さみしいってこと


  「さみしい」ってどんなことなんでしょう?最近さみしいと思うことについて、ついつい考えてしまいます。さみしいって感じる素はなんなのでしょう…。

  「あなたがいなくてさみしい」、「ひとりぼっちでさみしい」他にもいろいろさみしいという感情はあります。今述べた2つのさみしいについて私はこうなんじゃないかな?って思うんです。

  まず、「あなたがいなくてさみしい」。これは恋人なんかではよくある話。私も例外なく思います。さっきまで会っていたのに、もうさみしくなるってどういうこと?そんな疑問はつきません。私は、さみしいっていうのは、その人の映像のようなものが薄れていく事に対する恐怖なんだと思います。人間は忘れる生き物です。大好きなあの人の顔でさえ、目の前にいなければはっきりと、くっきりと思い出せなくなる…。だから、さみしいって思うんです。だから、その記憶を確かなものにするために会いたいって思うのでは…って思います。記憶を完全にすることはできない…。だからこそ、会っても、会ってもさみしくなるんです。

 「ひとりぼっちでさみしい」。これは、「あなたがいなくて〜」と似ていますが、ちょっと違います。ひとりだと、私がわからなくなるんです。あなたという存在がなければ、私もいらないでしょう。自分以外の誰かを通して自分を見ることができないので、自分の存在がわからなくて、さみしくなるのではないのでしょうか。私がいるっていうことを感じるには、ひとりじゃ駄目なんです。自分を確かめられない恐怖…。それが、ひとりぼっちのさみしさだと私は思うんです。

  さみしいって思うことは、本当に辛いです。でも、さみしいという感情があるからこそ、あなたと私は、お互いを必要とできるのかもしれません。





さみしいってそういうこと