も出ますので見逃さないようにしましょう。しばらく走るとお目当ての桃畑が広がってきます。

 これまで訪れた御坂町の桃畑は、高台から町を見下ろした風景が、桃の花を敷き詰めた絨毯のように美しく魅力的です。ここ新府では少し趣が変わって、雪の残る富士山、南アルプス、八ヶ岳連峰と桃の花の競演を見ることができます。私が訪れた4月15日は雲一つない快晴で、それはそれは素晴らしい展望でした。桃の花も今しかないと思えるほどの見事なタイミングで満開でした。何も言うことはありません・・・桃源郷という言葉がぴったり。幸せな気分になれること請け合いです。

 ただ、ここはご覧の通りカメラマンにとってやっかいな、送電線などがオイシいポイントにでんと横たわっていたりしますので、一筋縄ではいきません(^^;
とっておきの景色は自分の足で探さなければいけないですね。御坂町に比べれば高低差も少ないので、頑張って歩いてみてください。
自分でもどこをどう歩いていたのかよく分からないので、残念ながらここがいいよ、とお勧めすることはできないのですが、足の向くまま気の向くまま、の〜んびり歩いてみるのも良いかと思います。今年はJRでもウォークラリーのイベントを行っていたようです。ふと振り返るとさっきまで見えなかった富士山がどーんと見えていたりして、びっくりするような場面もあるかもしれません・・・(^^)
その際には周辺にはお店もないので、飲み物なども忘れずに。あと、日焼け止めも・・・焼けますよ〜。(焼けました(^^;)

 素晴らしい景色に浮かれて、これでもか!というぐらいたくさん写真を撮ったのですが、実際に自分の目で見た青い空がフィルム上にうまく再現できたとは言い難く、とてもじれったい思いがします・・・。少しでもこの感激をお裾分けできればよいのですが・・・。

こんな写真じゃぁ、分からないよー・・・というあなた。来年の4月中旬にぜひぜひ現地へ行ってみてくださいね。

 

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