アルバム『ティーンロック』
作者による全曲解説



1.ティーンロックはゴキゲン 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
「ティーンルック」っていう雑誌知ってる?1960年代GS黄金時代に創刊された雑誌で、素敵なバンドのフォトや記事がいっぱい載ってるんだ。それに引っ掛けたわけじゃないってこともないかもしれない。アルバム・タイトルを『ティーンロック』に決めた後、テーマ曲を作りたくて作ったんだ。ラジオ番組とかで、オープニングやCM明けで流れる、いわゆるジングル的なやつだね。このアルバムにはアレンジの違うバージョンが4つ入ってて、これは幕開けってことで2コーラス(他のは1コーラス)のロング・ヴァージョン・・・って言っても短いけどね。CMソングとかテーマ曲とか好きなんだよ。俺は怪物くんだ〜。
2.ティーンエイジ・ポップ 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
日本を代表するパワー・ポップ・レーベルWizzard In Vinylとオレンジズ共同で始めたライヴ企画「ティーンエイジ・ポップ・カーニバル」のテーマ曲を作りたくて作ったんだ。CMソングとかテーマ曲とか好きなんだよ。カ〜イカイカイ。好きなバンドは数え切れないほどあるけど、そのなかでもホントにホントに大好きで影響を受けたバンド名orアーティスト名を歌詞に入れたんだ。2番のシド!はアレンジ的にはヴィシャスだけど、バレットでもあるのは誰も気づかないだろーなー。入りきらなくてもれてしまったのもいくつかあるよ。特にザ・タイガース、ジェネレーションXは、泣く泣くだ。12歳の夏休み、楽器屋さんの前でエレキギターを眺めていた少年は、今ジェフと呼ばれています。
3.カノジョ 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ショーでは、歌詞の「ボクのカノジョ 誰よりもカワイイぜ〜」の「誰よりも」のところ、「優香より」とか「ゴマキより」とか、お気に入りのタレントの名前を入れて歌ってたんけど、後々変えたくなりそうだからレコーディングでは「誰よりも」って歌ったの。正解!合格!ある深夜たまたま見たTVでやってた映画で流れた曲のリフがグラムっぽくてカッコよくて、自分もそんなイカしたリフがある曲を作りたくて作った気がする。その映画のタイトルも内容も忘れちゃった。失格!
4.スウィート・マリーナ 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
『ボム!』の全曲解説の「ラブ・ネーム」のとこでも書いたけど、ジェフが大好きな、いわゆるグリッター・ビート・ナンバー。今このビートでこのカンジでやってるバンドはオレンジズ以外にほとんど聞いたことがないなぁ。ロックン・ロール(だけじゃないけど)は伝統継承音楽でもあると思ってて、このビートはオレンジズが独占継承していくことに決めたよ。あ〜、マリリン・マンソンはこのビート使ってたっけ。独占じゃないけど、TOP継承で。ルーツがはっきり見えるバンドが好きさ=ルーツの見えないバンドは嫌い。それはオリジナリティとは別の話だよ。
5.子供☆大人 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
小さい頃、子供はずっと子供で、大人はずっと大人なんだと思ってた。ある時、子供は大人になって最後には死ぬってことを知って、親も死ぬ(いなくなる)日がくるのかと思って泣いたことをよく憶えてるよ、白い冷蔵庫の前で。自分は子供?大人?いつから?って議題はしゃべり場にお任せするとしても、「子供=純粋、大人=不純」・・・という単純なことでもないと思うし、ロックン・ロール的には、そんなのどっちでもいーじゃねーか!楽しもうぜ!愛がすべてさ!と、優柔不断さと能天気さで爆音ギターを鳴らしてみちゃえばOK?!そこにゴキゲンなメロディーがあれば誰にも文句はないはずさ。
6.ジェッシー 作詞・作曲/ネロ・オレンジ
やっぱロックンロールが最高でしょ?空想上のわが街の出来事のお話し。まあ細かいことは抜きにして、ようはチャックベリーになりたいなー。
7.ティーンロックを抱きしめよう 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ジングル2。オレンジズにしては珍しく歪まないギターでマージー・サウンド風味。このサイド・ギター(左で鳴ってるジェフG)の小指を動かすプレイは、ジョニー大倉(キャロル)から学んだんだ。ジョニーはジョン・レノンから学び、ジョンはチャックベリーから学んだんだろうね。これを覚えたときスゴク嬉しかった。ロック・ギターの必需品。伝統継承。1曲目とメロディーは一緒だけど、1拍遅れて入るとこがミソ。
