![]() |
いまのこびん |
記憶に残るあの日があって 記憶にも残らない毎日がある 想いに刻まれたあの日 それらを繋ぐ日々は確かにあって わたし を創ってきた |
|
変わらない とき の流れの中で 区切られたいくつかの時間がある その時間を見送るたびに 何かを得て 何かを失ってきた |
|
卒業という儀式の中で 時間を去って行く人を見送りながら 自分もいつかは あの場所に立つのだと かすかな未来をめぐらす |
|
でも たぶんその いつか は 次の瞬間には いま になり いつのまにか あの日 へと姿を変える |
|
おぼろげな いつか が 確かな いま になり 記憶の結び目となるときまで いま を見失わないように 追いかけて |