をことば1:編み物のすすめ(2/3)

今、何年も前に買った毛糸がいい加減はば利かせているので、帽子とマフラーを編んでいる。
-はっきり言うけど、私は天地無用のぶきっちょである。
とりあえず、まずはマフラーからとりかかった。
-だからはっきり言って、私は最強最悪のぶきっちょなんだってば。
でも、何とか完成したらしい。よかったよかった。

今は、第2弾の帽子を製作しているけど、このちまちま一目ずつの作業が楽しい。
でも、ちょっと待って。
最近は、手編みよりも、買うほうが安いからと言って編む人が少なくなっていると思う。
ということは、私がいまやっているこの作業は「馬鹿らしい」と言われてしまうこと?
「時間の無駄」とかも言われちゃうってこと???

なんか、ちがうぞ、それ。

私なんかだと「編む過程」が楽しいし、完成図を想像するのも楽しい。
それすらも、そんな楽しみすらも、「便利」という言葉によって駆逐されてしまうの???
それはかんべんぷりーず。

私はうちの父親がデザイナーだから、小さいころから「ものを作る」ことに対する興味があった。
そんな土壌がなければ、これからの子供たちは「ものを作る」ことを覚えていけなくなるの?
違うよね。違うと思いたい。

便利ではあるけど、便利に浸りきってしまうと「想像力」までなくなっちゃうので、とりあえず私は作る。

さて、話は変わって、もうすぐですね、バレンタインデー。
うちの旦那なんかは「そんなの製菓会社の策略だ」なんて言ってますが。
女の子にとっては、ひとつの「きっかけ」の日であると思うのですよ。おねいさんは。

そんな「きっかけ」の日を前に、今頃毛糸とにらめっこしている子達がいると思うのですが。
私的には「まず、自分のを作れ」と思うのです。

まず、プレゼント用に気合を入れて作る前に、自分用に、試作品を作る。
マフラーでも帽子でも、なんでもいい。
で、これを基準点にして、贈る先のサイズやデザインを検討する。
よく見本用の本も売っているけど、あれはあくまでも「見本」だから。
サイズとか、好みが違うもん。

で、事前に自分のを作っておくと、何がいいって、「私が作ったの」ということをアピールできる。
これ重要ね。
相手にも「あ、あいつこういうのが作れるんだ」って知ってもらえるわけで。
これ、ほかのライバルなんかいた場合には優勢になります。

「でもいきなりあげて驚かせたい!」って思う子もいるでしょう。

その場合でも、自分のを作ってから、学校につけて行かずに私服のときにつけるようにすれば。
私服でも使ってもらえるようなものを作るサンプルになる。いかが?

あと、模様ね、これは凝っちゃいけないですよ。
凝っちゃうと、作業が遅くなります。進みません。
時間が切羽詰ってくるとどうにもならなくなります。
自分のできる範囲でいいんです。表編みと裏編みだけでも、なんとかなります。自分がそうだし。

何事も、「自分のできることを、やればいい」ということですね。

でも今からだと、試作品を作っている暇がないって?
帽子は結構すいすい進みますよ。あとバンドタイプの耳あてとかならスキーとかスノボにOK。
マフラーは思いのほか、進まないし、単調だから飽きてきます。

皆様お試しあれ。

え?私???

「手作りのものは怨念がこもっていそうだから嫌」と言い切る旦那を相手にどうしているかって???

 

 

 

・・・私が「自分用」に作っているのを見て、ちょっと欲しくなったのか。

「奥さん」からなら怨念はこもっていないだろうと判断したのか。

「欲しそうな目」を最近はしております。

 

 

作戦成功(にやり)。

がんばれ、恋するおんなのこ。