+逢魔が時+ すすきのゆらめきが 落ちていく陽を惑わせるように 冷たくなった風に 心の感覚が奪われていく ぼんやりと歩く足と ひそやかな虫の音に 時をせかす 夜のため息が ぐっと背中を押した 迷わぬように 惑わぬように 手のひらに残る 陽のかけらをにぎりしめて 私に還ろう 肌寒い秋の夕暮れは ススキのゆらめきに 何もかも忘れていきそうです