+さくら+


「忘れないよ」なんて言葉

いつのまにか風化していくの

きっと 散っていく花のように

私のことも ここのことも

笑いあった日々も

ずっと ずっと 遠くなって

いつか 思い出せなくなると思うの

私も だんだん だんだん

思い出せなくなっていくの


それでも 毎年 桜は咲くのでしょう

たくさんの花びらにのせて

淡く 儚く 優しい嘘のように

「忘れない」と誓うの







ずっと忘れないのはきっと無理だけど
忘れないと言ったあなたの言葉は
十分すぎるほどに価値があった