8.ボクダケのタカラモの 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ジョージ・マーティンからもらったサイン、VOXのベース、白いデボネア、赤いヴェスパ、秘密の絵の具、1968年の明星・平凡、レコード沢山、CD沢山・・・自分にとって宝物はいろいろあるけど、僕だけしか持ってない一番の宝物は君なんだよ。君自身と、君と過ごす時間なんだよ。・・・ってフツー絶対言えないことでも歌にしたら言えるんだよ。でも、ごめんね、同率首位がいるんだ、それはオレンジズというバンドなんだ。・・・ギョー!間奏のハモってる部分は、自分的にちょっとしたマジックなんだ。タカラモの。
9.恋のやけど 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
通ってた高校の前を通ってみたら、改築されてて校舎とか全然違う物になってたんだ。バンド練習をした音楽室も、さぼってタバコを吸った屋上も、初告白をした1階の教室も、もーないもんね。でも心の中にはずーっとあるもんね。付き合わないでフラれるより、付き合ってフラれたほうがいいじゃんか。少なくとも付き合えるんだから。って思ってた頃さ。誰かに恋するって不思議だよなぁ。生きてるって不思議だよなぁ。
10.あおいそらのした 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ベイ・シティ・ローラーズ風バブルガム系グリッター・ビートで、普通のエイト・ビートよりずっと難しいんだぜ。この曲は随分前に作ったんだけど、やっとなんとかうまく演奏できるようになったからレコーディングしたんだ。最近、リューベン&カンパニーの「薔薇の嵐」っていう70'Sの名曲を久しぶりに聞いたんだけど、イントロがそっくりだった。無意識にパクってたよ。思い出はいつも夏のあおいそらのした。先行盤が出来たとき、メンバーも含めて多くの人から、この曲の後にノイズが入ってるよ!って言われたんだよ。ノイズじゃありません、家のステレオの針音だよー!A面が終わって折り返しって意味で、プチプチ〜針が上がる音を入れてみたのー。全国盤では少し位置をずらしたけど消してないよ。頑固。
11.ピンチになったらよんでくれ 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
どんなピンチの時でも君を守るよ。・・・という超ど真ん中ラブ・ソングで、オレンジズ超ど真ん中パワー・ポップ・ナンバー。・・・と言い切ってみた。イントロ、間奏、エンディングのアレンジはキャロルのアノ曲(スグわからんきゃダメ〜)のライヴ・アレンジからソックリお借りしました(返さないけど)。だってキーが同じFだったんだもの。こないだTV(CS)に元キャロルのリード・ギタリスト、ウッちゃんが出て言ってたんだけど、そのアレンジはフェィセズを参考にしたんだって。へー!キャロルとフェイセズ、結びつかなかったよ。ビバ70'S!
12.ピーのそんなことナインテン! 作詞・作曲/ピー・オレンジ
小学校でボクは転校を2度味わったんだ。新しい友達を作ろうと胸をふくらませて、ワクワクもしたんだけど、今まで仲の良かった友達や好きな子と別れなくてはいけないのは、とってもつらかったし、悲しかった。でもそんな時にちょっと冗談を言ったりして泣かないようにしたんだ。笑ってさよならが言えるように、そしてまた会える日が来るようにね。
13.ティーンロックにくちづけ 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ジングル3。またまたグリッター。外せないんだよ。TOP継承で。この曲もそうだけど、オレンジ・サウンドにはクラップ(手拍子)が欠かせないんだ。アルバムの7割以上の曲に入ってるんじゃないかな。入ってるのと入ってないのとじゃ、全然華やかさやノリが違うんだよ。モチロン入ってる方が好き。録音のときはメンバーみんなでマイクの周りに座ってヤルんだけど、手をたたく時もあるし、膝をたたく時もあるし、混ぜる時もある。クラップのサウンドは結構大事で、EQとかコンプとか研究したよ。PILOTっていうバンド知ってる?クラップNo.1だぜ。
14.ビューティフル 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
この曲の英語ヴァージョンが、オーストラリアのパワポ・レーベル、Popboomerang Recordsからリリ−スされた『PLANET of the POPBOOMERANG vol.2』というコンピCDの1曲目を飾ったんだ。1曲目ってのが輝やかしいね。元々の日本語詞を英語にしたの。「恋をとめないで!」の英語ヴァージョンに続いて2曲目。クレジットはしてないけど英語詞、イノウエさんっていう高校の同級生の女の子に手伝ってもらったんだ。この場を借りてサンキー!この日本語ヴァージョンと比べたらわかるけど、ほぼ直訳だけどうまくできてるね。ハウ・ビューティフル!
