ブッピーは我が家で誕生した5兄弟の中で、唯一の女の子でした。私は小さくて可愛い女の子が

生まれて来るのを、心待ちのしていたのに　300ｇと言う　コリー犬なみの大きさであるばかりか

それは、それはブサイクな顔で生まれて来ました。あまりのブス顔にビックリしましたが、それも

愛嬌と　いつしか家族中が「ブス子」と名付けて「ブッちゃん　ブッちゃん」と呼ぶようになりました。

けれども、血統書名を　ブス子にする訳にもいかないので　通称「ブッちゃん」と呼べる「ブッ」が

付く名前をいろいろ考え　「ブッピー」に改名となりました。そんなブッピーですが、今では家中で

一番　飼い主に忠実でお利口さんです。それと言うのも　生後3ヶ月に時に　発病すれば99％

助からないと言う　恐ろしい伝染病の　パルポに感染してしまったからなのです。病院に連れて

いった時には、すでに起き上がる事も出来ないくらいで　もはや手の施しようもない状態でしたが

1週間24時間点滴をし続けた結果、奇跡的に一命を取り留めました。その病院では　パルポを

発病して助かった初めての子犬だったそうです。1週間の入院生活を終えて　無事に家に帰ると

ブッピーはまるで　犬が変ったかのように、人を恋しがり　忠実な子になっていました。入院して

いる間、よほど孤独だったのでしょう？　人影がなくなると悲しそうな　声で鳴き　人の気配を

感じると、安心して眠るようになり　人に対して超忠実な賢い子になって入院先から帰って来ま

した。あらから　もう何年もの月日が流れて行きましたが　あの時の苦い経験のおかげで　今では

我が家の道徳犬です。