(あとがき)


 この詩は、13579のキリ番を踏まれたすうさんのリクエストで「秋風」をテーマに作らせていただいたものです。素敵なリクエストありがとうございましたv

 秋が深まるにつれて、色づいていく景色。そういうのって、風が少しずつ色を足していっているような気がします。秋の夕暮れは、そんな風がその日の色をひっくりかえして、いるような…。秋の夕暮れって特に綺麗だったりするのは、そのせいかもなんて思っちゃいます。そして、その色に何かを感じて立ち止まったり、色づいた景色にしみじみしてしまうのは、その秋の絵の具にはひそやかに、様々なこの世界の記憶、これからやってくる冬の気配が混じっているような…ふと立ち止まって色づいた葉を見ると不思議な感覚に陥るのは、そのためでは?

 そんな秋風の描く秋の景色に溶け込んでいるものをゆっくりと探してみるのもたまにはいいのかもしれません。




秋風の描く 記憶の絵画