+雫の声+


穏やかでやさしい春の陽と

突き抜けるような心地よい夏の陽が

交じり合って

初夏の光を作り出し

無数の光の粒となり

風がなでる若葉の端をつたって

降り注いでくるから

その零れ落ちてくる

光の雫たちのやさしく

かすかな声に

心まで透けそうで

思わず ひたいに手をかざす


ツバメのおしゃべりが聞こえる

穏やかな午後





初夏の若葉からはたくさんんの光が零れ落ちてきて
何もかも透き通りそうなほど綺麗なのです。