この詩は小さいころの思い出からつくったものです。いとこと2人で祖母の家の庭のある場所に箱に詰めた宝物を入れて埋めたんです。 |
広告の裏に家と庭の見取り図のような地図を描いて、埋めた場所に×印です。その地図をばらばらにして、またそれらのありかの地図を作ったりして、とてもわくわくしたのを覚えています。誰かに探してもらわないとつまんないので(笑)、弟に探させて、宝物はちゃんと掘り出したんです。 |
地図の指し示していた場所は今では、家の建てかえのさいにコンクリートの下に埋もれてしまったんです。少しだけさみしい気がします。あの日、ちゃんと宝物は掘り起こしたんですけど、あそこには、まだ何かが埋まっているような気がしてならないんです。「あの日」に置いてきた「小さな頃の気持ち」っていうのは大切な宝物ですよね。 |