15. ふたりのロックン・ロール 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
そのバンドはロールしてるの?っていうのが自分のちょっとした判断基準になってるよ。言葉で説明しづらいんだけど、ロックン・ロールのロールの部分が大事なんじゃないかって。ロールしてたらOK、してなきゃダメ〜。これは演奏だけじゃなくて、歌、曲、ルックス、イメージ・・・全部含めてのことで。たとえばMTVとか見ながら、これはロールしてる、してないってスグ言えるよ。違いがわかるオトコだもの。オレンジズはもちろんロールしてる・・・よね!君とロールしてたら怖いもんナシだぜ。この曲のイントロのギター・リフを弾くのは気持ちいいよ。
16. 僕はノー・ノー・ノー 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
どんな武器で脅されるより、大好きなあの子がいなくなるぞ!って脅されたほうがずっとキツイよね。この曲、木琴が入ってるんだけど、録音のときは僕の一番好きなアーティスト、ブライアン・ジョーンズ(ローリング・ストーンズ)気分で楽しかったよ。レディー・ステディ・ゴーっていう60'sのTV番組出演時、「アンダー・マイ・サム」で木琴を弾いてる映像があるんだけど、すごくクールなんだ!ロック・バンドで木琴だぜ!アリだぜ!
17. Oh! ワンダーランド 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
オリジナルは、MMRecordsからリリースされた『ウィンター ギフト ポップス +5 BONUS TRACKS』用に、冬っぽい曲、ヴァレンタイン・ソングでもOKって頼まれて「Oh!ヴァレンタイン」っていうの作ったの。で、あまりにいい曲だけど、このままじゃヴァレンタインにしか演奏できないじゃん!ってことで歌詞だけ書きかえたのがコレ。イントロからすべてサイコー、自画自賛。またまたグリッター。全国盤と先行盤でMIXの違いが一番わかる曲だね。間奏後のコーラス部分の処理なんか全然違うもんね。フランジャー。どっちが好きかな?どっちも〜!いいとも〜!
18. 月明かり 作詞・作曲/ロビン・オレンジ
TV・PC・携帯・ゲーム…夜一人でいるときの過ごし方は十人十色だと思うけど、夜空を眺めるっていうのもいいよね。最初はただボーっと眺めているだけでも、10分も経ったら(その前に飽きちゃう?)きっと色んなコトに想いを巡らせているんじゃないかな。そういう自分と向き合う時間って僕はとても大事だと思う。月はそのときの自分の気持ち次第で優しくも冷たくも見えるから不思議だね。そして太陽の力強さとはちょっと違うチカラを与えてくれる気がする。何かに変身したくなるとか…。
19. ティーンロックでぶっとばせ! 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
ジングル4。オレンジズはブリティッシュ・ビート〜モッド〜グラム〜パンク〜パワーポップという王道の流れを全部ロールして、パクっといただいちゃうんだ。「寄生獣」ってマンガを今思い出したよ。合体してどんどん強くなるんだ。大好きなマンガBEST5に入るね。人生観かわるほど。
20. さいごのキッス 作詞・作曲/ジェフ・オレンジ
最高のロックン・ロール・バンドには最高のバラード。ってことでコレでキマリ!ロックン・ロール・バンド的には15:1くらいの割合がBESTかな。アルバムに1曲、多くて2曲だね。ゼロでもいいけど、才能があるなら入れとこうよ。ストーンズの「レディー・ジェーン」、フーの「アワー・ラブ・ワズ」、ラモーンズの「ダニー・セイズ」、キッスの「ベス」、キャロルの「二人だけ」・・・そんなの集めてオリジナルCDR作るのもいいかも。曲が終わった後、先行盤にはビッグ・ベンと鳩時計、全国盤にはオルゴールの音が入ってるよ。このオルゴールは僕が中学生の技術(or 図工)の時間に作ったオルゴールの音なんだ。超有名曲だけど、著作権とかアレかと思って、わからないように編集してあるのだ。何の曲だかわかるかな?以上、全20曲どれもバッチリでしょ。ずっとずっと一生聴いてくれたら嬉しいな。サンキスト☆