をことば7:花はさくら(3/27)
小学校の時に覚えた、文章。
「花はさくら」っていう書き出しで。
江戸時代の随筆?随想なのかな?と言うことで、一生懸命暗記したんですけど、忘れちゃってますねぇ。
内容は、一言で言っちゃうと「花と言えば桜でしょう」と言うことなんですけどね。
未だにその話を思い出してしまうくらい、とても印象的な文章です。
短大の時のサークルで、収穫祭で出展した時に展示作品のテーマにも使ってしまったくらいに。
注1:収穫祭=大学の学園祭。うちのとこではこう呼ぶ。文字通り、収穫を祝う大イベントである。
注2:入っていたサークルは陶芸趣味の会という。文字通り、作品=陶器の作品である。
注3:これでどこの短大に行っていたかがばればれ。(リンクのページでばれているという話も)
ちなみに後になって調べてみたら、本居宣長の「玉勝間」の中の一節でした。
江戸時代に書かれた作品なので、「桜」=「山桜」なんですけどね。
今だと「ソメイヨシノ」ですから、多少花の咲き方が違うから受ける印象も違うんでしょうけど。
さて、その文章ですが。
どれほどまで印象に残っているかというと。
桜を観賞するためのポイントや「自分はこう思うんだけど」と熱く語っているところが。
現代の私たちにも納得できるような、直接的でわかりやすい主張が。
そして時代が違っても、花を愛でる人の「こころ」には、かわりがないんだよ、というところが。
ものの道理がわかっていないと見なされる、小学生の時に覚えた話が。
大人になったと見なされる、今でも桜の花を見るたびに思い出せて、頷いてしまうくらいに。
心の片隅にある引き出しに、しっかりと納められています。
小学校の時から変わらずに、毎年桜を見るたびに思う。
「季節の変化を身体で感じる瞬間」を味わいたくて、その季節の象徴となる「花」を、人は求めているんだな、と。
今年の桜、開花日は早かったけど。
まだ間に合うかも。
「春」を感じに、私は桜に会いに行く。
近所の、名所の、そして「こころ」の桜に。
私の「こころ」の「桜」は、想い出の場面で咲いている数々の「桜」。
みなさんの「桜」はどこの「桜」ですか?