この詩は、私がまだ保育園にも行ってなかったころの話です。私は結構な田舎育ちなのですが、その頃近くに小さい子どもはいませんでした。だから、遊び相手がなかなかいませんでした。 |
そんな、私のところへいつの日からか、年をとった黒い野良猫が通ってくるようになったそうです。私は毎日、その黒猫と遊んでいたらしくアルバムには、何枚かの写真があります。 |
写真の中には、私のさしだす器に入った砂のごはんに迷惑そうながらも、のぞき込んでいるもの(笑)や、一緒に歩いているもの、私のそばで横にになっているものなどあります。 |
一番印象深いのは、一緒にブランコに乗っているものです。このブランコは、家庭の小さい子用の左右に乗るところがあるやつです。このブランコは2人でないとだめですよね?その黒猫は私の反対側に乗っているんです。母や祖母に話を聞くと、誰が教えた訳でもないのに、私がブランコに乗ると必ず反対側に乗り、気持ちよさそうにしていたそうです。 |
なんか、すてきな話だと自分で思いますが、残念な事に私はあまり覚えていないんです。ただ、覚えているのは、あったかい玄関に腰掛けている私の横に何か座っているという感覚だけなんです。でも、そんな感覚っていつになっても忘れたくない記憶ですよね(^-^)写真の中の私はとてもちっちゃいんですけど、その私より、もっと小さいはずの黒猫なんですけど、私にとっては大きな存在だったんです。 |
不思議なことにその黒猫は私が保育園にあがる前くらいに、いつのまにか来なくなってしまったそうです。 |
不思議でやさしい黒猫に一言「ありがとう」って伝えたいです。 |