はなのこびん(あとがき)


 これは、5555hitのキリ番を踏まれたエリさんのリクエストで「花」をテーマにつくらせていただきました。

 以前日記に書いたことなのですが、小さい頃の図工の時間に描いた絵に、傘をさして大きなかたつむりを持っている私と友達の絵があるんです。その後ろの岩壁には、たくさんの白い花。そんな絵のことなんて忘れてたのに、ふと道でその花を見かけて、あふれるように思い出したんです。絵の場所は、危険だからなのかは謎ですが、もうコンクリートで塗り固められています。だから、その花を見るのは久しぶりで、あの場所にはなくなっても、ちゃんと季節がきたら花は咲くんだなぁと思ったんです。私が忘れていても、その花の中にはちゃんと想い出が残ってるんです。知らないところで想い出って生き続けてるんですよね。

 想い出の記憶ってつぼみのようなものだと思うんです。普段は閉じてるんだけど、何かのきっかけでとたんに花開くような。思い出話に花が咲くともいいますよね。想い出がとたんに湧き上がってくる感覚は、花が開くような感じですよね。

来年もどこかで 花開く
その想い出を放ちに