この詩は小さい頃の思い出です。古い倉庫のそうじって、いろんなものが出てきてわくわくしますよね(笑)なんにも書かれていないノートを開くと、茶色く日焼けしたページの中から四葉のクローバーが出てきたり。 |
時に埋もれてしまい、時を刻む事をやめてしまったものたち。それでも、手に取った瞬間、忘れていた時を取り戻すかのように古びていくものたち。そんなものがたまらなくおもしろかったんです。 |
そんなものたちの中に、1つの、古びた見知らぬ鍵がありました。祖母に聞いてもどこの鍵だか分からないとのことでした。いとこの誰かが、「ひみつの花園の鍵だったりして」なんて言ってみんなで笑ったのを覚えています。本当に笑っちゃうような言葉なんですけど、そんな言葉が響いていたあのころがなつかしいです。どこにいってしまったのか、その鍵は今はないのですが、あのころの庭への鍵だったのかなぁ…なんて思うこの頃です。 |
確かにあの鍵は思い出という名の花の咲く庭への 心の鍵だったんですよね。 |