いちょうのこびん(あとがき)


 この詩のイチョウの木は、小学校の校庭にあった木なんです。イチョウは黄色に紅葉したのも綺麗ですが、私は若葉の姿がすごく好きなんです。初夏の陽射しの下の姿は特に。きらきらしていて、心地よい風に揺れる葉が気に入っていました。

 それに、この木はいつも校庭で陣取りをする時は、反対方向にある柳の木と一緒に陣取りの陣地になってたんです。陣取りの思い出といえば、あのイチョウの木が出てきます。たくさんの手をつなげてきたんだろうなぁって思って作りました。そして、6年生の頃、あまりに気に入っていたので図画の時間の風景画にそのイチョウの木を描いたんです。それで、ますます思い出深くて、大きなイチョウの木で詩を作ってみました。


若葉が揺れる この季節に