覚えていますか? 世界の中心が自分だった頃のこと。 周りの人が悲しい顔をするのは、 私を優しい人間に育てるために、 神様が与えた試練だって思ってた。 世界は私を育てるためにあるんだって思ってた。 世界中の悲惨な出来事は、 私に何かを教えるためにあるのだと。 でも、私が悲しみを分け合うことのできない人は? 私が何も知らないまま、 誰かが抱えている悲しみもある。 私は、自分が世界の一部であると気付いた。 私は中学生になっていた。